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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR2
  0654話

 陽光の会議室で行われた会議から数日。いよいよブリタニアとの最終決戦が始まった。黒の騎士団に奪還され、日本へと名前を変えた旧エリア11を除く残りの17のエリアには量産型Wの操縦するシャドウとメギロートが牽制の為に出撃し、同様にEUにも戦力を派遣して妙な動きをしないように派遣されている陽光の監察官とも言うべき存在に見張られている。全く監察官や戦力を送られていないのはインド軍区のみで、日本に関しては監視というよりも応援という意味で戦力を送ってある。……勿論、ゼロなり何なりが妙な動きをすればすぐに鎮圧行動に入るようになってはいるが。
 そうしておいて、ブリタニア本国に応援を送る事を封じてからシャドウミラーと陽光の部隊が周辺から一斉に攻め込み、現在は徐々に周囲の基地を破壊していっている訳だ。

「とは言え、こっちは暇だがな」

 俺が現在いるのは、ブリタニアの国内に入って少しした荒野だ。そこにSEED世界のアラスカ脱出時に持ち出したVTOL輸送機にニーズヘッグを積んで待機している。
 何しろ部隊が部隊だ。基本的にはシャドウミラーの幹部全員が1部隊ずつ率いてブリタニアへと侵攻している。レモン、マリュー、コーネリア、スレイ、オウカ、エキドナ、ムウ、イザーク、ムラタ、そして星刻率いる陽光軍が1部隊の、合計10部隊。マリューのシロガネですらも部隊を率いている……というか、シャドウやメギロートの前線基地みたいな扱いで1部隊扱いなんだから、ある意味凄いと言えば凄いんだよな。

「まぁ、シロガネが攻撃したら基地なんか1発で消滅間違い無しだろうが」

 現在のシロガネの艦首モジュールでもあるグラビティ・バスターは、実際にそれだけの威力を誇っているのだから。
 そんな風に俺が思っていた時だった。通信が入って来たのは。

『アクセル、そっちはどう?』

 VTOL輸送機のモニタに表示されたのは、つい今し方その顔を思い浮かべたばかりのマリューだ。

「暇でしょうがないからTVを見ていたよ。どこもかしこも戦争のニュースばかりだが」

 そもそもここがブリタニアで、そのブリタニアに対して世界最強の国家となった陽光とシャドウミラーの軍勢が攻め込んでいるのだ。当然その件はニュースになるのが当然な訳で……

「自分達が攻め込まれると野蛮な侵略を許すなって、ギャグかと思ったぞ」
『まぁ、ブリタニアにしても少しでも士気を高めたいんでしょ。実際、コーネリアの目論見通りに連戦連敗を繰り返しているんだし』
「そうなのか?」
『ええ。シロガネに入って来ている報告だと、どの部隊もブリタニア軍の迎撃部隊を一掃しているそうよ』

 一応定期的に情報は俺にも送られて来るようになっているのだが、まず最初に集められるのはシロガネだ。それ故にこっちにまだ入っていない情報が向こうにはあるのだろう。

「こっちの部隊で被害を受けている所はあるか?」
『そう、ね。メギロートが何機か撃破されているけど、シャドウを始めとした機体に被害は無いわ。ただ……』

 そこまで告げ、言い淀むマリュー。何か問題でもあったのか?

「マリュー?」
『いえ、私達シャドウミラーは殆ど問題無いんだけど、陽光の部隊はナイトオブラウンズが率いる部隊とぶつかったらしくて、多少被害が出たらしいわ』
「……そうか」

 アーニャを捕らえ、ルキアーノは死に、俺の知っている限りでは残りのナイトオブラウンズはワンのビスマルク、スリーのジノ、フォーのドロテア、セブンのスザク、ナインのノネット、トゥエルブのモニカの合計6人だ。というか、ナイトオブラウンズは全部が揃わず欠番になる事も多いと聞くし、恐らく残りのナイトオブラウンズはその欠番なのだろう。

「で、誰が現れたか分かるか?」

 これがスザクだったりしたら……しかも、アルビオンに乗っていたりしたら今の陽光では神虎を操縦している星刻でも対抗するのは難しいだろう。あるいは撃破された可能性も……そんな風に考えた俺の質問だったが、マリューの口から出たのは予想外の名前だった。

『ナイトオブフォーとナイトオブトゥエルブらしいわよ』

 フォーとトゥエルブ。ドロテアとモニカか。確かこの2人は原作でも一緒にスザクのアルビオンにやられていたんだよな。まぁ、その時はビスマルクもいたんだが。

「被害は?」
『ガン・ルゥにそこそこ、ヴィンセント・ウォードとガレスに数機ずつってところね。幸いロンダンやダーロンダンには被害が出なかったらしいわ。色々と危険だったらしいけど、洪古がジークフリートを盾にして守ったらしいから』
「ガン・ルゥに被害が出たのは痛いな」

 基本ガン・ルゥは他のKMFのようにコックピットブロックが脱出装置の役割を果たしていない。元々はそこから開発が始まったのがKMFだというのにKMFの体を為していないと機体だ。いや、だからこそKMFモドキなのか。

「それで、ナイトオブラウンズの2人はどうなった?」
『神虎でどうにか撃破したらしいわ。ジークフリートの性能あってこそでしょうけど』

 ……原作同様に噛ませ犬で終わったのか?

「脱出は?」
『残念ながら最終的には神虎の……何と言ったかしら。シャドウのクロスマッシャーのような、胸から出すビームで2機共撃破したという話だから、生存は絶望的でしょうね』
「そう、か」
『何? 微妙に沈んでるみたいだけど』
「いや、ナイトオブフォーはともかく、トゥエルブの方はナイトオブラウンズにしては温和な性格をしていた筈だからな。陽光がブリタニアを間接統治する時に使える人材だったんだが」

 それに比べるとドロテアの方は好戦的な女で、間接統治という名目でもブリタニアが他国の支配下になるのを絶対に認めないだろう。ナイトオブラウンズになるだけの力を持ったパイロットが抵抗運動に参加するとなれば、面倒臭い事になるのは間違い無い。

「まぁ、死んでしまったのはしょうがない。手強い敵が消えたと前向きに考えるとして……取りあえず、今夜の夜襲はどこの部隊がやると言っている?」
『こっちに入って来ている情報だと、オウカとムウが仕掛けるそうよ』
「……ムウはともかく、オウカが夜襲? また珍しいな」

 呟かれた俺の言葉に、何故か苦笑を浮かべるマリュー。

『きっと戦果を挙げて、誰かさんに褒めて貰いたいんでしょうよ』
「誰かさん? ……あぁ、そう言えばオウカには好きな相手がいるって話だったな。その相手か。確かに好きな相手に褒められればやる気では出るだろうな」
『……そうね』

 呟き、何故か溜息を吐くマリュー。
 恐らく疲れているのだろう。他はPTを始めとした機体で出撃しているのに対して、マリューはシロガネだからな。純粋な攻撃力で考えれば圧倒的だが、それは同時に小回りが効かないという意味でもある。
 特にKMFは機動力に特化していると言っても間違いじゃないし。

『さて、取りあえずの陣中見舞いはこれでお終い。私の部隊も今日はもう1つ基地を落とす予定になっているから、この辺で失礼するわね』
「ああ、気を付けてな」

 その言葉を最後に通信が終わり、再びVTOL輸送機の中に沈黙が満ちる。

「にしても、ナイトオブラウンズがまた2人脱落、か」

 ルキアーノ、ドロテア、モニカが戦死して、アーニャは陽光にあるシャドウミラーの基地で捕虜になっている。そうなると残っているナイトオブラウンズはジノ、スザク、ノネット、ビスマルクの4人か。……ノネットは原作の方にはゼロ復活の放送で一瞬出て来て以降はそのままスルーされたが、ゲームだとヒロインっぽい扱いになっていたんだよな。コーネリアの先輩という話だし、さてどうなるか。それこそコーネリアを通してこっちに協力してくれると助かるんだが。シャドウミラーに所属はしなくても、陽光に所属して貰えれば戦力を割く必要は小さくなる。
 そんな風に考えつつ、空間倉庫から出した雑誌を読んでいると……

「アクセル隊長」
「ん?」

 量産型Wに不意に声を掛けられる。
 そちらの方へと振り向くと、ヘルメットを被ったいつもの状態のまま無感情に呟く。

「戦艦らしき反応が近づいて来ます」
「……何?」

 量産型Wの報告を聞き、コックピットのレーダーを確認すると、そこに映し出されている反応は1つ。レーダーの識別によれば軽アヴァロン級。となると、シャドウミラーと陽光がブリタニア国内に大量に侵入している今、それを見つけ出す為のパトロールか何かか?
 なら、放って置いてもいいだろう。勿論こっちに攻撃を仕掛けて来るようなら迎撃はするが、今更パトロール部隊を撃破したところで戦況に影響は無い。
 そう思って放っておいたのだが、こちらへと近づいて来た軽アヴァロン級は反転するでもなく、あるいは先制攻撃をするでもなく、そのまま真っ直ぐにVTOL輸送機の方へと近付いてくる。
 ……何を考えている?
 敵の予想外の反応に首を傾げつつ、このままという訳にもいかないので通信を送る。

「接近中の軽アヴァロン級へと告げる。それ以上近付いた場合は敵対行為と見なして迎撃を開始する。それを避けたいのなら、進路を変更しろ」

 まぁ、ブリタニア国内に侵入している身で近付いたら敵対行為と見なすというのも何だが。
 そんな風に思い、返事を待っていると……次の瞬間、予想外の声がオープンチャンネルを通して聞こえて来る。

『こちらナイトオブラウンズのナイトオブワン、ビスマルク・ヴァルトシュタイン。確認する、今の通信を送って来たのはシャドウミラー代表、アクセル・アルマーで間違い無いか?』

 ……何? 今、何て言った?






 疑問に思いつつも、VTOL輸送機の中にある通信モニタを起動させる。すると映像に映し出されたのは、ピアス3つで左目を封印している男の姿。そう、間違い無く本人が口にした通りナイトオブラウンズの頂点に立つ男だった。
 基本的にナイトオブラウンズというのは、ナイトオブスリーのジノとナイトオブセブンのスザクではスザクの方が腕が上なように、当て嵌められている数字がそのまま実力差を示している訳では無い。だが、その中で唯一ナイトオブワンだけはナイトオブラウンズの頂点に立つ存在として位置付けられている。
 ……まぁ、原作ではスザクに負けているが、それだってランスロット・アルビオンという、他のKMFと比べると圧倒的に性能差のある機体があるのと、生きろというギアスがあるからこそだ。純粋な実力としては生身で戦った時にスザクが逃げ出したのを見れば明らかなように、恐らくこの男の方が上なのだろう。そんなナイトオブワンが現在、俺の目の前の映像に映し出されていた。
 さすがに予想外だったので一瞬呆気に取られたが、すぐに通信を返す。

「へぇ、まさかナイトオブワンがこんな場所に1人で来るとはな。偶然か? ……いや、必然だろうな」

 そんな俺の言葉に、あっさりと頷くビスマルク。

『そうだ。シュナイゼル殿下がこれまでに手に入れた君達の情報を分析した結果、シャドウミラーという存在は、その代表である君の戦闘力に絶対的なと表現してもいい程の信頼を抱いているという分析結果が出た。その後、ブリタニアに侵攻してきた部隊の詳細な位置や、破壊された基地の順番といった情報を全て解析していった結果、この辺りにシャドウミラーの切り札的な何かがあると判断され、その切り札は自然と戦闘に関しては圧倒的な信頼を得ている君だと結論づけられた。……正直、最初に話を聞かされた時にはまさかという思いもあったのだがな』

 なるほど、シュナイゼルか。確かに悪魔的な程に頭の切れるあの男なら、俺がここにいるといったことを見抜いてもおかしくはないが……

「かと言って、1人でここに来る……というのは、幾ら何でも俺を舐めすぎじゃないか? お前が言ったんだぞ? シャドウミラーの者達はこと戦闘に至っては俺を絶対的に信用していると」

 そんな俺の言葉に、薄らと笑みを浮かべるビスマルク。

『だからこそ、だ。君がシャドウミラーで最強の存在だというのなら、私はブリタニアで最強の存在。つまり、君に対抗出来るのは私だけとなる。それに、君の機体は多数の敵を相手にするのに向いている機体だという分析結果もある。ならば、有象無象を出したところで無駄に被害を増やすだけだ』
「……なるほど。俺を舐めているという訳じゃ無いのは理解した。だが……相手の力量を読み間違ったというのは決定的なミスだったな」
『先程も言ったが、私はブリタニア最強の存在だ。その私が、例え異世界の存在であろうとも退く訳にはいかぬ。それに、君の強さがそれ程信頼されているのだとしたら、今攻めて来ている者達に対して君の機体の残骸を示せば、大人しく負けを認めるだろう。陛下の為、その命ここで散らせて貰うぞ! さぁ、君の機体で出て来るといい』

 俺が輸送機の中にいる状態で攻撃せず、出て来るまで待つというのは驕りだろうな。あるいは、それでも自分が勝てると信じているのか?
 ……まぁ、未来を読むギアスがあるのなら、どんな攻撃を放たれても回避可能だと判断しているのかもしれないがな。
 その驕り、自らの死で償わせてやろう。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:250
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:559 
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