インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第4巻
土産×ドイツ軍×男性差別再び
朝、起きたらセシリアとシャルの姿はいなかった。俺は顔を洗ってから、量子変換機で服に着替えてからダイニングルームに向かった。
「おはようございますわ、一夏さん」
「おはよう、今日はドイツに行くぞ。もうフランスでの用事は済んだからな」
「そうなんだ。まあ、僕たちは半分仕事で半分遊びだしね」
「ちなみにドイツに行く前に、土産を買いたいと思う。主に千冬だけど。フランスにはワインがあると聞いた」
「うん。あるよ。国際便での宅急便があるから安心だよ」
「そうか。それならあいつらにも買わないとな。主に箒・鈴・簪に。あとは1組のクラスメイトにも買わないとな」
「あはは。買わないと怒られそうだね。ここを出たら僕が知っているお土産屋さんがあるから、そこで買ったほうがいいよ。一夏のカードも使えるところだし宅急便もしてくれるから」
「よし。それならいいけどな。全員来たところだし食べるか」
と言って、食べたあとにここを出る前に合いカギをシャルに返した後、土産を買うぞと言ったら何故と聞かれた。主にIS学園の1組の生徒と箒・鈴・簪と千冬にだと伝えると納得してくれた。黙って行ってしまったもんな。でここから近いそうなので、車は空間にしまってから歩いて行った。
「ほうこれは凄いな。では箒・鈴・簪にはブランドスウィーツにしよう。1組は30人くらいだったからクッキーや焼き菓子のほうがいいな。帰った後に配ればいい事だしな。千冬にはワインを2~3本と」
「随分買いますね。隊長」
「まあな。千冬は酒だと思うし、クラスメイトも数十人いるしな。それにあいつらには少し高めな物を買わないとアカンと思うし」
と言ってレジに行ってからカードで一括にして買った。あと国際宅配便も頼んで、全てIS学園宛てにした。箒・鈴・簪の分は、個人で送り、ワインは千冬宛てにして、皆のは自分宛てにしといた。俺以外の者も、少し買って国際便で送ったようだ。でドイツには列車で行くことになった。お隣だしな。泊まるとこはドイツ軍にしといた。ラウラがいるしな、一々ドイツ軍基地に行くと面倒だからだ。ラウラにそうメールでするとすでに客間は確保されたとメールで返信があったあとに、ラウラは改札外にいるのでとあったけど。
「ラウラからのメール?」
「ああ。ドイツで泊まるところは、ラウラがいるドイツ軍基地にしてもらった。一々行くのも面倒だし、あの副長をジックリとお話をする必要がある」
「お話?ああ、そういう事ね。ラウラに無駄な知識をつけたからか。ご愁傷様だよ、その副長さんは」
「ですが、交流も持つのはよろしいかと思いますわ」
「まあな。それにあの事件の時に強制的に基地内にある無駄なデータとかは全て回収させたけどな」
「VTシステムだったよね?データを全て削除して爆破したんだよね、その研究所」
「ああ、だが他にも違法性のある物がないか検索するといっぱい出てきたのさ。だからなのか、たまにドイツ軍の上の連中が国連軍の上と揉めてると聞いた」
それ聞いたことありますねとか言ってきた者もいたが、まあ本当のことだけどな。さてと列車は発進してから結構経ってから、やっと到着したドイツのとある駅。俺達は改札を出たらラウラが軍服を着ていたのですぐに発見できた。
「ラウラ待たせたな」
「いえ、早速ですが車で我々の基地へ参りましょう」
と言って用意された車に乗り込む俺たち。軍用の車だったけど、まあいいかと思ってしばらく乗ってると基地が見えてきた。基地内に入ってから車はドイツのIS配備特殊部隊。通称「黒ウサギ隊」がいるところまで行き、降りてからラウラの案内のもと客間に向かった。今は夕方かと思いながら歩くと客間に通された。俺は一人部屋で、セシリア達は各二人部屋だった。荷物をおいてから、俺達はこの基地の司令に会いに行った。きっと嫌味でも言われるのかなと思ったが違ったようだ。あの事件以降、汚職や違法な実験とかを全て排除してくれたおかげで国連軍には感謝すると言われたのでな。
「いやー、あの司令はいい方だな。上で揉めてると聞いたんだがな」
「よかったですわね。ところでラウラさんのところではどうなっていますの?」
「どうなっているというとあれか?女尊男卑か。ドイツ軍でも男性差別はある方だと聞いている。我々はIS配備特殊部隊だから全員女性だが、男性差別まではしていないぞ。ここの食堂がいい例えだな」
「ラウラ、もしかして食堂の時間が男女分かれているとか?」
「なぜ知っているんだシャルロット?」
「それはだな、イギリス軍でもそうだったんだよ。あの時は大騒ぎしたな」
「あの時のコンサート事件でもそうだったけど、意外に他の軍では男性差別は激しいようだよ。フランス軍には行ってないけどたぶん同じかなって」
俺はそうだなと思い、客室にある俺の部屋に行った。少し暇だったから、ケータイやノーパソを出して見てたらメールが入っていた。ケータイからは、千冬だった。今どこだ?という内容だったから、今はドイツだと打ったあとに数日で日本に帰ると打って送信しといた。ノーパソからは主に国連軍からだった。イギリス軍でのお咎めについてで、精神的苦痛で慰謝料が送ってきたそうだ。あとコンサート事件での慰謝料も。とりあえずその金は、俺の口座に入れておいてくれと打ってから送信したけど。
「隊長、そろそろ夕食の時間だそうですよ」
外から聞こえた声で、ケータイとノーパソを空間に入れてから、ドアを開けると全員揃っていた。で、食堂に行くと案の定、男性はいなかった。女性しかいなかったから、なぜかと聞いたらイギリス軍同様に時間制らしい。俺を見た女性達は、食事をやめてこちらに来た。また文句かよと思ったので前に行こうとしたラウラや皆を止めてから前へ出た俺。
「ちょっとそこの男。今の時間帯は女性の時間だから、出て行ってくんない?」
「またか。ちなみに君の階級を聞こうか?」
「聞いて驚きなさい。私はこう見えて階級は少佐よ。あんたみたいな男はせいぜい大尉以下だしね。おっほっほっほ!!!」
「へぇー。じゃあ俺がここで食事をしたいんだけど、その武器しまってくれるかな?」
こいつ、見た目で判断しやがって。このオバはんは。俺より年下のようだが、階級が違うし。しかも国連軍のブラック・シャーク隊の大隊長だからな。で、俺が食券を買おうとしたら、発砲してきた。おいおい、軍の中で発砲するバカがいるとは。
「ここにいる諸君!この男を排除しちゃいましょうか」
「おいおい。やめた方がいいと思うよ?あとで後悔しても知らねえぞ」
「うるさいわね。男のくせにナメた事を言うとは、どうやら地獄を見たいようね。全員、武器を持て!突撃!!!」
食堂にいた隊員達が、銃やナイフを持ちながら襲いかかってきた。でも食堂にいる全員ではなさそうだな、一部は俺の顔を知っているようなのか。こいつらを止めようとしたが、俺が手で停めた。
「全く、これだから男性差別する奴には言われたくないな」
と言ってから、セシリアとシャルに前に出てもらい、部分展開でシールドビットを出してもらった。銃とかはシールドビットで守られて、近接武器を持って来ようとする者は、俺の持っているハリセンで次々と倒した。そしてこの騒動で、次々と上官が来て騒ぎを治めようとしたら、俺を見た上官達も加わっての暴動が起きた。たくもう、これだから男性差別は嫌なんだ!で、敵は食堂にいた者達と騒動で来た上官クラスの者。と言っても少佐ばかりだった。俺の味方は、セシリアとシャルに、アリスとシェリーとエリザとフローラとラウラだったが。ちなみに黒ウサギ隊はいない。まだ訓練中とのことだ。
「全員、部分展開し、シールドビットで壁を作れ」
「了解です。全く、私達のところは普通なのに他だとこれですか!酷いようですね」
「申し訳ありません。私も力になりたいのですが、ここで展開すると私も処罰されるので。しかも、一夏を追い出そうとするメンバーの中には少佐や中佐がいますので」
「いやいい。さてと、どうしようかね?この暴動は俺がいなければ治まるが、俺は皆と食事したいもんな。ラウラ、さっき会った司令と憲兵を呼べ。これでは埒があかん」
言いながら、シールドビットで守りながらだったが、あちらはどこから持ってきたのかISを装着して一斉砲撃していた。見たらラファールだったけどね。しかも第2世代だし。だが、こちらのシールドビットは実弾兵器は効かないからな。
「これは何事だ!貴様ら、何をしている!!!」
「し、司令。男が来たので、排除しようとしたら部分展開してきたのでこちらも反撃してたところです」
「男だと。まさかあの御方ではないだろうな?砲撃をやめろ、憲兵よ。ただちに取り押さえろ!」
『はっ!』
と言って、銃やナイフを持った者たちを次々と取り押さえた。ISを装着していた者は、アリスとシェリーとエリザとフローラが無力化をした。取り押さえられたので、シールドビットを分散してから司令が俺の所に来た。
「申し訳ありません。我々の軍の者が恥知らずを!?」
「いやいいが。取り押さえられた者をこちらに」
言って憲兵が取り押さえられた者達は、俺を見るなり睨んでいたが俺は平然としていた。中には少佐や中佐がいたので、司令は頭を抱えていた。
「貴様らこの御方をどなたと心得るのです!」
「し、しかし司令!あいつは男ですよ。ISを操縦できない者なんて殺しても問題ないですよ」
捕まえられた者達はそうだそうだとか言っていたが、憲兵が口を閉じろと言った。しょうがないから自己紹介したけどね、まずは俺の部下たちからだったけど。
「貴様らよく聞け!ボーデヴィッヒ少佐はいいとして、この6人はドイツ軍の者ではなく国連軍の者である。しかも国連軍で唯一の独立部隊は知っているな?」
「は、はあ。そんな事知っています。確かブラック・シャーク隊でしたよね?大隊長は男らしいですが」
「そのブラック・シャーク隊の大隊長をしているのが、この御方である織斑一夏大佐であるぞ!」
俺の事を紹介された上で、俺はここにいる者達全員に見えるように腕だけを部分展開して言った。
「司令の言う通りであるが、俺の名は織斑一夏で国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの大隊長をしている。階級は大佐だ、良く覚えておけ」
自己紹介をしたら俺を追い払おうとした者達と、暴動に加わった上官達は顔を青くした。そして司令が、牢屋に連れて行けと言ってから全員連れて行かれた。だから言ったのにな、後悔すると。暴動が治まったが、銃撃や破壊された物があったので、時間を巻き戻して暴動前に戻したけど。
ページ上へ戻る