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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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激闘女の戦い!

ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は遂にヒウンシティのヒウンジムに到着し、ジムへと挑戦した!ジン、ユウヤ、フウロはバッチをゲットし続くカミツレも地面タイプの使い手であるガイアに挑むが……

「さあ如何するのかしら?」
「ぐぬぬぬ………」

ガイアとの3対3のバトル、ガイアは未だ地面と岩タイプのゴローニャしか出していないが、カミツレは既にシママの進化系であるゼブライカを倒され、今はエモンガでゴローニャに挑もうとしている。電気タイプの使い手であるカミツレにとって非常にやりづらい相手というしかない。電気タイプは地面タイプと非常に相性が悪い、最悪の相性。電気タイプの自慢である電撃は全て効果は無く、あったとしても0に等しいダメージしか与えられない。

「さぁて如何するのかしらお嬢さん?貴方が負けたらジン君は私の婚約者になってもらうわよ?」
「はぁっ!?おいちょっと待て!俺んな事聞いてねぇぞ!!」

観客席から身を乗り出して大声でガイアに抗議するがガイアは笑顔のまま、ジンに笑いかける。

「ふふふっ待っててね、もう直ぐ一緒になれるからね♪」
「こわ!?おねショタじゃねぇんだぞ!!」
「まあ本音はジン君のご両親と仲良くなれって家の親からの命令なんだけどね、私としては婚約者なんてどうでも良いのよ」
「本音はそれかあああああああああああぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「勿論よ、だってまだ結婚なんてしたくないし。それに結婚するならちゃんと恋愛結婚が良いわ」

「何処までも舐め腐った考え方ね………。エモンガこうそくいどう!」
「エンモ!!」

素早い動きでゴローニャの周囲を移動するエモンガ、かく乱が目的なのだろうか。

「私のゴローニャにそれは無駄よ!がんせきふうじ!!」
「オオオオオニャ!!」

身体中に力を込めてから四股を踏み、地面に大きな罅をいれて空中へと飛ばした。それはエモンガへと向かっていくが、エモンガはカミツレの気迫に同調するように凄まじい迫力でそれらを全て避けて、なんと巨岩をゴローニャに向かって投げ付け始めたのだ。

「ゴロォォオオオオ!!!」
「う、嘘!?まさかこんな手を使って反撃してくるなんて!?」
「いいわよエモンガ!とどめのアイアンテール!!」

尻尾にエネルギーを集中させ、そのまま尻尾を振りぬいてゴローニャの顎を捉えた。ゴローニャはそのパワーに押し切られ壁へと叩きつけられる。そして地面へと落ち、動かなくなってしまう。

「ゴ、ゴローニャ!」
「ゴローニャ戦闘不能!エモンガの勝ち!!」
「くっ………やるじゃない、でもまだ互角になっただけよ!行きなさいモグリュー!!」

次に出てきたのはモグラポケモンのモグリュー。またもや地面タイプだ。

「負けないわよ!ジンの事も見ない最低な女に負けるもんですか!!」
「否だから私はそんな気無いって言ってるでしょ!?」

「………………」

この戦いが起こってから、ジンは、文句を言ってから何も言葉を発さなかった。理由は自分は偉大な母と父の息子としか見られていないという事実だ。父エミヤは誰もが認める超一流のトレーナー、『フロンティアブレーン』の称号をも所有している男。母ユカリは現役の頃は世界中を魅了してトップコーディネーターの頂点を陣取っていた『クィーンコーディネーター』という称号が与えられている。そんな偉大な父と母の間に生まれた自分は、当然様々な目で見られる。ギルやイスカ、アル、ヒジリは既に大きな大会で優勝したり、何らかの大きな武勇を立てている。だが、ジンはまだ旅立ったばかり、そんな武勇を立てている訳もない。だから、偉大な両親の子、と見られるのは当然の事なのだ、それが如何にジンを傷つけているとしても。

「(俺は、父さんと母さんの子供って言うプレミアしか価値が無いのかよ………)」

頭では解っている事だが、今日までに何度も、何百に近いほどに言われてきた事だ。流石に心に来る、そして極め付けに目の前のジムリーダーは自分を使って両親に取り入る事しか考えていない、自分など如何でも良いんだっ。そう、感じてならない。だが口には出さない、出したら、壊れてしまう気がする。


「エモ~………」「リュ~………」
「エモンガ、モグリュー戦闘不能!」

場面は戦いへと移る、エモンガとモグリューの死闘は激しい攻撃の交錯の末に共倒れという結果に終わった。そして互いにポケモンを戻しいよいよ最後のポケモンが繰り出される、ガイアが繰り出したのは

「ワルビアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
「ワルビアルか!!」

いかくポケモンワルビアル。地面と悪タイプを併せ持つ強力な地面タイプとして上げられるポケモンの一体だ。そしてカミツレは何を出すのか、残っているボールは2つ、一体何を出す?

「…………………ごめん、私はあいつが許せない!だから行くわよ!」
「あれなんか私悪者になってない?」
「大地を砕いて爆進しなさい!」

カミツレが繰り出した最後のポケモン、それは………

「シビィィイイイイイイイイイイイイイイルルルルル!!!!!!!!」
「シ、シビルドンだ!!」

でんきうおポケモンシビルドン。カミツレのジョーカー的な存在の電気タイプのポケモンだ。そして強力な電撃だけではなく多くの技のレパートリーを持つポケモンだ、そしてもう一つの特徴は

「ワルビアル、行きなさいどろかけ!!」

ワルビアルはサマーサルトキックの要領で地面の泥を蹴ってシビルドンへと飛ばすが、シビルドンはふんわりと浮き上がり、そのままワルビアルの背後を取った。

「ブレイククロー!!」
「シビルルルルルッッッ!!!!!!」

シビルドンの鋭い一撃が空中からワルビアルの背中へ突き刺さった。

「負けるなワルビアル!ドラゴンクロー!!」

クローにはクロー技という事だろうか、ワルビアルにドラゴンクローを指示。爪を輝かせてそのままジャンプして斬りかかるワルビアル、見事にそれはヒット!シビルドンの身体に突き刺さったが

「大発電!!」
「シビルルルルルルッル!!!!!!!!!」
「ビワァァァァァ!!!!!!!!!」

シビルドンは身体にワルビアルの爪が突き刺さったまま、充電を開始する。大発電、カミツレが編み出したオリジナルの電気タイプの技だ。じゅうでんを数回使用したのと同じ効果が得られると同時に、周囲に雷撃を降らせ防御と攻撃を併用するという技だ。地面タイプのワルビアルは、シビルドンと身体が接している状態でこれを食らっている。体内で極限にまでに高められていく電撃と周囲の空気との摩擦で起こる静電気を増幅して巻き起こす雷撃、この二つが同時にワルビアルの身体を貫いている。

「で、でも地面タイプに電撃が効くわけない!!」
「良く見てみなさい、ワルビアルを」

ガイアはそういわれワルビアルを良く見る、そして気づいた。

「く、空中!?そ、そうか電撃の逃げ場がない!!」
「幾ら地面タイプでもここまでの電撃は辛いでしょうね!シビルドン遠慮は要らないわ、かみなり!!!」
「シビィィイイイイイイイイイイイイイイルルルルルルルルルルルルッッッッ!!!!!!!!」

大発電を取りやめ、体内で充電した超高電圧を最強の雷撃の変え、シビルドンは技を放った。かみなり、その威力は大自然が引き起こす雷を凌駕する威力を持つものだった。かみなりの放出を終えると、シビルドンは身体に刺さっている爪を抜き、そのままワルビアルを地面へと叩きつけた。

「ワルビアル、戦闘不能!シビルドンの勝ち!!よって勝者、チャレンジャーカミツレ!!」
「よっし!良くやってくれたわシビルドン!」
「シビルッ!」

頭をなでてからボールに戻されるシビルドン。

「お疲れ様、ゆっくり休んでね」

ガイアもワルビアルをボールに戻し、カミツレの前に出る。

「あ~あ電気タイプの技で負けるなんて私もまだまだね、それとさっきの話は無しね。っていうか元々無しも同然だけどね、ジン君のご両親にも了解とってないし」
「よ、よかったぁ……」
「それよりさあ受け取って!これは私に勝った証、アースバッチよ!」

ガイアの手には山を模しているようなバッチがあった。カミツレをそれを受け取り

「アースバッチゲットでNice smile!!!!」

相性の悪さをも越えて勝利をもぎ取ったカミツレ、その強さは更に高みへと向かっていく。だがジンは大丈夫なのか?ポケモンリーグを目指す旅はまだまだ続く、続くったら続く!!

to be continued・・・ 
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