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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その十一

「それが君達だ」
「ジャスティスカイザーなんですね」
「そうなんですね」
「そうだ、戦闘力は日帝衆とも互角だ」
 悪田部はこのことも保障した。
「安心していい。しかし」
「しかし?」
「しかしっていいますと」
「君達のスーツは一万度の高温にも絶対零度にも何時間でも耐えられ雷も毒も強酸も何もかも通じないが」
「性能高いですね」
「有り難いことに」
「しかも変身の制限時間もない」
 特撮によくあるこの設定もというのだ。
「ない、しかしだ」
「だからしかしって」
「その高性能で何の弱点があるんですか?」
「まさに無敵じゃないですか」
「それこそ」
「その性能はあくまで日帝衆の基本能力だ」
 そのレベルにあるというのだ。
「彼等は常にそれに加えて己を鍛えているからだ」
「俺達以上にですか」
「強いんですか」
「彼等の強さは柱の男をも野菜人も黄金の聖闘士も凌駕する」
「それでもそのレベルにですよね」
「俺達もあるんですよね」
「しかし彼等はさらに己を常に鍛えてだ」
 その野菜星の猿の尾を持つ知的生命体のレベルの強さでだ。
「超野菜人の域に達している、それも最終段階のだ」
「えっ、じゃあ戦闘力何百万ですか?」
「一体」
「君達は精々、武器を使っても第一段階だ」
 超野菜人の、というのだ。
「普通にしても勝てない」
「あの、それでどうやって勝てって」
「最高レベルの超野菜人に」
「只でさえ強さがふざけたレベルでインフレしてましたよ、あの漫画」
「しかもストーリーは超グダグダで」
「尚且つワンパターンで」
「異常に進むのが遅くて」
「漫画の展開は置いておいてだ」
 長くなる、だから悪田部も止めた。
「あの雑誌ではよくあることだ」
「ワンパターンですよね、基本」
「そこは」
「だから言うな、とにかくだ」
「はい、強いからですね」
「だからですね」
「手段は選ばずに勝つことだ」
 一切、というのだ。
「君達ならそれが出来る筈だ」
「ええ、じゃあ」
「そうさせてもらいます」
「では大久保少佐を倒すことだ」
 その彼をだというのだ。
「ではいいな」
「じゃあ行って来ます」
「マシンに乗って」
「金と将来の就職の為に」
「あとエロの為に」
 まさに自分達の為にだ、ジャスティスカイザーは出撃した。そこに世の為人の為日本の為というものはなかった、それも一切。
 そうしてだった、二人は大久保少佐宛に挑戦状を書いた。その宛先は。
「日帝衆でいいんだよな」
「ああ、日帝衆の本拠地はな」
「日本の京都府京都市下京区か」
「そこの、ああここか」
「ここだな」
 二人は変身したままスマートフォンで日帝衆の本拠地所在地を検索していく、検索するとすぐにそこが出た。尚挑戦状の手紙とペンはコンビニで買った。
「じゃあここに書くか」
「時間は三日後の大阪城前」
「昼の十二時な」
「そこにしとくか」
 こんなことを話しながら挑戦状を書いて切ってを貼って送った、手紙は郵便屋さんが西郷に丁寧に送った。 
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