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学園黙示録 終末と武器商人

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合流

~駐車場~

「コータ!撃つんだ!彼女の・・・・明美さんのためになる!」

「分かってる!」

二人の男が叫んでいる。孝とコータの姿だ。彼らはアウトレットから脱出を図っていたようだ。

そして、コータの銃口の先には女性警察官が奴らに囲まれていたようだ。彼女は奴らに襲われていた少年を助けようとして奴らに囲まれた。自分が助からないと確信したとき、コータに自分を撃つように言ったようだ。

どちらにしろ彼女が単独で助かる確率は低い。コータは撃とうにも撃てない状態だった。

「このままじゃ彼女は・・・・・・」

孝が再度コータに指示を出そうとした時だった

「戦争だぁーーー!!!!!」

ものすごいエンジン音と共にある人物の声が聞こえた

一瞬の出来事だった。目の前にある物が出たと思ったら奴らが潰されていった

「戦車!?」

高城が叫ぶように言う

他の全員も驚いているようだ。しばらくして奴らの声が聞こえなくなり、エンジン音だけがその場を支配していた

しばらくすると、戦車のハッチが開いた。

「あれ、婦警さんでしたか。大丈夫でしたか?」

その人物は明美を戦車の方に引き上げてこちらに向く

「お、お前は!?」

孝たちが驚く。よく見知った人物だった。高茂である


~高茂視点~

「おろ?よく見たら孝達じゃねえか。冴子、琴美。孝たちがいるぞ」

「む?本当か?」

「本当ですか!?」

二人共喜んでいるようだ

「あ、あの・・・・」

婦警が声をかけてくる

「ん?」

「た、助けていただき、ありがとうございます!」

そう言ってお辞儀する婦警

「あぁ~いいっすよ。お互い様じゃないですか。それより、向こうにいるのは俺の仲間なんだ」

「え!?本当でありますか!?」

「ああ、会いに行こう」

「はい!」

そう言って、孝達と合流する。数日しか会ってないのになぜか、数ヶ月ぶりに会ったように感じた。

「よぅ、孝」

「高茂!このやろう、心配してたんだぞ!」

孝は喜びながら話す。

「俺がやられるわけねぇーだろ?ていうか、そこの婦警さんは、なんであんなところにいたの?」

高茂が聞く

「実は・・・・・」

そこから内容を聞いた、どうやら身勝手にやった少年を助けるために婦警こと明美さんが動いて行動したようだ。
少年は助けたあと、どっかに逃げたようだ。

「なるほどねぇ~・・・・・なぁ、孝」

「ん?なんだ?」

「もし、そいつに会ったら撃ち殺していいか?」

「お、おい、冗談はよしてくれよ・・・・・」

苦笑いしながらしゃべる孝

「冗談?俺は冗談は言わない質なんだ。特に殺しの世界じゃあな。そこの婦警さんをあぶねぇ目に合わせた挙句、自分はトンズラこいただぁ?俺が一番嫌いな人間なんだよ。その類は」

「む、武蔵?」

「武蔵さん?」

冴子と琴美も気配の違いに築いたようだ。

「と、ともかく!高茂さんには本当にありがとうございます!私がこうして生きてられるのもあなたのおかげです!」

明美が礼を言う

「気にしなさんな。俺のお節介が出ちまっただけだよ。婦警さんが助かって、コータも喜んでるみたいだしな。」

「た、高茂!?」

コータの顔が赤くなる

「カカカッ そうだ。高城」

「何?」

「お前に会わせたい人物がいるんだ。そこで待っててくれや。おれは呼ぶついでに葉巻でも吸ってくる」

そう言って荘一郎達を呼びに行った。

武蔵はそのまま戦車の上で葉巻を吸っていた。孝たちのいるところでは、高城が大喜びしていた

「ふぅ~。後は孝と麗の親だけか。警察署でないなら学校だろうな。」

一人でそんなことを言っていると冴子と琴美が来た

「武蔵」

「武蔵さん」

「ん?どした?二人共」

「いや、先程のことでな」

「あんなに怒ってるなんて初めて見ました。」

「あぁ~あれか~。いや、二人には格好悪いところ見せちまったな」

苦笑いしながら言う

「聞くべきではないのかもしれないが、昔に何かあったのか?」

冴子が言う

「冴子は鋭いな。まぁ、そのとおりだわな。まぁ、その少年とあることを一緒にしちまっただけだ。正直、あっていたらガチで殺していたかもしれん。」

「恨みというよりトラウマのように感じたんですが。違いますか?」

琴美が言う

「琴美も鋭いな。その通りさ。昔にちょっとな。流石にこれは簡単に言えることじゃないから。今すぐというわけにはいかんが」

「何、私と琴美と武蔵の中じゃないか。武蔵が話してくれるまで。私は傍にいるよ。」

「私もです!」

「ははっありがとう。二人共、さっ孝達のところに戻ろう」

そう言って三人で孝達のところに戻る。

丁度、今後の話をしていた所のようだ

「あっ武蔵。警察署に行ったっての言うのは本当か?」

孝が聞いてくる。

「あぁ、本当だ。警察はもうダメだったよ。後は小学校だろうな。麗、お前の親父さんってどんな人だ?」

「40過ぎのお父さんだけど、そんな年も感じられないほど若く見えるらしいわ。警察署で見たの?」

「いんや、警察官で奴らになっちまってる人もいたが、麗の言ってた人物はいなかったな。」

「そう・・・・よかった。」

麗は安堵したようだ。

「まぁ、小学校に行くだけだろうな。孝、小学校までの道のりはわかるか?」

「あぁ、分かる。ここらへんは近所だからすぐに行けるよ。一応、僕と麗の家に寄ってもいいか?」

「あぁ、構わんよ。それより、ハンヴィーはどした?」

「ダメになったわ。というより、ガス欠。仕方ないから置いてきたわ」

「なるほどな。この人数だとちとキツイが。まぁ、移動する分には大丈夫だろう。食料を集めてから、ここ出発してもいいか?孝」

「あぁ、僕たちは大丈夫だから高茂たちは行ってきなよ。ここを守ってる。」

「了解。ちゃっちゃと集めてくるわ」

そう言って武蔵たちはアウトレットっで食料を探すのだった 
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