魔法科高校の有能な劣等生
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怪談トーク
前書き
前回の続きです
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シャドウダウト、影だけが扱える禁忌魔法の1つ
原理は使う本人、影ですら解っておらずその危険性も理解してない。
発動したシャドウダウトの効力は影から物体を構成し新たに何かを創り出す魔法
影が存在を持ち新たな何かを創り出す魔法シャドウダウトは危険性ランクSオーバー
そんな魔法を無月家の落ちこぼれと言われている無月 影だけが唯一使えた。
「零さんの家はとても広いんですね」
それは謙遜なのか本当にそう思って言っているのか判断しかねない言葉だった。
一条家はナンバーズの中でも指折りに入る魔法師一族
家もこの無月家に劣らない大きさと広さを兼ね備えた家だろうに
「確かに少し広い気がしますが。
家自体がもう古いですからね昔の家は無駄に広いのが多いですからこれもその産物でしょう」
俺はこの家を無駄に広いと思っている。
玄関から家に入り自分の部屋を目指そうと思えばくねくねと道を行ったり来たりでトイレに行こうと思えば更にくねくねとした道を行ったり来たりのオンパレード
もっと小さく簡略化した方が絶対良い。
「零さん。
また敬語がて出てますよ」
「あ、えっとごめん」
自分でも気付かないうちにまた敬語に戻っていた。
やはり癖なのか?
意識して話した方が良いのではなかろうか?
「たっく敬語なんて堅苦しい真似なんかするなよ零
普通に話せばいんだよ」
「そうだなスマン
て、お前は一体、なんで此処にいる?」
平然と普通に何事もなく影は無月家に居た。
影は一応、無月家の人間なので居ても不自然ではないが今、不自然としか言いようが無い。
「なんでと言われて面白ろそうだから来てみました(笑)」
「多分、そんな面白ろそうな事は無いと思うぞ。
有るとしてもジジと怪談トーク位だ」
「え、なに。
それ、物凄く面白そうじゃん!」
余計な事を言ってしまった。
嘘では無くジジの怪談トークは夜な夜な無月家の人間を集めてやっているが一部の無月家の物しか知らないレアな集会、集まりなのだ。
俺も何度か怪談トークに参加しジジの怪談トークを聞いた事があるが怖すぎて途中、聞いていた時の記憶が無い。
「私も少し気になります」
一条も気になるのか俺は全然気にならないのに。
影の魔法シャドウダウトにより気絶した風華だがジジの怪談トークは影のシャドウダウトの比ではない。
別格と言える程の破壊力を持ったトークなのだ。
そんな集まりに影の魔法シャドウダウトで気絶してしまう程、心が繊細な風華を連れて行くのは危なすぎる。
「いや気にならない方が身のためだ。
そんな遊び半分な気持ちで怪談トーク(戦場)に行ったら死ぬぞ?」
警告、嘘では無くガチの真実の警告
影ならギリギリ耐えられるかも知れないがか弱い少女 、一条 風華にてとても耐えられそうにない。
下手をすればヤンデレになってしまう。
それだけは止めたい止めさせたい!
「死ぬって大袈裟なたかが怪談トークだろ?
俺みたいな怖いもの知らずに効くかな」
「効くよクリティカルヒットだ。
下手すれば蘇生不可能なダメージを胸に刻み込まれるぞ!」
「そ、そんなにですか?
私、そこまで言われると気になります」
俺は余計な事を言ってしまったのかも知れない。
その俺の一言で影と風華の冒険心に火を付けてしまった。
「止めた方がいいぞ?
心にぐっと来る精神攻撃が2時間位、永遠と淡々と続くんだぞ!
下手をしなくても心にダメージを負って二度と立ち上がれないかも?」
自分でも言い過ぎたかも知れないがあの怪談トークに参加を阻止するためには少し位、大袈裟に大胆に言った方が説得力が有るだろうしそこまでやばいのか?と不安がらせる事も出来るだろう。
「絶対それ言いすきだろ?
怖いと思うから怖いんだよ可愛いと思うから可愛んだよカッコイイと思うからカッコイイだ。
それと同じ容量で考え冷静に聞けば怖い物は怖く無くなる」
「な、何が言いたい?」
「赤信号、皆で渡れば怖くない!!」
昔の死語を軽々しく堂々と大声で影は言った。
今の時代、赤信号とは只の赤と黄色と青に光る意味不明な物体としか言えない代物
現代の車は危険時には独自に対応するようにプログラムされているので車が走っている最中、急に子供が走って来たとしても勝手に止まり何事も無かったようにしてまた走り出す。
「それは今の時代だから言える事だがジジの怪談トークは半端じゃないんだ!
ドラクエで言うザラキーマと同じ位の威力を持ったトークなんだぞ!」
「お、お前はお前でドえらい昔のゲームの魔法を知ってんな」
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