剣の丘に花は咲く
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第四章 誓約の水精霊
プロローグ 傷だらけの男
前書き
士郎 「東に不良に絡まれてる美人妻がいれば、駆け付けこれを助け」
ルイズ 「……おい」
士郎 「西に転びそうになる美女いれば、駆け付けこれを抱きしめっ!」
ルイズ 「おい」
士郎 「南に溺れる美少女いれば、駆け付けこれを助け人口呼吸ッ!!」
ルイズ 「おいっ!」
士郎 「北に迷子の美幼女いれば、駆け付けこれを持ち帰りぃッ!!!」
ルイズ 「ぅウおオイィ一ッ!!」
士郎 「我こそはッ!! えっ――」
ルイズ 「ただの変態だァァァァッ!!!」
本能の赴くまま人助け? をする士郎ッ!! 人を救うためならばっ!! 無茶無理無謀をやり遂げるッ!!!
だがっ! さすがに美幼女はやり過ぎたあああァァァ!!!
切れるルイズッ! 唸る拳ッ!! 士郎よ、君は生き残れるか??!!
え~……と、本編始まります。
最近、ルイズは奇妙な夢を見る。
どれもこれも今まで一度も見たことがないどころか、想像すらしたこともない光景が広がる夢だ。
それは時に恐ろしく、美しく、優しく……そして、時に残酷な光景。
共通点は唯一つ、自分の使い魔。エミヤシロウがいること。
夢の中の士郎は、いつも傷付いていた。
災害の真っ只中にいる人達を助けるため、危険を顧みることなく飛び込んでいた。
何かに襲われている人を助けるため、剣を取り戦っていた。
何かの事故なのか、炎の中、瓦礫に埋もれた人々を助けるため、炎に炙られながらも瓦礫を退かしていた。
男を……女を……少女を……少年を……老人を……自身を傷付けながらも衛宮士郎は救う。
そして……士郎は悔やむ……救えた人のことではなく、助けられなかった人のことを想い、悔やみ……傷付く……。
救われた人達も、士郎を責める。
―――何故、もっと早く救ってくれなかった……
―――何故、娘を……息子を……救ってくれなかった……
―――何故、殺した……
―――何故、私が怪我しなければならない……
やめて
―――この人殺し
―――化け物――
―――死んでしまえ
―――二度と来るな
やめてっ
―――お前のせいだ
―――貴様のせいだ
やめてっ!
その度に……
嫌だ……
士郎の身体が……
嫌だっ!
士郎の心が……
もう、もう……やめて……よ
傷付き……ひび割れる……
それでも……士郎は、人を救う……
何で……
褒められることも、感謝されることもなく……報われないにもかかわらず、士郎は人を救う……
どうして……
救った人から罵声を浴びせられ……
見知らぬ人から石を投げられ……
罪を押し付けられるながらも……士郎は人を救う。
シロウは……
たった一人で……
人を救う……
後書き
士郎 「ちょっと待てルイズ……落ち着け」
ルイズ 「え? 何で?」
士郎 「まずは落ち着いて手に持っている物を下に置け」
ルイズ 「ん~……嫌」
士郎 「と、というか。な、何でそんな物を持っているんだ?」
ルイズ 「……貴族の嗜みよ」
士郎 「どういう嗜みだッ!!!」
ルイズ 「どうって……士郎も好きでしょ?」
士郎 「す、好きじゃないッ!!」
ルイズ 「ふふふ……嘘ばっかり、そんなこと言って……じゃあ、身体に聞いてみようかしらあああぁぁぁ!!」
士郎 「ムッ! 鞭はいやあぁぁああぁぁぁぁッ!!!」
ルイズ 「あは♡ アハハはっはハッハッハッ!!! いい声で哭いてぇええええッ!!!」
唸る鞭ッ! 肉を打つ快音ッ!! 響く嬌声ッ!!!
次第に悲鳴に快楽の声が混じりだすッ!!! 士郎よっ!! このまま落ちてしまうのかッ!!??
快楽の海ッ!! 抜け出せるか士郎ッ!!!
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