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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第4巻
  夕食×対決

「いやはや、申し訳ないことをしました。織斑大佐」

「いやいい。だが、これによって差別をなくした方がいいぞ。この前イギリスでの暴動みたいに」

「後程国連軍日本支部にて、謝礼金をお送り致しますので。あと、暴動を起こした者も処罰いたします」

「ありがとう。ちなみに、最初に文句を言ってここにいた諸君を使ったのはこいつだ。こいつは厳重に処罰しておけ。他は軽い処罰で構わないから」

いつの間にあった写真を司令に渡すと、ため息を吐きながらだったけど。こいつは、男を見るたびに追い払おうとしたり怪我をさせたりと常習犯らしいが。毎度の事だったのか、上官も見て見ぬフリをしてきたという。で、今回もこいつは金で釈放後に俺が登場したらしい。まあ今までのツケが来たんじゃないのかな。これであいつは、これを機に反省してもらわないと困る。

「ところで織斑大佐は食事でしたか。どうぞご自由に使ってください。もちろん、他のところもですが」

「いいのか?他の所に行ったらまたこうなるのではないのか?」

「大丈夫です。織斑大佐の顔写真入りの号外を発行中で、軍全体に配りますのですので今日は食事が終わりましたらお部屋へお戻りください。明日には出回っているので」

司令は食堂から出て行ったので、ようやく食事ができる。食券を買ってから、俺達は空いている席に座り食べていた。俺はドイツに来たから、肉料理を堪能していた。そしたらある隊員がこちらに来たので食べながらだった。そういえばこいつらは暴動に参加しなかった者達だったな。

「お食事中失礼しますが、あなたが織斑大佐でありますか?」

「如何にも俺が織斑一夏だ。君達はさっきの暴動に参加しなかった者たちだな?」

「はい。私達は男性差別否定組ですので、男性を見たからと言って罰を与えたりはしないのです」

「へぇー。軍全体にいる女性は一部を除いては肯定派だと思っていたが、君達は違うのか」

「私達はISの部隊ではあります。そこにいるボーデヴィッヒ少佐の所とは違う隊ですけど」

「なるほどな。明日かあさってに君たちがいるところも回ると思うから楽しみにしているよ」

言ったら敬礼をして、自分の席に戻って行った。男性差別の否定派がいるとはな、まあ、ISを動かせる男性は俺だけだけだが差別はよくないからな。

「それにしても、否定派がいるなんて驚きだったね」

「ええ、これに懲りて肯定派の皆さんは反省してほしいですわ」

「それに隊長の顔はあの事件のときに知ってるかと思ったよ」

「そうね。あのときはヨーロッパ中に放送されていたからね。それにブラック・シャーク隊は有名な部隊ですし」

「あと、隊長が唯一の男性操縦者だしね」

とか言いながら、食べていた。否定派はさっきの子たちとラウラの部隊らしいが。食い終わったら部屋に戻ってから、客間にある風呂を使わせてもらった。ちなみにセシリアたちと一緒にな。理由はイギリスと同じだけど。風呂から出たら部屋に戻りノーパソを見てたらメールが来てた。内容はドイツ軍の兵たちがイギリス同様にした事についてだった。俺は怪我をしていないから大丈夫だと打ってから、謝礼金を送るそうだけど、軍の中には女性兵士の中には男性差別否定派もいるそうだと。メールを送信したらもう寝る時間なので寝たけどね。ここは軍内だからか、久々に一人で寝れてよかったけどな。

次の朝になってから、顔を洗い普段着に着替えた俺。一応ナイフや銃を持ち歩いている。ノック音が聞こえたので、ドアを開けるとセシリア達だった。しかも護衛付きだったけど。昨日の事件があったので司令が付けたようだ。護衛兵士は女性だったので、司令が言ってやってるのかと聞いたら違うだそうだ。護衛の女性兵士の4人とも自ら志願をしたらしい。否定派のメンツらしいので、朝食を食うために食堂に行ったら男女が仲良く食事をしていた。昨日とはずいぶん違うなと思ったら、号外が出たのだと。

食堂やその他で使うところは男女共同にするとかで、男性諸君は好きな女性達と食えたり、訓練で来て嬉しいとか言ってたそうだ。護衛の者が、食堂に入ってから俺達も入ると食堂で食べていた兵士達の手が止まり立ち上がり敬礼をしたので、俺たちも苦笑しながらの敬礼をした。男性代表みたいな者が俺に近づくと、礼を言われた。しかも、俺より階級の上で少将だったけど。

「あなたのおかげで、男性差別について考えを改めてくれたので感謝します」

「い、いや、俺は何もしていませんよ。アルムホルト少将」

「敬語は結構です。私は確かにあなたより階級や歳は上ですが、ドイツ軍全体の問題を一夜で解決してくれた者で、国連軍の者ですので。それにあなたとあなたの隊は有名ですから」

「そうかそれなら助かる。それと昨日の事は、もう慣れている。ここと同様にイギリス軍でもそうだったからな」

「なるほど。だから、冷静になされてたのですね。おっとここで立ち話もなんですから、朝食を食べながら話をしましょう。私よりさらに上の方もあなたに話したいと言っておりますので」

そしてようやく朝食を食べている間もアルムホルト少将や中将とかもいて驚いたけど。昨日の事件のお陰でドイツ軍の上層部も頭を抱えていたらしい事件が解決したので、国連軍には感謝しますと言われてしまった。まあ解決したのならいいかと思いながら、食べていた。食い終わったあとに、さっそくラウラの部隊がいるところに行くところになった。ちなみに格好は普段着で、ラウラだけは軍服だけど。行ってみたら隊員は敬礼をして待っていたようだった。

「お待ちしておりました。織斑大佐」

「待たせていないが、まあいいか。で、今日はどうする?ウチと模擬戦でもやる?」

「よろしいのですか?やるとしたら、IS専用のアリーナーでやりますが、おそらく観戦する兵がたくさん来ますが」

「構わんさ。どうせ俺達のは目視しても分からんし。ちなみにラウラはクラリッサのところな。ドイツ軍のIS配備特殊部隊対国連軍ブラック・シャーク隊との戦いは盛り上がるだろう」

「分かりました。すぐにアリーナーを使う準備を致します。少々お待ちを」

どこかに連絡取ってるらしいが、おそらくアリーナーの使用許可でも取ってるんじゃねえの?こちらは、俺とアリスとフローラで対決することになった。すぐに使用許可が下りたのでピットに行った。管制室には、先ほどのアルムホルト少将や司令がいたけどね。あとセシリアたちもだけど、観客席にいたらパニックが起こるからだ。

「それではこれより我が軍の黒ウサギ隊と国連軍ブラックシャーク隊との試合を開催します。黒ウサギ隊からは隊長のボーデヴィッヒ少佐とハルフォーフ大尉とデリウス少尉です」

俺達は逆側のピットにいたけどね。俺は黒鐵で、アリスはサバーニャで、フローラはインパルスだ。ちなみに俺らのISにはGNドライブだが、装甲はVPSである。あと、俺らはISスーツとかは着ないでパイロットスーツだ。全身装甲だし。相手はシュヴァルツェア・レーゲンとシュヴァルツェア・ツヴァイク、あとラファール・リヴァイヴだった。まあ、手加減してやるか。ラウラたちは既にアリーナーにいるからそろそろ俺たちが呼ばれるはずだ。

「さて、皆様お待たせいたしました。国連軍ブラック・シャーク隊の大隊長をしている織斑大佐とその部下2名の登場です!!!」

と呼ばれたので、ISを装着した。全身装甲で灰色だったけどね。そして、俺から発進して2人も発進したけど、まだ色は灰色のままだ。

「これはどういうことでしょうか?織斑大佐たちのISの色は灰色です。初期設定のままで戦うのでしょか?」

「それは違うな。これを見よ!」

といった直後に俺たちのISの装甲の色が変わった。俺のは外見は黒鐵改でストフリモードなので、背中に青い翼に腰部分はレールガン兼スラスターとビームサーベル。アリスはサバーニャなので、緑色になった。フローラはインパルスなので、一瞬青になったが、赤になった。どうやらソードにしたらしい。

「では試合を開始してください」

言った瞬間、ラウラは俺に向かって来て、アリスはラファールに乗ってる隊員で、フローラはクラリッサに行った。ラウラはプラズマ手刀で向かってきたので、シュペールラケルタ ビームサーベルを左手で持ち、接触した。アリスはデリウス少尉とだが、GNホルスタービットの中にあるGNピストルビット・GNライフルビットIIを展開させてからGNライフルビットIIを両手に持ちながらの乱れ撃ちをしていた。さいわいアリーナーが広いので味方には当たらないようにしてたけど。わざとラファールの実弾を全弾命中させといて、無傷をアピールしてから終わらせた。終わらせてあとは、後方に下がった。フローラはソードインパルスでエクスカリバーレーザー対艦刀を両手に1本ずつ持って接近しようとしていたが、相手はクラリッサでしかもラウラのISの姉妹機であるからか遠距離攻撃の大型レールカノンからの中距離攻撃のワイヤーブレードをしてきた。だが、インパルスには標準装備のビームライフルもあるのでそれを使いながら牽制をした。

「やりますね。さすがエリート部隊であるブラック・シャーク隊。だけど、ドイツ軍の誇りをかけて倒す!」

「そうですか。ならば、こちらも国連軍の誇りをかけて倒しましょう」

と言いながら、ソードからブラストルにチェンジして武装もかわったことに驚くクラリッサと観客。そして装甲の色が白と赤から白と黒および緑になった。ケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲でまずレールカノンを破壊してから、デファイアントビームジャベリンで一気に近づきワンオフを発動させて一閃しただけで終了になった。ワンオフはトランザムではなく零落白夜である。ワンオフは3つあるのが、こちらのISの特徴で隊員個人で選べるのだ。今のところ、ワンオフは零落白夜・トランザム・SEED・オフェンスモード(シスクードで検索)・クロスドライブ(二人の息を合わせた合体攻撃)であるが、標準はトランザムで、あとはオプションとして使っているようだ。

「ラウラ、あとは俺とお前だけになったようだな」

「そうだな。だけど、このままでは終わらせない」

言いながらレールカノンを撃ちまくり近づけさせないようにしているが、こちらにはビットがある。ドラグーンシステムで、ビットを操りながらビームライフルを撃ちまくるが、前とは違って少しは強くなっているようだった。そこに全ての外史を見張る月中基地からの暗号通信が来たので、俺はビームライフルやビットで牽制しながら通信を聞いた。 
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