FAIRYTAIL~霧の魔導士達~
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街で男女でいるとだいたい不良に絡まれる
「だ…大丈夫ですか?ユウトさん…。」
この状態で大丈夫と言えたらそれは目が腐っている。
「は…はは…。大丈夫、大丈夫……。」
「とてもそうは見えないんですけど……。」
「大丈夫だって、もう復活した!」
俺は乗り物に極端に弱い。
乗ればたちまち酔ってしまい体調を崩す。
まぁ、降りれば治るんだがな……。
「それよりユウトさん。」
「ん?どうした、ウェンディ?」
何か頬が赤いが風邪でも引いているのか?
「せっかくこんな大きな街に降りたんですから……ふ…二人で買い物でも……。」
「買い物ね、まぁ早く帰っても暇だしな。いいぜ。」
帰ったら帰ったで、あいつに絡まれて面倒だしな。
「じゃ…じゃあ、行きましょう!」
「お…おう。」
何か妙に楽しそうだなウェンディの奴…。
その後、俺とウェンディは服を買いに行ったり…
「ユウトさん!これどうですかね?」
「ん~まぁ、いいんじゃね?」
「何か適当に言ってませんか……?」
「そんなことねぇよ、似合ってるよウェンディ。」
まぁ、ファッション何か1ミリも分からないんだがな。
「本当ですか!?じゃ…じゃあ、これ買ってきますね!」
(俺が良いって言った服でいいのか…。)
今は服を買い終わり、お茶を飲みに行ったから、少し観光をしている。
「この街もクロッカスと同じくらいお花が有名みたいですね。」
「って、聞いてますか?ユウトさん。」
「ん、あぁ悪い、寝かけてた。」
正直気候がいいから眠いんだよね今。
「全く、そういうのは女の子は傷つくんですよ?」
まぁ、そりゃそうだ。
「それより、さっきからあそこの人たちがこっちを見ているんですが……。」
「ほんとだな。あ、こっち来た。」
このパターンはあれか、ナンパってやつか。
「そこのお嬢ちゃん。」
「何ですか?」
「可愛いね~。何歳?」
「14歳ですけど、私に何の用ですか?」
(うわ~。またベタなナンパだな、こいつ等。人数は5人か。)
「な~に、こんなさえない男といるよりさ、俺らといる方が楽しいぜ?」
「お断りします。」
「ちっ!何だよ…素直に来ればいいのによ…。」
そう言いながら、この不良はウェンディの腕を掴みにかかった。
(こういうのは、守ってやらんとな。)
「ほら!俺達とこいよ!」
「おい…まてよてめぇら。」
「何だよヒョロ男。てめぇには用はねぇんだよ!」
「痛い目に遭いたくなかったらすっこんでな!」
「これでも俺達はあのフェアリーテイルの魔導士だぜ?やめとけよ!」
「へ~、そう。」
俺からしたらそれがどうした?って話なんだがな
「舐めやがって…やっちまえ!」
リーダーらしき男がそう叫んだ瞬間、他の4人が魔法を繰り出す。
火の魔法に、岩の魔法に、水、風か。
大した魔力じゃねぇなこいつ等。
俺の体に魔法が近付く。
俺はそれを…あえて避けない。
凄まじい爆発が起こる。
「ユウトさん!」
「ハッ!大口の割には大したことねぇガキだな!」
「ほんとだな!さて、お嬢ちゃん。行こうか。」
「あのさ。舐めてんのか?てめぇら。」
「ユウトさん!」
「馬鹿な…。4人の魔法をくらって無傷だと…?」
「俺の魔法が…。」
そんな魔力じゃあ、俺に傷一つ付けられねぇだろうな。
「先に言っとく。俺とこの女の子はフェアリーテイルの魔導士だ。」
俺とウェンディはそう言って紋章を見せる。
ウェンディは肩、俺は右腕だ。
「な…!ま…まじかよ…。」
「とりあえず、ウェンディに手を出した覚悟はあるだろうな…。」
「ひっ…!」
「た…たすけ…。」
「斑嵐!」
俺の右手から無数の嵐の属性の魔法弾が放たれる。
それは全て不良たちに当たり、不良たちは伸びてしまった。
「俺達はフェアリーテイルの魔導士だ!てめぇら何か知らねぇよ!」
「あの…ユウトさん…。」
「ん?何だウェンディ。」
「助けてくれたのは嬉しかったんですけど……その…。」
何か恥じらってねぇか?
「や…やりすぎです!」
「へ?」
俺はウェンディに言われ前を見てみる。
俺の前は花畑だったが、今は完全な荒野となっている。
「は…はは……。大丈夫だって…多分……。」
「もう!ナツさんもだけど、ユウトさんもやりすぎですよ?」
「次からは気をつけます…。」
「そのセリフは何回目ですか!?」
その後…3時間ウェンディに説教された…。
これが、俺達の日常だ。
俺とウェンディで仕事に行き、俺がやりすぎる。
まぁ、それが楽しいんだがな。
帰ったら爺さんに説教かな…。
帰りたくねぇな……。
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