ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
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SAO編
Chapter-9 新婚生活
Story9-2 新しい生活
シャオンside
俺たちが結婚したのと同じぐらいの時期に、どうやらキリトとアスナも結婚してたらしく、プロポーズの次の日に四人で集まったときに、『みんなで新婚生活を楽しもう!』ということで新しい家を買おうということになり、その荷造りを始めていた。
ま、荷造りといってもアイテムストレージにしまうだけなんだけどなー。
家を二件買って、それを改造していつでも出入りできるようにした。
けど、休暇をもらってから新居に引っ越すまでに4日もかかってしまった。
理由はただ一つ。お金を工面することだった。
俺たちも最前線で戦ってきたから結構溜まっているはずなのだが、家を買うとなるとまた金額がとんでもないことになったんだ。
4人でレアアイテムとか、ほとんどの物をエギルの協力で売却し用立ててやっと落ち着いたとこだ。
「ようやく落ち着いた…………」
「まーったくだ」
いつもの二人で感傷に浸っていると、アスナとフローラが紅茶とケーキをもってきてくれた。
「二人ともなんだか年寄りくさいよ」
アスナのツッコミがはいる。
「ははは」
「この数日で10才くらい年取った気分だ」
笑って流すしかなかったのだ。
「でもたまにはいいわね」
「だな。今まではずっと攻略だったもんな」
「ああ。羽休めも必要だ」
「しばらくは休暇を楽しみましょ!」
それぞれが思い思いの感想を述べながらもこの休暇を楽しんでいた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
翌朝
「おはよう」
「おはよう!シャオン君!」
フローラが4人分の朝食をつくりながら答えた。
この人本当に起きるのが早い。
で、大の料理好きとして、朝食を作っているのだ。
「みんな起こしてこようか?」
「そろそろできるから起こしてきて!」
二人を起こしに寝室に行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
寝室に戻るとアスナはすでに起きていた。
「おはよう、アスナ」
「あ、おはよう、シャオン君。キリト君がなかなか起きないんだけど…………」
「しょうがねーなー…………ほれ」
キリトの耳を引っ張るシャオン。
「あ、痛みはねーんだよな…………
よし、あの手だ」
「あの手?」
シャオンはキリトの指を操作し、メニューを可視化させ、強制起床アラームを即鳴るようにした。
するとキリトが少し体を起こした。
「うげーー…………誰だよ、アラーム変えたの」
「いいから黙って起きろこのネボスケ」
「お前かよ…………あ、アスナ、おはよう」
「おはよう、キリト君!」
「あ、メシできるから、早く食卓に行こうぜ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
食後
「さて今日はどこに行く?」
「どこか行こうよ!」
アスナとフローラはすっかりお出掛け気分だ。
「アスナ…………」
「フローラまで…………」
若干飽きれながらも返事はした。
「キリト君は私と出掛けるの嫌なの?」
「シャオン君も?」
嫌とは言わせないないような上目遣いと口調で攻めてくる。
「「わかったからやめてくれ…………」」
俺たち男2人は負けたと思って出掛けることにした。
「出かけるにしても、どっかいくあてはあるのか?」
「キリト、それなら心配ない。昨日面白そうな話を聞いてきた」
俺はニヤリと笑みを浮かべながら言った。
「んで、内容なんだが…………出るんだ」
「出るってなにが?」
フローラがお気楽な口調で尋ねてきたので、ちょっとからかってやろうと思い、
「それがな、小さな子供が2人で第22層の森の中にいるんだ。しかも白い影で透けていたり、クスクス笑っているような声までして、な」
うわぁとびっくりしたアスナはキリトの腕にしがみついている。
「そ、それ、本当なの?アストラル系モンスターの間違いじゃないの?」
アスナは完全に怯えながら聞いてきた。
「それをこれから確かめに行こうってわけだ。
どうだ、おもしろそうだろ?」
「おもしろそうだな、早く行こうぜ」
「行きたくない…………」
「まあまあ、大丈夫だから。俺がいるし」
「じゃあ、私はお昼を作るから……みんなはいざという時のために一応武器とか装備をたのむね…………」
フローラの手作り弁当を持ち、俺たちはお化けがいるかもしれないという森に向かった。
Story9-2 END
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