視線に入るのは、常に目に入って来た人間だった。
→視界に入るのは、常に自分の先を行く人間だった。
吐息とともに、見る先でシトレが黙って資料を見ている。
→吐息とともに、視線の先でシトレが黙って資料を見ている。
そう考えれば幸いにして、現在の状態で気が付けたのは良かった。
→そう考えれば、現時点で気が付けたのは幸いだった。
そもそもそれが可能であるのなら、作戦自体が中止を考えなくてはならないと。
→そもそもそんな可能性があるのなら、作戦自体の中止を考えなくてはならないと。
こちらについては、先ほどの作戦参謀よりも遥かに罪は重い。
→こちらについては、先ほどの作戦参謀の件などよりも遥かに罪は重い。
数年後には司令官や所属の上に立つ人間であろう。
→数年後には司令官など軍の幹部になりえる人材であろう。
敵の予測を読み、その対抗まで考える。
→敵の行動を読み、その対策まで考える。
それが、事前になぜわからなかったのかと。
→それが、事前になぜ司令部に容れられなかったのかと。
その後に続く言葉は、コーネフは一瞬の躊躇を見せた。
→その後に続ける言葉に、コーネフは一瞬の躊躇を見せた。
穏健派とも言っていい彼は、ビュコックやロボスの強い発言に口にしていなかった。
→穏健派とも言っていい彼は、ビュコックやロボスのそれぞれの強硬な発言に同調はしなかった。
決定するのは統合作戦本部長であるコートニー元帥の意見によるところだ。
→決定するのは統合作戦本部長であるコートニー元帥の職権だ。
たとえ不満が残ることになったであろうと、その意見には無視できない。
→たとえ不満が残ることになろうと、その意思は無視できない。
「君もビュコック中将の半分も意見をいいたかったのではないかね」
→「君もビュコック中将の半分でも意見をいいたかったのではないかね」
それがコートニーの意見。
→それがコートニーの見解。
地元に戻って、のんびりと酒でも飲んで引退する
→引退したら地元に戻って、のんびりと酒でも飲んで過ごせばいい
シトレは目を開いた
→シトレは目を見開いた
次の就職は一流企業の顧問や政府の重鎮に就任する。
→次の就職先は一流企業の顧問や政府の重鎮など、高待遇の地位が選り取り見取りだ。
自由惑星同盟軍最高位であっても、通過地点にすぎないというものも多い。
→それらに比べれば自由惑星同盟軍最高位でさえ、通過地点にすぎないと言う者も多いだろう。
ただでも、ビュコック中将が司令官職にいるのだ。士官からの抵抗は大きいだろう。艦隊の要職で周囲からも、認められなければ難しい
→ただでさえ、兵士上がりのビュコック中将が司令官職にいるのだ。士官からの抵抗は大きいだろう。能力的には相応しくても、周囲から認められなければ艦隊運営は難しい