魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
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第三章 孤独だった者たち 〜海鳴 闇の書事件〜
第八話 裏切り者捕獲作戦 決行
前書き
遠出をしていたため更新が遅れました。申し訳ない
「フェイト!!」「フェイトちゃん!!」
リンディさんの家に戻るとフェイトがやられたという報告があった
俺となのはは直ぐにフェイトが治療を受けているアースラに向かい、病室に行った
「命に別条はありませんよ。幸か不幸か前回の戦いでリンカーコアを蒐集されていたので今回はされませんでした。ですので直ぐに目を覚ますと思いますよ」
担当の医務官が教えてくれた。とりあえずは一安心だな
「それから遠藤さんと高町さん、艦長からブリーフィングルームに来るようにと」
「分かりました。フェイトを頼みます。いこう」
「うん」
俺たちは言われた通り、ブリーフィングルームへと向かった
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そこにはまさかの仮面の男の本体がいた
管理局員だとは思っていたがまさかこんなに近い人物だとは
一瞬だけでも変身を解除させたから録画されてる現場映像を使って追い詰めようと思っていたが駐屯所、すなわちリンディさん家の地下にあるオペレータールームのシステムをハッキングされ録画出来ていないらしい
だがもう一つの、使いたくは無かったが予備策がある
それから、クロノもなにか掴んだらしい。ここで追い詰めよう
「フェイトさんのリンカーコアは幸か不幸か、既に摘出されていたためそこまで重度では無いそうです。もちろん命に別条はありません」
「アースラの稼働中でよかった。なのはの時以上に救援が早かったから」
「だね」
ここまで知っている内容だ。というか仮面の男、お前が犯人だろうが
「なのはちゃんが出動してすぐにうちの管制システムがクラッキングでおおかたダウンしちゃって...。それで指揮や連絡が取れなくて....ごめんね。私の責任だ」
エイミーさんが悲痛な顔で謝罪する。それはあなたの責任じゃないだろう
「んなことはないよ。エイミーがすぐシステムを復旧させたからアースラに連絡が取れたんだし、仮面の男の映像も残ってた」
モニターにフェイトを抱えている仮面の男の映像が出される、と言っても俺にはお前が見えているんだが...
「でも可笑しいわね。向こうの機材には管理局で使ってるのと同じシステムなのに...。それを外部からクラッキングできる人間なんているものなのかしら」
リンディさんが首を傾げながら問う。それに続きエイミーさんが
「そうなんですよ!防壁も警報も、全部まとめていきなりシステムをダウンさせるなんて」
といった。アレックスさんも
「ちょっとあり得ないですよね」
との事だ。いやいやお前ら、よく考えてみろよ
「ユニットの組み替えはしてるけど、もっと強力なブロックを考えなきゃ」
「それだけすごい技術者が居るってことですか?」
「なあ、そもそもの前提が間違ってる気がしてならないんだが...」
いい加減見てられない。話に参加する
「そもそもさ、何で外部前提なのさ。外部からはあり得ないと思うのなら内部を疑ってしかるべきだと思うんだが...」
そう言うと、仮面の男の本体は
「管理局員がやったっていうのかよ!?流石にそれはないと思うよ?」
ふむ。少し焦りが見えるけど、疑ってなきゃ気がつかないレベルか。凄いな
「だがそうしか考えられないのも事実だな」
クロノも俺の意見に賛成してくれている。このままの流れでいけるか?
「リンディさん。そのシステム、どんな人なら見れますか?」
「ちょっと、」
「そうね。私も見たことはあるわ。多分システムエンジニアさんと上の階級の人じゃないかしら」
途中仮面の男が割り込もうとしてきたがリンディさんを止められなかった
「成る程。ならば最低でも提督クラスは見れるってことだ」
この一言でこの場の空気が変わる
俺がこの話をどういう方向に持って行きたいのかを知っている人間以外はみんな俺の方を睨んでいる
そりゃそうだ。この発言はかなり上の方に喧嘩を売っているのだから
「それは、お父さまを疑ってるってことかい?」
「もちろん。まあ、それと同じ理由でリンディさんやレティ提督も疑ってはいますが、と言ってもリンディさんはここにいた以上無理だと思いますが」
「この!」
「やめろ!」
こっちに攻撃しようとしてくるがクロノの一言で収まった
そろそろしめにしようかね
「まあ、そんなのは建前で。本当は見てるんだけどな。クロノ、何か掴めた?」
「ああ、バッチリだ。君の行った通りにしたら録音データは消されなかった」
「!?」
「おっと逃げすわけないでしょ?」
本体が逃げようとしたのでチェーンバインドをかけて抑える
「これを聞いてくれ」
その隙にクロノが録音データを流す
『明日、システムをダウンさせる。その瞬間にフェイト君のリンカーコアを蒐集させるんだ。本当はこんなことを二人に任せたくは無いんだが』
『お父さまの頼みなんだ、拒否するわけないじゃん!』
『ええ。それにこれは闇の書を封じる為です。きっとうまく行くはずです』
「以上が証拠の映像データです」
クロノが流したデータを聴き、みんなが唖然としているなか本体だけは
「こんなの捏造だ!お父さまは何もしてない!」
「ならお前の相棒の怪我はどうする?まだ治ってないんだろ?」
「え...?まさかあれは!!」
チェーンバインドを無理やり破ってこっちに突進してくる。距離が近かったから一瞬で攻撃が成立する。はずだった
「釣れたのはいいけど、ここが壊れたらどうするんだよ」
バインディングシールドを使ってそのまま拘束、さらにチェーンバインドをつけてガッチガチに固めた
「これで逮捕できるか?クロノ」
「ああ。完璧だ」
しっかりとした証拠に本人の自白、これだけ揃えば十分だろう
これで目の上のコブは取れた
本体...そういえば最後まで名前しらないな、はもうがっくりと項垂れていた
そいつか逮捕され、武装局員に連行された後リンディさんは
「さて。では、夜天の魔道書対策会議を始めましょうか」
と本題に入って行った
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