サクラ大戦来訪者は私の幼馴染
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1章 最終回 最後の審判!!後編
「我蘇り。罪にして闇。とこしえなる不滅の存在。その名を悪魔王サタン!」
「悪魔王サタン。あれが、葵叉丹の正体なのか?」
大神とアイリスは、ミカサの特攻で、全て終わったと思い、予想外の事態に、驚愕した。
「来たれ」
そう言ってサタンは、手を空にあげる。
「裁きの時は来た。この世界を、始まりの闇に戻す、今日こそが大いなる暗黒の始まり今日こそ、我が望みが叶うのだ」
「な、なんという力だこのまま、世界は滅ぼされてしまうと言うのか!?」
「お兄ちゃん、諦めちゃ駄目だよ、みんなお兄ちゃんならどんな事があっても、諦めないて信じてるんだよ」
「しかし・・・アイリス」
「直哉お兄ちゃんは最初から、お兄ちゃんのことを信じてたんだよ、僕が、お兄ちゃんの、溜まったストレスの捌け口になれれば、いいんだといって、お兄ちゃんを影から支えていたのは、直哉お兄ちゃんなんだよ」
「そんな・・・直哉が・・・」
「そうだよ。アイリス達みんなで直哉お兄ちゃんに聞いたの、何でお兄ちゃんを信じられるの?って」
「うーん大神さんだからかな、大神さんには強い信念があるし、そして何より隊長としての不可欠な、みんなを包み込める心の持ち主だからね」
「お兄ちゃんは、直哉お兄ちゃんやさくらや、カンナたちの願いや思いを、こんな事で、簡単に捨てるの?」
「・・・アイリス、そうだったな、俺たちの後ろには、世界の人々の命があるんだ、こんな事で、俺たちが負けるわけには行かないんだ」
「お兄ちゃん」
(直哉お兄ちゃんの言う通りだったよ、お兄ちゃん。さくら見ててねアイリス頑張るから)
その時、降魔となった、あやめの体が、輝き始め、大天使ミカエルとなって、大神とアイリスの前に現れた。
「お立ちなさい」
「あ、あやめさん?」
「いいえ、私は大天使ミカエル。輪廻転生を繰り返しながら、サタンと共に歩む者です」
「大天使ミカエル?」
「そう。サタンが復活するとき、私も復活するのです」
「さあ、お立ちなさい。世界を守り、自分の足で」
「しかし俺は大切な、仲間を失いました」
大神がそう答えると、大神とアイリスに死んだはずの仲間達の声が聞こえ、振り返るとそこには、さくらを始めとする、ここに来るまでに別れた、仲間がいたのだ。
「大神さん。行きましょう」
「僕達の最後の戦いへ」
「ああ、そうだな、帝国華撃団出撃せよ!!」
「「「「「「「了解」」」」」」」
そして花組は、サタンの待つ、宇宙に向かった。
「来たか、帝国華撃団」
「それにこの力、まさか!?」
「そうです、サタン!」
「ミカエルか!!」
「貴方の闇に対抗しうる、唯一の力。それは信頼と愛、人間の心の光。大いなる、天の父の力です」
「相変わらず、下らぬざれ言だ!」
「還りましょう、サタン。大いなる父の御許へ」
「黙れ」
「たかが、人間の分際で、我に勝てると思うなよ」
そう言ってサタンは降魔を召喚し、臨戦態勢に入った。
戦いは熾烈を極めていたが、サタンの弱点である。天使体が見えたとき、帝国華撃団は、勝負をかけた。
「みんな行くぞ!!」
「行くで! 帝都にウチらが、おる限り!!」
「この世に、悪の栄えた試し無し!」
「乾坤一擲! 力の限りぃ!!」
「豪華絢爛! 花吹雪ぃ!!」
「「たとえこの身が、燃え尽きるとも!!」」
「愛に溢れた未来を願い!!」
「帝都の明日は、我等がま~も~る~!!」
「激」
「帝」
「国」
「華」
「撃」
「「団」」
7機の一斉攻撃が、サタンの天使体に直撃し、サタンは倒れた。
そして戦いが終わり、大神にとって、最大の別れの時が近づいた。
「それじゃあね、大神君」
「あやめさん」
「しっかりしなさい。男の子でしょ」
「はい」
そして、ミカエルと、サタンは天へ戻って行った。
こうして約2ヶ月に渡り、続いた降魔との戦いは集結したのだった。
太正13年3月・・・
悪魔王サタンとの、世界を賭けた戦いから半月後、それは突然やって来た。
その日、大神は米田に呼ばれ、支配人室に来ていた。
「米田支配人。大神入ります」
「おういいぜ」
「米田支配人。お話とは、何ですか?」
「ああ、落ち着いて聞け、大神今しがた、連絡が届いたんだが、お前が海軍の教官として、南米演習の参加が決まったぞ」
「ええーー俺が、教官ですか?」
「ああ、出発は1週間後、それまでに準備をしとけよ、話は以上だ」
そして大神は、慌しく決まった南米演習への参加の準備をしていると、直哉が来た。
「先輩、米田さんから聞きました?」
「ああ、ついさっきな」
「先輩も頑張ってくださいね」
「ああ、お前もな、帝国華撃団総司令としてな」
その夜帝劇では、大神の送別会が行われ、そして大神が帝劇を去る日が来た。
その日は、米田も旅に戻る日だった。
大神は願った再びこの場所に戻れる日を・・・
そして、大神は大帝国劇場を後にした。
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