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ルドガーinD×D

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第七話:友の為の選択


最近は良く俺の周りの人が変わっていく

具体的にあげていくと同じのクラスの兵藤が悪魔になったことだ

リアス・グレモリー先輩と一緒に現れた時は素直に驚いた

祐斗に関してはサーゼクス様から聞いていたので知っていたが

こいつに関しては何も知らなかった、恐らくは最近眷属になったのだろう

そしてもう一つはクロが俺にやけに甘えてくるようになったことだ

最近は本当にベッタリと俺にくっ付いてくるので俺もクロの肉球を堪能できて幸せだ

ただ一つ不満があるとしたら俺がトマト料理を作っていると

何やら達観した様子で俺を見てくることだ……なぜだ?解せん

まあ、その中でも一番変わったのは間違いなく祐斗だろう

最近は明らかに様子がおかしい、話しかけてもどこか上の空といった感じでボーっとしているし

雨の中、傘も差さずに歩いていたりと一目で分かるほどにおかしい

今もただボーっと廊下を歩いているので何度も人にぶつかりそうになっている――

「おっと!!」

祐斗が前を歩いている女子とぶつかりそうになったので思わず、こちらに引き寄せて避けさせる

「どうしたんだい?ルドガー君?」

ぶつかりそうになった女子に気づくこともなくボンヤリとした表情で尋ねてくる祐斗

「お前が人にぶつかりそうだったから引き寄せたんだよ」

「そっか……悪かったね、ルドガー君」

俺に謝ってくる祐斗だが表情にはどうでもいいといった様子がありありと浮かんでいる

……はあ…たくっ!!

「もうちょっと、周りを見ろよな」

「今度からぶつからないように気をつけ―「そう言う意味じゃない」―え?」

「お前は一人じゃないだろ?お前を心配してくれるやつらは一杯いるだろ、もちろん俺もその一人だけどさ」

そう言って祐斗に笑いかける

「だから、悩みがあるなら相談しろよな」

「ルドガー君……ありがとう…君の気持は嬉しいよ、でも――」

そこで言葉を切り始めて目を合わせる祐斗

「君には関係ない」

「……そうか……わかった」

関係ないか……ああ、そうだな、俺は関係ないな

「すまないけど、もう行かせてもらうよ」

「ああ」

関係がないなら――勝手に動くだけさ

俺は足早に去っていく祐斗を見ながらそう心の中で呟く

さてと、たまにはあの“シスコン”の力でも借りてみようか、そのためにはまず――

「キャーッ!!!今の見た!!?」

「木場きゅんとルドガー君の痴話喧嘩!!!」

「今夜のおかずはルドガー君×木場きゅんに決まりよ!!!」

………この混沌から逃れよう



あの後何とかあの場を脱出した俺は

家に帰りしだい直ぐにシスコンことサーゼクス様に連絡を取り祐斗について聞いた

ちなみに対価としてこの前あった球技大会のリアス先輩の戦績を教えた

……正直こんなもので対価になるのかと思うがサーゼクス様は十分すぎると喜んでいたので良しとしよう

そして、全てを聞いた後に思わず怒りが込み上げてきた

……祐斗を苦しめた過去ではなく自分にだ!!

「俺は親友がそんな過去を抱えて生きているのにも気づけなかったのか…っ!!」

気づくことが出来なかった自分が恨めしい、何も知らずに笑っていた自分がっ!!

「素直に聖剣計画に怒れればいいんだけどな……(分史世界を壊してきた)俺が言えた口じゃあないからな……」

分史世界を偽物として壊して来た俺は恐らく同類――いや、それ以上の人殺しだな

俺にそいつらを責める権利なんてない、だけど――

「親友が苦しんでいるのを見過ごすことなんて出来ない!!!」

例え偽善者と言われようが同類と言われようが必ず祐斗を助けてみせる!!


それが――俺の選択だ!!!


「ナァー」

ふと振り返ると心配そうに俺を見つめるクロと目があった

「クロ……大丈夫さ、ちょっと、友達のために怒っただけさ」

意味が分かるかは分からないけどなんとなく伝わる気がして顎を撫でながらクロに話しかける

「にゃ!!」

ちゃんと伝わったのかそんな返事が返ってくる

ああ……本当に可愛いやつだな

愛しさが爆発してつい身体中を撫でまわしてしまった

ちょっと強くやりすぎた気がするが喜んでいたのでまあ、いいだろう

それと、クロはお腹から胸にかけてが弱いらしくそこを撫でるたびに鳴き声をあげていた



side:クロ(黒歌)

「俺は親友がそんな過去を抱えて生きているのにも気づけなかったのか…っ!!」

散歩を終えて家に帰ってくると突然ルドガーの叫び声が聞こえてきた

今までルドガーの怒鳴り声なんて聞いたことがなかったのでビックリして思わず後ずさりしてしまう

いったい、どうしたんだにゃ?ルドガーの友達に何かあったのかにゃ?

「素直に聖剣計画に怒れればいいんだけど…………俺が言えた口じゃあないからな……」

聖剣計画……

確か聖剣の使い手になるために集められた子供達が皆殺しにされたって話のはずにゃ

もしかして……ルドガーの友達が聖剣計画の生き残り?

それにしても『俺の言えた口じゃあないからな』ってどういう意味にゃ?

まるで自分がそれ以上の――人殺しみたいに言うなんて……

ルドガー……あなたはいったい何者なのかにゃ?

「親友が苦しんでいるのを見過ごすことなんか出来ない!!!」

ルドガーのことは正直わからないことだらけ、でも――

「ナァー」

「クロ……大丈夫さ、ちょっと、友達のために怒っただけさ」

誰かのために怒れる優しい人だってことだけは知ってる、だから――

「にゃ!!」

信じてるにゃ、あなたがどんな人であったとしても――



それにしても……ちょっと……激しいにゃ////////

い、嫌じゃないけど…ちょっと……感じちゃうにゃ///////

いつもは優しく撫でるのに今日は―っ///////!!

そ、そこはだめにゃ//////そこは弱いとこにゃっ///////!!

思わずはしたない声を上げてしまう、するとそれに気づいたルドガーがそこを重点的に攻めてくる

にゃ、にゃ…んっ////////

だ…め///////それ以上やられたら―ニャアーーーッッ///////////!!!

結局その後ルドガーに放されるまでずっと喘がされ続けてしまったにゃ////////
 
 

 
後書き
コカビエル戦でルドガーさんには颯爽と登場して欲しかったので

ライザーとのレーティングゲームには絡ませませんでした、すいませんm(__)m

何はともあれここまで読んでくださってありがとうございます(^_^)

次回は多分コカビエルと戦うと思います 
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