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ノーゲーム・ノーライフ 常識を逸脱した少年の物語

作者:rocky223
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プロローグ

 
前書き
We begin the game of the God buff.


Let's recite a new myth.

There is not the endーーーmyth.


OK, let's begin a game.
 

 
僕の名前は夜空 天。
とある市立高校に通う高校1年生だ。
まず、初めに言っておきたいことがある。
それは、僕は人間が嫌いだ、と言うことだ。
欲に塗れ、自分の事しか考えず、自分だけの利益を求め、他人が自分を越えたらそれを蹴落とそうとする。
そんな自分の事しか考えない最低な種族さ。
もちろん、全ての人間が嫌いと言うわけでは無い、例外もいるのだ。
何故、そんな風に思うか?
理由は簡単だ、僕が通っている高校では虐めが起こっている。
狙われてるのはもちろん僕なんだけど。
僕が全教科満点を取り、体育で100m5秒という何処かのエロ仙人と張り合える記録を出し、全校で男子のイケメンアンケートをしたら1位になったからって虐めてくる。
勉強はしてないし、走るのだって全く本気じゃ無いし、顔や体型なんてなんも考えたこと無い。
だって、僕には親がいないし、自分でバイして金を稼いで家事をして云々するとそんな事に時間も費用もかけられない。
もちろん部活になんて入っていない。

虐めなんてのは対策をとってるから実害ってのは実際なかったりするんだが。

まあ、そんなわけで…

「人間ってのは基本的にクズなんだよ。滅びればいいのに…」

紛れもない本心。
地球が可哀相だ。

そんな事を考えている僕は……スーパーに来ているわけだが、

「おおっ、卵が安い!…あ、でもお一人様一パックまでかぁ…あいつら引っ張ってくるか…?」

だって通常168円が今日は98円だよ!?
安くない!?安いよね!?
はい即決。購入決定。
節約って大事だよね。
無駄遣い、駄目、ゼッタイ。

その後もいい感じに特売品を買い揃えた僕は意気揚々とスーパーを出た。
そして、大きな通りを歩いていると…

ドンッ

誰かとぶつかる。
ぶつかった人を見上げて見るといかにも「俺、不良だぜ!」と言いたいような金髪に染めたピアスをして、タバコを吸ってる長身の男が僕を見下ろしていた。
しっかしこの人、染めるの下手だなあ…根元の部分が黒いですよー

「いってえなァ…おいチビ。人様にぶつかっておいて謝りもしないとはどういう了見?そして痛い、俺骨折れちゃったんじゃねえか?なあ、これは慰謝料貰わないとなァ?」

周りの人は僕と視線をあわせないようにして早々に立ち去っていく。
まあ、それはどうでもいいんだけど…チビって言ったよね?この不良。
僕が気にしていること第一位をズバリ言ったなコノヤロウ!
君は180とかあるんだろうけど、僕は160しかないんだぞ!

「…へえ、僕にカツアゲしようとしている理由は…おそらく、パチンコやタバコで消えた金を入る当てが無いし今すぐ欲しいから見た目ひ弱そうな僕にわざとぶつかった、と。実際二十歳にもなって無いのにタバコなんて吸うからだよ。馬鹿じゃないの?」
「…あァ?馬鹿とはなんだ、てめえ、今すぐぶん殴ってやっても良いんだぞ?
さっさと金をよこせや」
「…くふふっ」
「何が可笑しい」

いきなり笑った僕を訝しく思ったのか不良君が僕に聞いてくる。

「いやー予想通りの回答ありがとう。君、意外と頭良いんだね?唯の馬鹿ならそこで激昂して殴りかかってくるからね。でもさぁ…まず最初から駄目だよ。骨が折れた?だから金を寄越せ?何を言っているんだ、そんなんで人間骨が折れるわけないだろう、いや、例外はある。例えば骨粗鬆症とかだね。それならちょっとの衝撃で骨が折れるからそれは慰謝料を払っても仕方のない状況だ。…でも、君は骨粗鬆症なんかじゃない。理由はニつあるまず一つ目、君は僕が指摘したカツアゲの理由に反論しなかった、まあ当たって骨が折れたかもしれないから金を寄越せってのはカツアゲの理由としては常套句だしね。次に二つ目、その鍛え上げられた身体だ、その腕の筋肉のつきか
見ても相当鍛えてる、そしてその手の第三関節が凹んでるからかなりの数を喧嘩していることになるね。喧嘩とかしないと、こうはならないからね。まあ、そんな所だ。…んで、反論ある?」
「…っ!この…!」
「おお?殴る?でももうちょっと周りをみたほうがいいよ。ここは君たち不良が溜まる裏通りなんかじゃなくて表通りの、しかも大通りだ。殴りかかったら誰かが即座に警察を呼ぶ。いや、もう呼んでるかもしれないね?」

僕がそういった後、ちょうど狙ったかのように警報がなる。
パトカーが到着したようだ。

『おい、あいつだ!』
『確保しろ!』

なんていう声が聞こえるからもうすぐそこにいるのだろう。

「…覚えてろよ!」

そう捨てゼリフを吐いて逃げる姿は三下そっくりだった。
 
 

 
後書き
キリの良い所で一旦きります。
それではまた次回っ! 
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