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魔法科高校の有能な劣等生

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夜道

 
前書き
全然の続きです。
感想が聞きたいのでコメントを宜しくお願いします! 

 
「お、重くないですか?」

それはよくアニメ、ゲーム、マンガ、ドラマで聞く言葉だった。
そんな言葉に俺は全然、むしろ軽い位だよ!と言うのが主人公と言う奴なのだろうが俺、無月 零は女子との交流は全くない男の子で合って一条の体重が軽いのか重いのか判断しかねない。

「え、あ、その、えっと、、、、」

軽いと言えば良いのか?
確かに俺と比べれば断然、軽い事は解る。
が、女の子の平均体重なんて知らないし知る機会もないし。

「お、重いですよね私、、、、、、、、、、、、、、、、」

冷めた声で一条は言った。
でも俺はどう言えばいいのか自分でも解らない。
重いと解るなら敢えて言ってあげるのも優しさだが女子は自分の体重を気にする生き物だと影から聞いた事が有る。
なら軽いと言えばいいのだろうか?
それならこの状況を打開出来るし一条も喜ぶ?だろう。

「そ、そんな事ないよ。
逆に軽すぎる位でちょっと不安になっただけだ」

俺は軽い方の選択肢を選んだ。
女子は体重を気にする生き物なら軽いと言ってあげた方が喜ぶに決まっている。

「そ、そうですか。
あ、あ、ありがとうございます」

何故かありがとうございますと言われた。
理由は不明だが一条の顔が少し赤くなった気がするがそれも関係するのだろうか?

「ち、俺が風華ちゃんをおんぶしたかったな」

見事な舌打ちが前から聞こえた。
その、舌打ちは親友、無月 影からの舌打ちだったが俺はその舌打ちが理由出来なかった。

「おんぶしたい?
変わった奴だな人をおんぶしたいなんて」

人をおんぶすると言う事は重たい物体を持つと言う事。
一条はそんなに重くないが歩くとなると意外にキツイ。

「お前には解んねぇかもな。
普通の男子の気持ちって奴をさーーーーーーーーー」

普通の男子の気持ち?
それは一体、どんな気持ちなのだろうか?
俺には理解しかねない。

「風華、大丈夫か?
気分、体調に問題ない?」

「はい大丈夫です」

笑顔で返して来た。
そんな笑顔がとても可愛らしい見えるのは影の言う普通の男子の気持ちなのだろうか?
それとも俺が一条 風華と言う存在を意識しているのか?
どちらかは自分でも解らない気持ちが胸が胸一杯になり少し体温が上がった気がする。

「零さんも大丈夫ですか?」

「なにが?」

「その、私をおんぶして歩くのが。
その何と言うかえ、えっと、」

多分、自分の体重が俺に負担を掛けていないかと言いたいのだろう。
素直に言えないのが女の子と影から聞いたがそれも当たりのようだ。

「言ったろ重くないって。
むしろ風華は軽すぎる位だ」

嘘か真実か不明だが俺は風華を軽いと主張した。
それは俺を心配してくれている風華に心配をかけまいと言った言葉なのか真実なのか嘘なのか。
でも俺はそれが本当の自分の言葉で言った言葉だと思いたい信じたい。

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

今度は何も風華は言わなかった。
また、ありがとうございますとかそんな事ないですよと言って来ると思ったが無言だった。

「零、そろそろ無月家に着くぞ」

前に先導していた影からの言葉に俺は前を向いた。
今、現在の時間帯は不明だが辺りは暗く視界が悪い。
時間は六時以降とまでは断言出来るが実際が何時なのかは解らない。

「後はこの道を一直線に行けばゴールインってところだ」

影は前に指を指し目的地無月家に歩き始める。
その歩きはまるで少年が冒険に向かっている途中みたいな感じだった。

「楽しそうだな」

「楽しい?
ま、確かに楽しいと言えば楽しい方かな」

「楽しい方?
この状況がお前にとっては楽しい状況なのか?」

もしこの状況が楽しいと言って来るのなら俺は理解し難いとしか言えない言いようがない。
夜の山道に(無月家の庭)歩きにくい道程、体調の優れない女の子
こんなシュチュエーションは滅多にない。
いや人生に一度あるか無いかの中途半端なシュチュエーションと言える。

「お前は夜に友達と歩くの楽しくないか?」

「?」

夜に友達と歩くのが楽しい?
また理解出来ない解らない事を影は言ってきた。
そんな言葉にオレはどう返答すればいいのか判断出来ず沈黙と言える無返答

「夜に友達と歩くって思うと探検、冒険に行ってると思えてさワクワクするんだよ。
これから何処に向かうのかと目標があればもう最高だな!」

無返答に影は無視し答えた。
その答えは一人の少年として普通の返答なのか影だけのオリジナル回答なのか。
どてらでも問題ないのだが俺は影が影らしい返答たど思った。
何時も明るく笑顔でその場、その場を楽しく盛り上げ誰とでも友達になれる少年
それがオレの親友、無月 影なのだ。

「よく俺には解らんが。
確かに友達と一緒に歩くのは、嫌いじゃない」

何故か照れくさかった。
そんな恥ずかしい事を言った覚えはないのに心臓を鼓動を強み血液の流れは早くなり顔が赤くなるのが自分でも理解、判断出来た。

 
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