FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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フェアリーテイルの魔導士
『こいつを、俺ごとぶっ壊せ!!』
「そんなことしたら、ナツはどうなっちゃうんだよ!!」
ナツさんの言葉にハッピーは木の棒を構えながら言う。
『四の五の言ってんじゃねぇ!!俺のせいでマグノリアがボロボロになったら、目覚めが悪ぃだろうが!!』
その間も俺たちはドラゴノイドに攻撃を加えている・・・しかし
「びくともしないな・・・」
「このままじゃ・・・」
「マグノリアの街が!」
「どうしたらいいの?エルザ!・・・ねぇエルザ!!」
ルーシィさんがエルザさんに問うがエルザさんはただドラゴノイドを眺めている
『ああ~!!なんというパワー!!美しきパワー!!あの時と同じだわ!!』
「あの時・・・?」
『えぇそうよ!!私は小さいときに見たの・・・あれは・・・なんという恐ろしさ・・・なんという猛々しさ・・・あんな美しいものを見たことはなかった』
ダフネは静かに語り出す。
『だけど、竜は気まぐれよ。次にいつ会えるかわからないなら・・・自分で作るまで!!』
ダフネはそう言って高笑いする。こいつ・・・
『くそー!!ふざけんな!!』
ドラゴノイドからナツさんの声が聞こえる。
『ドラゴンに会いたいのはお前だけじゃねぇぞ!!俺も、ウェンディも、シリルもガジルも!!それをおめぇは!!』
『ドラゴンなんていねぇよ。あれは全滅したんだ。目の錯覚だわ・・・』
ダフネの声が突然悲しげなものへと変わる・・・なんだ?
『ウソつき、ウソつき、ウソつき!誰にも信じてもらえず、呪われ、無視され、ドラゴンの存在をあの力強さを否定され続けた・・・その悔しさ・・・あんたならわかるだろう?』
これはナツさんに言ったのだろう・・・しかし、俺たち滅竜魔導士なら全員わかる・・・この気持ちは・・・だけど!!
『ハ~イハイハイ!そしてようやくここにお披露目できることにあいなったわけ!』
「なんかむちゃくちゃなこと言ってる・・・」
「そんな理由で!?」
「それはねぇだろ・・・」
ハッピーとルーシィさんと俺はダフネの言い分に納得できない。そんなのおかしいじゃん!!
『手始めにこの街ぶっ壊して、大陸中を飛び回ってやるわ!!』
『ギャオオオオオオオ』
ドラゴノイドがすさまじい雄叫びをあげたせいで俺たちは飛ばされそうになる。
するとエルザさんが何かに気づいて後ろを向く。
「グレイ!!」
「ったく・・・俺も読みが甘かったぜ。手短に真相を話す!信じるも信じないもお前らの自由だ!!」
建物の上にいるグレイさんの方を全員が向く。真相?
「わ・・・忘れてた?そんな大事な約束を?」
「全く・・・相変わらずにもほどがある」
あきれるルーシィさんとぷるぷると震えるエルザさん。
グレイさん曰く、小さいときナツさんがドラゴンの鳴き声がする街があるという噂を聞き、イグニールかもしれないとその街に向かったのだが・・・
その街にはドラゴンどころか人すら誰もいなかったらしい。しかし、一人の住民らしき人がナツさんに声だけは届けることができて、その時にダフネを倒すようにお願いしたらしい。
ダフネがその街の住民の使える魔法、隠匿魔法を解除できないようにしたからダフネを倒すことでその隠匿魔法を解除できるという理由でお願いしたのだが・・・ナツさんはすっかりそんなことを忘れて、たまたま影から聞いていたグレイさんがそのことを思い出させるために今回のことをした、ということだった・・・ナツさん・・・今回の原因あなたじゃないですか・・・
「よかった!!ジュビア、グレイ様を信じていました!!」
涙を流しながら喜ぶジュビアさん。よかったですね!!
「こうするより他に方法がなかった。だが・・・今はあのデカブツをなんとかするのが先だ!!」
俺たちはドラゴノイドに視線を戻す。
「なんとかするったって・・・」
「どうするの~?」
「あっ!!」
「ん?」
シャルルとセシリーがドラゴノイドを見てそう言ったときウェンディが下を見て何かを見つける。俺もそちらを向くとそこには人が倒れていた。
「誰か倒れてますよ!!」
「あれはケーキ屋の・・・」
「逃げ遅れたんだ!!」
「カバーしろ!」
「助けるぞ!」
俺たちはケーキ屋のおじさんのところに急ぐ。
『ハイハイハイ。リザードマンバージョン3.1放出!!』
さっきのとかげが大量に街に現れる。こんなのキリがないぞ!
エルザさんがおじさんを抱き抱える
「おい!こんなときに何をしていたのだ?」
「店、踏み潰されちまって・・・なんとかこれだけは・・・」
おじさんがそういって見せるのはイチゴのケーキ・・・これは?
「これを・・・わざわざ・・・?」
「新人さんを迎えてやるんだろ?あんなデカブツに・・・負けるなよ・・・」
新人さん・・・もしかして俺とウェンディのことか?まさか・・・俺たちのために?
「私、治療します」
「ちょっとウェンディ!!あんたもう魔力が!!」
「大丈夫、少し休んだから」
ウェンディはおじさんに手を当てる。俺も手伝うか。それなら負担は減るしな
「俺もやるよウェンディ」
「シリル~!大丈夫なの~?」
「うん」
俺とウェンディがおじさんに魔力を当て治療をする。ウェンディはエルザさんを見る。
「あの・・・私、梅干しが苦手で・・・」
「梅干し?」
「はい。弱点なんです」
ウェンディは突然自分の苦手なものを話始める。ちなみに俺も梅干しは苦手です。
「どんなものにも必ずあるはずです。弱点って。私・・・まだ妖精の尻尾に入ったばっかりで、何もかも始まったばっかりで・・・もっともっとみんなと笑ったり、泣いたり、怒ったりしたいんです。もう一回ナツさんとハイタッチしたいんです」
「ウェンディ・・・」
ウェンディのその時の表情は今はまでになく真剣で・・・力強かった
「だから・・・ナツさんを・・・助けて・・・」
「ウェンディ!!」
ウェンディが倒れそうになるのを俺とエルザさんで支える。魔力を使いすぎたのか・・・
「ウェンディ~!!」
「バカ!!だから言ったのに!!」
セシリーとシャルルもウェンディに駆け寄る。皆さんをこちらを見つめていた。
ミラさんがウェンディの額に手を置く。
「大丈夫。意識を失ってるだけよ。でも・・・魔力の消耗が・・・」
今日だけで相当治癒魔法を使ったからな・・・無理もない・・・
俺たちはドラゴノイドを見つめる。ナツさんを必ず助ける!!ウェンディが目を覚ましたとき喜んでくれるように
「エルザ。じーさんは俺に秘策を」
「だと思っていた。皆まで言うな」
グレイさんがエルザさんにそう言うとエルザさんも何か分かったような顔をする。秘策?
するとエルザさんが天輪の鎧に換装する。
「皆は全力でリザードマンを排除しろ。私はドラゴノイドを倒す!!」
「でもエルザ!」
「ナツはどうするのさ!?」
エルザさんの言葉にルーシィさんとハッピーが言う。
「それがマスターの・・・つまりは妖精の尻尾の意思だ!いいか?この街はなんとしても守る!ギルドと、私たちの魂の誇りをかけて!!」
「エルザ・・・」
「わかってるよ・・・オイラだって妖精の尻尾の魔導士だ・・・でも・・・」
「オスネコ・・・」
「とかげたちが来ましたよ!!」
四方からリザードマンが次々に現れ俺たちに襲いかかってくる。
「ナツ・・・オイラ、仲間なのに・・・オイラが助けなきゃいけないのに・・・」
ドラゴノイドを見つめ、涙を浮かばせているハッピー。
「「ヒーハー!!」」
「これでもくらいな!!」
「水竜の咆哮!!」
「MOー!!」
俺たちはリザードマンを片っ端から凪ぎ払う。
『ウオオオオオオオオオオオオオ!!』
「うるさーい!!」
「きゃああああ」
すると突然ドラゴノイドが叫び出すが・・・その声はどう聞いてもナツさん。
『ちくしょー!!俺を壊せ!!いや、全部ぶっ壊してやんぞぉ!!じゃなくって!!うおおおおおお!!』
ドラゴノイドの様子が明らかにおかしい・・・どうしたんだ?
「やべぇぞありゃ・・・俺には見える。ナツの魂が、あのデカブツに吸収されそうになってるのが」
ビックスローさんが仮面を外してドラゴノイドを見ながら言う。魂を吸収って・・・
『壊せー!!じゃなくて壊してー!!もう意味わかんねー!!!ああああああ!!』
「ナツ!!」
エルザさんがドラゴノイドに近づこうとするのをリザードマンが邪魔をする。
「邪魔をするなー!!」
しかしそのリザードマンたちをエルザさんは一太刀で破壊する。さすがですね。
『ほらぁ、エルザ怒ってんじゃんよ~。』
『知ったことかよ!あいつも潰しちまえっての!!』
『何言ってんだよ~。仲間だろ?』
『知らねぇよ、ぶっ壊せってんだよ!』
『うるせぇっての!!人の頭の上でもめてんじゃねぇ!!』
ドラゴノイドが一人言をいっているのだが・・・すべて声がナツさんなんだけど・・・あれか?自分の中にいる天使と悪魔的な奴がナツさんの頭の上に出てるのか?
それであんな一人言を・・・
「あらあら・・・」
「なんか言ってるっていうより・・・」
「筒抜けですね・・・」
ウェンディを抱えているミラさんとルーシィさんも同じことを思ったらしく少しあきれている
「どうしよう!?今ごろになってニルヴァーナの影響が!?」
「んな訳ないでしょ!?」
「さすがに無理があるよ~!!」
ハッピーに突っ込みを入れるシャルルとセシリー。もうニルヴァーナは破壊されたんだから今ごろ影響出るわけないじゃん・・・
ザバー
すると俺たちの周りから突然水の柱が現れ、その柱もすぐに氷づく
「「なんだこりゃ!?」」
「氷のカーテンだ!!」
今度はその氷のカーテンから氷柱が大量に降ってきてリザードマンたちを攻撃し、次々にリザードマンたちが消えていく。
『ぐわぁ!!冷てー!!』
ちなみにナツさんもこの氷柱の雨にダメージを受けていた。
「この魔力の感じ・・・あたし知ってる!!」
「氷と水の合体魔法!!」
「まさか・・・グレイとジュビア!?」
「二人の力が一つにってことは~?」
「でぇきてぇるぅ」
この魔法はグレイさんとジュビアさんの魔法が合わさったものだったらしい!!合体魔法って確か息のあった者同士じゃないとできないはず・・・やっぱりあのお二人はラブラブだったんですね!!
『ほ~れ見ろ!おいしいとこ持っていかれたじゃねぇか!』
『やるなぁ、グレイ』
『踏み潰しちまえあんな奴!』
『やかましい!!』
ドラゴノイドはまた一人言をいい始めるとその場で地団駄を踏み暴れだす
『なんかムカつく、もやもやすんぞ!!この街をぶっ壊せ!いやダメだって!』
「な・・・ナツさん・・・」
「あれはもういよいよ・・・」
「危ない感じ・・・?」
ナツさんドラゴノイドのあまりの壊れ具合に俺とハッピーとルーシィさんが心配する。すると
「聞こえるか!?ナツ!!」
ナツさんを呼ぶ声がする。あの声はグレイさんか?
『グレイ!!』
「手も足も出ねぇのか!?情けねぇ・・・この口先だけのつり目やろうが!!」
グレイさんはナツさんに向かって叫ぶ。そんな悪口言ったらまずい予感がするんですけど・・・
「デカイ図体に溶け込んで、いつまで1人漫才やってやがる!!」
『なんだとこらぁ!!』
「どうしたんだよ、ひどいよグレイ!!あ!!」
案の定ナツさんは怒ってしまう。ハッピーもグレイさんに怒るが、すぐに何かに気づく。なんだろ?
「てめぇが交わした約束を忘れやがって!それでも妖精の尻尾の魔導士か!!そんなドラゴンもどき、とっととぶち壊せ!!」
グレイさんがそういうとドラゴノイドは汗を流している。するとルーシィさんも何かに気づいたような声を出す。
『ハイハイ。それが狙いだったのグレイ・フルバスター。でももう手遅れって訳、なぜなら火竜くんはもうすでに、魔力と共にその意識もほとんど吸収されてるんだから』
『壊せんならとっくにやってんだよ!!』
『あんなタレ目やろうぶっ潰してやんよ!!』
「オイラナツを見損なったよ!!」
『何ー!?』
グレイさんに続いてハッピーもナツさんを挑発する。一体どうしたんだ!?
「だってそうじゃないか!!今までどんなピンチでもぶち破ってきたじゃないか!!俺ごと壊せなんて聞きたくないよ!!」
「そうよ!!みんなが、妖精の尻尾のみんながあんたを必要としてる!!だから必死で頑張ってるのに、仲間の思いに応えないナツなんてナツじゃないよ!!」
『な・・・ルーシィてめぇ・・・』
『ひっでぇな!』
『踏み潰すぞこら!!』
ルーシィさんもナツさんに言う。ナツさんもかなり怒ってしまっているようだ。
「皆の言う通りだ。手もなく囚われたまま、お前は簡単にあきらめた」
『俺がいつ諦めた!?いや、諦めろ!!じゃねぇっつうの!!』
今度はエルザさんも言う。何かこれに狙いがあるのかな?
「俺ごと壊せと言ったな?それが諦めだと言っている!そしてそれは、弱音以外のなにものでもない!!ならば願い通り、その巨体ごと葬り去ってくれる!!」
エルザさん言い過ぎなような気が・・・
「妙なことになってきたね」
「おいおい・・・ナツの魂がほとんどドラゴノイドと同化してんぞ!!」
カナさんも何か変だと思い、ビックスローさんは慌てたように言う。ほとんど同化ってヤバイじゃないですか!?
『うおおおおおお!!やってみろやこらぁ!!』
ドラゴノイドは口から炎を出す。その威力はかなり凄まじいものだった。
『おおっ!!すんげぇ・・・』
「自らの命を小さく見るものは、妖精の尻尾には必要ない」
『なんだとごらぁ!!』
エルザさんが挑発しナツさんがそちらを向くとエルザさんは換装する。あれは黒羽の鎧・・・かな?
「そんな中途半端なものに、気高き竜は会いたいと思わんぞ!!会って懐に飛び込んだところで、殴り返されるのがおちだ!!」
『ふざけんな・・・』
『『このパワーならエルザに勝てんじゃねぇか!?』』
『!?』
ナツさんドラゴノイドはそういって翼を大きく広げる。
『おっもしれぇ!!かかってこいやエルザ!!今日こそお前に勝ーーつ!!』
「聞こえるぞ。今のは・・・」
「本音にかなり近いゾ!」
「デスネ!!」
「何呑気に構えてんのよ!!」
「シリルまで一緒になって何やってるの!!」
ナツさんドラゴノイドの発言をハッピーがコブラの真似をして俺がエンジェルの真似、そしてルーシィさんがホットアイの真似をして解説し、それをシャルルとセシリーが突っ込む。
いや、だってハッピーが聞こえるぞ。とかいうからつい・・・
『オラオラ!!ビビったかエルザ!!オラァ!!』
「貴様と言う奴はぁ!!」
ナツさんがエルザさんを挑発するとエルザさんはドラゴノイドのお腹にある赤いものを叩く。
『『『うおおお!!やっぱ怖ぇぇ!!』』』
その中にいると思われるナツさんたちはかなりビビっていたゾ♪
『うおおおおおお!!ふざけんじゃねぇぞこらぁーーー!!』
ナツさんが叫ぶとドラゴノイドが体中から炎を吹き出す。
『ちょっと!魔力の吸収が容量越えすぎてる!!なんで急に!?』
『どいつもこいつも、好き勝手こいてんじゃねぇぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
ナツさんドラゴノイドがすごい勢いで炎を体中から出し始める。
「「ナツ!!」」
「ナツさん・・・」
「ウェンディ!」
いつのまにか目覚めていたウェンディもそちらを心配そうに見ている。大丈夫なのか?
「ったく・・・いかれてるぜ。せっかく忠告してやったって言うのによぉ。暑苦しい奴が余計に暑苦しい姿になりやがって」
すると後ろから声が聞こえる。そちらを向くと砂煙の中からガジルさんが現れる。
「「ガジル!!」」
「ったく、アホくせぇ!!」
『ガジル!!』
するとガジルさんはおもいっきりジャンプしてドラゴノイドの真上に到達する。
「手間ぁかけてんしゃねぇ!!滅竜奥義!!業魔・鉄螺旋!!」
ガジルさんは凄まじい勢いで回転し、ドラゴノイドの赤い玉に向かって飛んでいく。
『ぎゃおおおおおおおお』
ガジルさんがその赤い玉を破壊するとドラゴノイドは悲鳴にも似た声を出す。
その玉から炎が大量に出ていたが、特に家事などは起きなかったため安心した。
すると中からガジルさんとナツさんの姿が見える。よかった!無事だったんだ
「ルーシィ!!あの馬やろうを呼べ!!ありったけの火を矢に集めて、ここにぶちこめ!!」
ガジルさんが叫ぶ。なるほど!サジタリウスに火を運ばせてナツさんのパワーアップを図るのか!!
「ナイスガジル!!後は任せて!!」
「であるからして、もしもし~」
ルーシィさんはそういってサジタリウスを召喚する
「みんな聞こえた!?炎を使える人は力を貸して!!」
「良しきた!」
「ウィ!」
「ナツに火を届ければいいのね?」
「行くよアル!」
「うん!」
「俺もやれるぜ!」
「食いきれんほどの炎を、その腹に放り込んでやる!!」
火を使える魔導士の皆さんが一斉に準備を始める。皆さんお願いします!!
「たのんだわよ!サジタリウス!」
「もしもし!!」
『ちょ!!タンマタンマ!!これ以上魔力は吸収できないって~!?』
ダフネが慌てた声を出しているけどもう遅い!!
「今よ!!放って!!」
「乾坤一擲!もしも~し!!」
「立体文字!!ヒートスペル!!」
「換装!ブラストシュート!!」
「ガンズマジック!ブラストショット!!」
「火炎!!」
「爆炎!!」
「ナツーー!!仮を返すぜー!!」
「はぁ!!」
皆さんの放った炎は矢へと集まり、強力な炎へと変わる。
「受け取って!!ナツ!!」
その炎はドラゴノイドへと命中して大爆発を起こす。
ナツさんはそれによってできた炎を一気に平らげる。
「ふははは!!食ったら力が湧いてきた!!燃えてきたぞぉ!!」
ナツさんは体中から炎を出し、ドラゴノイドはそれにより苦しんでいるように見える。
「怒り・・・それが奴の最大の力の源」
「マスター」
俺たちの後ろからマスターが来たので俺たちはそちらを向く。
「自らを解放し、困難に立ち向かい、それを打ち破る原動力。それには、ナツを怒らせるのが一番なんじゃよ」
「やっぱり!」
「オイラたちもそう思ってたよ!!」
マスターの説明でようやく理解できた・・・皆さんナツさんの力の引き出し方をわかっていたからあんなことをいっていたのか・・・
ナツさんはその間にもドラゴノイドを攻撃している
「グレイには、ナツを怒らせろと言った。エルザは皆まで言わずとも察したようじゃのぉ。
者共!!よーく見るがよい!!妖精の尻尾の魔導士は、邪を祓うぞぉい!!」
「このドラゴンマニア女が・・・アッタマきてんだよぉ!!」
ナツさんはダフネのいるドラゴノイドの頭を部分をぶち破りダフネに到達する。
「なんでも隠しちまう技、使ってみろよ?ドンドン力が湧いてきてんだよぉ。てめぇの魔法じゃ隠しきれねぇほどになぁ!!」
俺はその瞬間・・・ナツさんの後ろにドラゴンのようなものが見えた気がした。
「イグニールに謝りやがれぇ!!ドラゴンもどきがぁー!!」
ナツさんはドラゴノイドを殴り、ドラゴノイドは爆発した。
「見てくれたかよ。イグニール」
ナツさんはダフネを担いで戻ってくる。
「結局・・・ドラゴノイドの弱点ってのは」
「その動力源のナツそのもの」
「てことだったのね」
「ってグレイ!!てめぇよくもやってくれやがったな!!」
「もともとてめぇのせいだろうが!!」
ナツさんとグレイさんはそういってまたケンカを始めてしまう。本当・・・仲がよろしいですね
「シリル!!こっち来て!!」
「ん?」
ウェンディに手を捕まれ走り出す。そしてついた先にいたのは先のケーキ屋のおじさんとエルザさん。
「ほら!お祝いだ!!」
「「ありがとうございます!!」」
俺とウェンディはケーキ屋さんが守ってくれたケーキをいただいた。
「二人ともケーキが好きと聞いていたからな」
「あ、そうなんですか?」
「嬉しいです!!ありがとうございます!!」
エルザさんに俺とウェンディは頭を下げる。
「さぁ!!ギルドに戻るぞ!!」
「「はい!!」」
「てめぇこのやろう!!」
「やんのかこらぁ!!」
「くらいやがれ!!」
俺はギルドに戻りながら、ケンカしているナツさんとグレイさん、なぜか参加してしまっているガジルさんを見て、またそれを見ているギルドの皆さんを見て・・・妖精の尻尾に来てよかったなと思った!!
またこれからも頑張ろう!!
後書き
いかがだったでしょうか。オチがうまくできなくてもっと頑張らないといけないと感じております。次もアニメオリジナルストーリーです。次回もよろしくお願いします
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