転生とらぶる
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コードギアスR2
0655話
俺がニーズヘッグに乗ってVTOL輸送機から発進するのと、軽アヴァロン級からギャラハッドが発進するのはほぼ同時だった。
軽アヴァロン級は前もって言い含められていたのか、ギャラハッドが出撃してすぐに後方へと下がっていく。俺もまた量産型WへとVTOL輸送機を避難させるように命令する。
VTOL輸送機は無ければ無いで構わないんだが、それでもやっぱりあった方が便利だしな。
『ほう、実物は初めて見るが。それがニーズヘッグか。確かに羽付きと呼ばれているだけあって特徴的な機体だな』
「特徴的、か。それはそっちの機体もそう変わらないと思うが?」
向かい合ったギャラハッドからオープンチャンネルにて通信が入る。というか、ここでもニーズヘッグは羽付きと呼ばれているのか。
その声を聞きつつ、俺もまた映像モニタに映し出されたギャラハッドの姿へと視線を向ける。
ギャラハッド。ブラックリベリオン以前にゼロが乗っていたガウェインを基に開発されたKMFで、一番の特徴は何と言っても背負っている巨大な剣だろう。普通のKMFの約2倍近い大きさを誇るギャラハッドだが、そのギャラハッドよりも更に巨大な剣。巨大すぎて、地面を移動する時に鞘の先端を引きずる為か、鞘の先端にはランドスピナーまで装備されている。
メインの武器は当然その巨大な剣。他にもガウェインの系統らしく、両手の指がスラッシュハーケンになっている。だが、武器はその2つだけだ。遠距離戦闘をメインとしたガウェインと比べると正反対の機体特性と言えるだろう。また、その両腕にはランスロットやモルドレッド同様にブレイズ・ルミナスが装備されており、近接戦闘を行う時の防御に関しても高いレベルで纏まっていた。
「シャドウミラーの機体の中では小さいニーズヘッグだが、それでもKMFと比べると倍以上、か」
『機体が大きければ強いというものでは無いがな』
「確かにそれはそうだな」
ニーズヘッグが完成してからOGs世界で戦ってきた相手の殆どがこの機体よりも巨大な機体だったのだから、ビスマルクの言いたい事も分かる。
「お前の言いたい事は分かる。分かるが……それでも、俺とこのニーズヘッグを相手に対抗するのは無理だと断言させて貰おうか」
『それは……実際に試してから言って貰おう!』
その言葉と同時に、フロートユニットでニーズヘッグとの距離を縮めて来るギャラハッド。だが、まずは向こうも様子見という部分があるのだろう。背負っているエクスカリバーを抜くでもなく間合いを縮め、右手をこちらに向けてスラッシュハーケンを放つ。
鋭く伸ばされた右手の先端から伸びた5本のスラッシュハーケンがニーズヘッグの象徴とも言えるヒュドラを斬り裂こうと伸びてくるが、次の瞬間にはニーズヘッグのEフィールドによって弾かれる。
KMF程度ならあっさりと引き裂く切断力を持っているスラッシュハーケンだが、さすがにEフィールドを突破出来る程度の攻撃力は無かったらしい。
『ほう、今のが噂に聞いたバリアというものか。ブレイズ・ルミナスのようなものと聞いているが』
自分の攻撃が弾かれたというのに、全く動揺した様子を見せないビスマルク。いや、今の言葉からしてスラッシュハーケンの一撃はEフィールドがどの程度の防御力を持っているのかの確認でしかなかったのだろう。
『だが、そのバリアはある程度以上の威力がある攻撃で貫く事が出来ると聞いている。そして、そのバリアを抜ければ残るのは君が頼りにしているもう1つのバリアだけだとか。2重にバリアを展開させるシャドウミラーの技術には驚くが、それでも2つのバリアがあればこちらの攻撃全てを防げるとは思わないで貰おうか』
一瞬、俺は通信モニタに映し出されているビスマルクが何を言っているのか分からなかった。だが、すぐに理解する。2重のバリア。それは確かにそうだろう。ブリタニアとの戦いではそこまでしか判明していないのだから、向こう側がそう思い込んでも不思議は無い。だが、Eフィールドを突破した攻撃と言えばモルドレッドのシュタルクハドロンによる1撃のみだ。アーニャが俺に捕らえられた威力偵察の時の戦い。恐らく、その時の戦闘データをきちんと収集していたのだろう。ロイドが乗っていると思われるアヴァロン級があの戦場に存在した以上、恐らく嬉々としてデータを収集していただろうし。あるいは俺達が全世界に流した映像からの分析という可能性もあるか。その時点での分析は正しい。正しいのだが……決定的に間違ってもいる。
何故なら、ニーズヘッグが装備しているバリアの類は外から順にEフィールド、G・テリトリー、念動フィールド、ビーム以外の物理攻撃を一定以上無効化するT-LINKフレームのPS装甲と合計4枚存在している。……いや、PS装甲をバリアと数えるのは無理があるか? あるいはジャマーの存在もあるが、ギャラハッドはミサイル系等を装備していない以上は関係無いだろう。
故に、もしギャラハッドがEフィールドを抜き、更にはG・テリトリーを貫通したとしても、残り2つの防御システムを突破しなければニーズヘッグにはダメージを与えられないのだ。これが、もしビーム系の武器を詰んでいる機体であればT-LINKフレームに関しては考えなくても良かったのだろうが……致命的なまでに機体の相性が悪かったな。
「そうか、お前がそう思っているのならそれでもいい。……なら、来い。所詮1つの世界の、更に1国の最強でしかないお前と、幾多もの世界で最強の名を冠して大魔王とまで呼ばれた俺と、嘲笑する虐殺者の名を持つニーズヘッグで格の違いをその身に刻み込んでやる。……量産型W、この戦闘映像を例の如く世界中に流せ。ブリタニアの最強が為す術もなく破れていく映像を突きつけ、奴等の士気を低下させる」
「了解しました」
『やれるものなら、やってみるがいい!』
挑発気味に量産型Wへと命じられた言葉に承諾の返事が返ってくるとビスマルクから咆吼の如き声が上げられ、フロートユニットを使って急速にニーズヘッグへと近付いてくる。
同時に背負っているエクスカリバーの鞘が展開し、そこから巨大な剣が抜き放たれ、ニーズヘッグの胴体目掛けて横薙ぎに振るわれた。
この辺、空を飛んでいるからこそ出来る事だよな。もし地上でランドスピナーを使っての行動だと地面というのが邪魔になり、エクスカリバーを振るうのにも色々と制約が出来る事になる。
「アダマンハルパー、展開!」
その言葉と共に、ニーズヘッグの手に現れる巨大な鎌。エクスカリバーがギャラハッドの身の丈以上の大きさを持つ剣なら、アダマンハルパーは同様にニーズヘッグ以上の大きさの柄を持っている。
その姿は、端から見ると人の死を刈り取る為の死神の大鎌にしか見えないだろう。ニーズヘッグの名を持つこの機体にはこれ以上無い程にお似合いの武器だ。
「はぁあっ!」
横薙ぎに振るわれたエクスカリバーを、アダマンハルパーの柄の部分で受け止め、そのまま弾き飛ばす。
……そう。受け流したのではなく、弾き飛ばしたのだ。
『ぐおっ!?』
向こうにしてもそれは予想外だったのか、驚愕の声を上げるビスマルク。
まぁ、幾らその柄の長さがニーズヘッグを越えるとは言っても、所詮は大鎌の柄だ。太さという点においてはエクスカリバーの刀身の方が大分太いのだから、それも無理は無いだろう。
「ほら、どうした? 確かに今の一撃は中々だったが、それで終わりか?」
『抜かせ! まだまだこれからだ!』
その言葉と共に、再び振るわれるエクスカリバー。
アダマンハルパーの刃と、エクスカリバーの刃が幾度となくぶつかり、弾き、受け流される。
それでも打ち合っているうちに次第にこちらに合わせるようにして弾き飛ばされるといった事が無くなってくる辺り、さすがに最強のナイトオブラウンズといったところか。
『やはりな、このエクスカリバーの一撃はバリアの類で受け止めずに、その大鎌で受けている。それを考えると、バリアは一定以上のダメージまでしか防げないというキャメロットの解析は正しいらしい』
どこか納得したように呟くビスマルクだが、確かに言っている事は間違っていない。ニーズヘッグに幾つも装備されているバリアは、一定以上のダメージを与えれば貫通するという特性を持っている。と言うか、どのバリアにしてもそれは同じだと思うが。
だがまぁ……この戦闘映像に関しても量産型Wが保存しており、ブリタニアの士気を下げるという目的で使う以上は苦戦するというのは余り良くない。ブリタニア最強の騎士を、シャドウミラー代表の俺が圧倒的な力で叩き伏せる。それでこそ、ブリタニアの士気が下がり、シャドウミラーと陽光の士気が上がるというものなのだから。
なら、少し演出の色を強くするか。
「ほう? バリアを貫けると仮定して、お前にそれが出来るのか? その、エクスカリバーというご大層な名前とは裏腹に、このニーズヘッグに対して未だにかすり傷すら付けられないその剣で」
『無論!』
「いいだろう、なら」
呟き、アダマンハルパーを空間倉庫に収納し、無防備にギャラハッドの前に立ち塞がる。
『何のつもりだ?』
「その剣が当たれば、俺を倒せると判断しているんだろう? だが、残念ながら俺はそうは思っていない。シャドウミラーの技術班を信じているからな。だからこそ、それを証明して見せよう。……来い。お前の剣戟、この機体で受けてやる」
『……こちらを侮ったのを後悔させてくれる!』
怒りの声を吐き出しつつ、身の丈以上の大きさをもつエクスカリバーを構えて急速にニーズヘッグへと近付いてくるギャラハッド。
空中であるという地の利を利用し、ニーズヘッグの上に位置し、その巨大な剣で砕けよとばかりに頭部を狙って振り下ろす。
正真正銘の全力。これ以上無い最高の一撃。だが……
「甘いな」
振り下ろされた刀身は、Eフィールドによりある程度の威力を吸収され、それでも尚威力を完全に殺される事無くG・テリトリーへとめり込み、一瞬動きが止まったかと思った次の瞬間には重力障壁でもあるG・テリトリーを破る。
このギアス世界で最大のダメージと言えば、モルドレッドのシュタルクハドロンだった。それにしても、G・テリトリーを貫く事は出来無かったのだ。それを為したというのだから、確かにビスマルクはナイトオブラウンズ最強の男であると言えるのだろう。しかし……
『な、何!? 2枚のバリアの他にもまだあると言うのか!?』
信じられない、とばかりに叫ぶビスマルク。
そう、振り下ろされたエクスカリバーは、G・テリトリーを破った次のバリアでもある念動フィールドにより、完全にその動きを止められていた。T-LINKシステムを通して俺の念動力を増幅して作り出された障壁。G・テリトリーを破る事は出来ても、念動フィールドを破る事は出来無かったのだ。
「残念だったな。G・テリトリーを破ったのは見事だったが」
もし念動フィールドを破ったとしても、PS装甲があるのだが……その辺は別にわざわざ教えてやらなくてもいいだろう。
「そして……全力を使っても尚ニーズヘッグのバリアを突破出来なかった以上、これはもういらないだろう? グレイプニルの糸、発動!」
『ぬっ!?』
その言葉に危機感でも覚えたのか、あるいは左目のギアスで未来を読んだのか。咄嗟に機体を後退させようとするビスマルクだが、既に遅い。右前方のヒュドラの先端から放たれたグレイプニルの糸がエクスカリバーの刀身へと絡みつき……
「SPブースト、斬っ!」
大量のSPを消費して発揮された切断力が、ギャラハッドよりも巨大な刀身を数十もの輪切りへと変える。
同時に、グレイプニルの糸を消し去り、そのままヒュドラの先端からビーム砲を連続して放つ。
『この程度の攻撃で捉えられると思うな!』
まるでこちらの攻撃の先が見えているかのように……否、実際にギアスを使って攻撃が見えているのだろう。KMFの特性でもある高い機動力を発揮してヒュドラから放たれるビームを回避していく。だが……
そのギアスは原作でスザクがやったように、反応しきれない速度の攻撃には対応出来ない。あるいは、回避出来る空間的な余裕が無くても当然回避出来ない。
「ファントムッ!」
T-LINKシステムを通して、左右前方のヒュドラから合計16機のファントムを射出する。ギャラハッドの周囲を俺の念動力に従って自由自在に動き回り、次々にビーム砲を放っていく。
『ぐうっ』
PTやAMといった機体ならファントム1機辺りのビーム砲はそれ程大きなダメージではない。だが、それがKMFであれば話は別だ。元々機動力を重視している為、極端に低い防御力はファントムのビームでも容易に致命傷に成り得る。
最初は両腕に装備されているブレイズ・ルミナスで何とか防いでいたビスマルクだが、それだけで全ての攻撃を防ぎきれる訳では無い。やがて1発、2発と攻撃を食らい始め……
「虚しい夢と共に散れ。マリアンヌも向こうの世界で待っているぞ」
『なっ!? 貴様、マリアンヌ様に何をした!?』
俺の言葉に反射的に言葉を返したビスマルクが、その一言で再び数発のビームを食らい。
「愛、直撃。……メガ・バスターキャノン、発射!」
そのビームで動きの止まったギャラハッド目掛け、右後方のヒュドラに内蔵されているメガ・バスターキャノンを精神コマンドを使って放つ。
機体そのものを飲み込むような巨大なビームに、咄嗟にブレイズ・ルミナスを展開するビスマルクだが、直撃を使っている以上そんな防御に多少なりとも意味がある筈も無く……ビームが消え去った後には、そこにはKMFの部品の1つすらも存在していなかった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:255
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:560
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