ドリトル先生と伊予のカワウソ
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第二幕その三
「これからもね」
「日本にいても」
「日本のティーセットを楽しむ」
「そうするんだね」
「紅茶もね。それにね」
ここでこうも言った先生でした。
「お抹茶もね」
「あっ、日本のお茶だね」
「あの緑色のお茶」
「あれもだね」
「先生最近お気に入りなんだ」
「最初飲んだ時はびっくりしたよ」
その時のことを思い出してです、ここではつい苦笑いになった先生でした。
「どうもね」
「あのお茶苦いからね」
「お抹茶はね」
「紅茶よりもずっとね」
「凄い苦さだよね」
動物達もお抹茶、日本のそのお茶についてはこう言うのでした。
「もうびっくりする位」
「コーヒーよりもまだね」
「苦いから」
「しかも日本人ってああしたお茶にはお砂糖入れないし」
「そう、僕も最初は飲んでびっくりしたよ」
実際にと言う先生でした。
「あまりもの逃さにね」
「けれど今ではだよね」
「先生もね」
「あのお茶も飲むよね」
「お抹茶も」
「うん、飲むよ」
実際にだと答えた先生でした。
「和菓子も好きだしね」
「何か慣れるとね」
「あのお抹茶もいいんだよね」
「美味しいし」
「飲むと目が覚めるし」
「僕はコーヒーよりも紅茶派だけれど」
このことはイギリス生まれという以上にです、先生の相当な紅茶好きそのものが出ていると言えます。とにかく先生は紅茶が大好きなのです。
「それでも日本のお茶もね」
「好きなんだね」
「そうなったんだね」
「松山でもね」
そこに着いてもというのです。
「紅茶を飲んでティーセットも楽しむけれど」
「三時にはね」
「それは絶対だよね」
「けれどね」
それでもだというのです。
「お抹茶も出たらね」
「その時はだね」
「そのお茶も楽しむんだね」
「そうするんだね」
「うん、そうするよ」
是非にというのでした。
「そして他のお茶もね」
「お抹茶以外のお茶も」
「そのお茶も」
「そう、楽しむよ」
そうだというのです。
「梅茶も焙茶もね」
「というか日本のお茶って多いよね」
「何種類あるかわからない位にね」
「数えきれない位にね」
「あるよね」
動物達も日本のお茶が何種類あるかわかりません、とにかく日本のお茶の種類が多いからです。どうしてもなのです。
「本当に」
「紅茶だけじゃないから」
「日本人ってイギリス人以上にお茶好きかもね」
「ひょっとしたらね」
「そうかも知れないね。皆色々なお茶を飲むからね」
先生もこう言うのでした。
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