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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR2
  0634話

「ブリタニア軍の侵攻。中華連邦と同盟を結んだ訳か? ……いや、それよりもギアス響団の壊滅と暴露、ついでにCの世界の破壊でシャルルがブチ切れたか?」
『いや、それにしては戦力が少ない。恐らく今回の侵攻はこちらの戦力分析をする為の威力偵察といった所だろうな』

 シロガネの甲板の上にいるニーズヘッグ。その隣に立つラピエサージュからコーネリアの通信が聞こえて来る。
 現在俺がいるのは、陽光の国境付近。そして国境線の向こう側には大量のKMFが存在していた。フロートユニットを装備したサザーランドにグロースター。中には少数ではあるが次期主力量産機のヴィンセント・ウォードやガレスの姿もある。そして中央にいるのは、ブリタニアがこの世界で初めて実用化に成功したアヴァロン。他にもその周囲には軽アヴァロン級と呼ばれる小型の艦も数隻存在している。更には、ランスロット、トリスタン、モルドレッドといったナイトオブラウンズの専用機が3機。
 地上にはガン・ルゥが200機程に、ロンダンが3隻。
 ……まぁ、この3機に関してはエリア11を拠点にしていたのだから、陽光に対する威力偵察には打って付けだったんだろうが。

『それでも、威力偵察をするには戦力が足りなさすぎる気がするが』

 シャドウに乗ったスレイが訝しげに呟くが、思わずその言葉に苦笑を浮かべる。

「ブリタニア側にしてみれば、俺達の正確な戦力は分からないだろうからな。そういう意味では向こうにしても精一杯なんだろうよ」
『……なら、こっちはこれ程の戦力を用意する必要があったのか?』

 スレイが呆れたように呟くのも無理は無い。何しろこちらの戦力はシャドウミラー勢揃いなのだから。
 ヴァルシオン改に乗ったギルフォードも今回はこちらに合流している。
 一応、ブリタニアが今回派遣してきた戦力は今目の前にいる部隊だけだというのは判明しているが、念の為に星刻を始めとする陽光軍やこちらに持ってきてあるメギロートの6割、量産型Wの操るシャドウ数機、グラストンナイツは光明に待機しており、いつでも出撃出来るようになっていた。
 更に残りのメギロートもその殆どが国境線上に備えてあるし、もし中華連邦がここにいる部隊を囮として陽光に侵攻させようとしても対応は十分可能だ。

「ま、そのおかげでこっちもやるべき事が色々と解決出来るかもしれないしな」
『やるべき事、ですか?』

 何故か最近不機嫌だったが、ようやく落ち着いて来たオウカから不思議そうな声で通信が入る。

「ああ。KMFの技術自体はともかく、優秀な研究者はこっちに取り込んでおきたいからな」

 呟きながら、ニーズヘッグの映像モニタにアヴァロンの姿を映す。
 ランスロットと共にアヴァロンがいるという事は、恐らくあの中にはロイドやセシルもいる筈。今のうちに確保しておけば後々こちらが有利になるだろう。
 ……まぁ、その場合はランスロット・アルビオンとか紅蓮聖天八極式がこの世界では誕生しない事になるが……
 あぁ、後はモルドレッドの捕獲だな。正確にはアーニャの捕獲。より正確にはマリアンヌの捕獲か。戦闘中に色々とアーニャを操って掻き回されても困るし、それ以外にも暗躍されたりしたら面倒だ。
 ただ、人の心を渡るというギアスがある為に人間を近づける訳にはいかないだろうが。
 後は、これからの事を考えてブリタニアの戦力を出来るだけ減らしておくという辺りか。特にナイトオブラウンズのジノ辺りを撃墜出来れば文句無しといったところか。
 そんな風に考えていると、やがてブリタニア軍の中からランスロットのみが前進してくる。どうやら最終勧告といった所か? だが……お前が出て来たのは致命的だったな。

『アクセル、どうする?』

 何なら自分が出て行くと言外に告げてくるコーネリアだったが、それに首を振る。

「いや、俺が行く。……マリュー、俺と向こうの通信映像を流すから、この戦場にいる機体に映像を流してくれ。それと、陽光を通して世界中にも」
『……また何か悪い事を考えてない?』

 どこかジト目を向けてくるマリューだったが、すぐに俺の指示を実行に移す。
 そして準備が完了したというマリューの頷きを確認してからニーズヘッグをシロガネの甲板から飛び立たせて前へと進める。
 戦場で向かい合うニーズヘッグとランスロット。大きさとしては圧倒的にニーズヘッグの方が上だ。OGs世界では小型機と表現すべきニーズヘッグだが、それはあくまでもPTやAMと比べての話だ。基本的には5m前後のKMFと比べれば、15mのニーズヘッグは巨体にしか見えないだろう。まさに大人と子供程の差がある。

『……アクセルさん、お久しぶりです』

 最初に口を開いたのはスザク。オープンチャンネルでナイトオブラウンズ専用のパイロットスーツを着た姿が映像モニタへと映し出される。

「ああ、久しぶりだ。ナイトオブラウンズか。随分と出世したようだな」
『ええ、おかげさまで』
「けどそれを自慢する為にわざわざここまで来た訳じゃないだろう?」
『そうですね。自分は現在ナイトオブセブンとしてこの場にいます』
「なるほど、話を聞こうか」
『陽光を名乗る勢力と、シャドウミラーを名乗る勢力。この2つの勢力は、ギアスという虚構の存在を作りあげ、更にはその原因をブリタニアへと押しつけた。この所行は断じて許されるものではない。よって、責任者の引き渡しを要求します。また、アクセルさん達にはオデュッセウス殿下を誘拐した疑いもあります。同様にこの件に関わった者の引き渡しを求めます』

 ……ん? てっきりギアス関係でシャルルの怒りを買って、その結果の侵攻だと思っていたんだが。いや、待て。良く考えればシャルルがわざわざ中華連邦と手を結んで共同歩調を取るなんて事をするか? いや、もし本当にシャルルが行動を起こしたというのなら、国土の半分近くを失い、更には前回の侵攻で多くの戦力を失った中華連邦は相手にする事無くこっちに攻め込んできそうだが……そうなると今回の件の首謀者はシュナイゼル、か?
 確かにその可能性はある。この侵攻に威力偵察以外にどんな意味があるのかは想像も付かないが、それでもシャルルが行動を起こしたと考えるより、シュナイゼルの方がらしいと言えばらしいだろう。
 そんな風に考えていると、黙っていた俺に焦れたのか再びスザクが口を開く。

『アクセルさん、返答を』
「返答? ああ、首謀者云々だったか。……お前、それを本気で言っているのか?」
『……当然です』

 答えるのに間があったな。となると、後ろめたさはあるって事か。そうなると、このやり取りは全世界に公開している以上有効に使わせて貰おうか。

「なら聞くが、本当にブリタニアはギアスという能力やギアス響団に関係していなかったと?」
『はい』

 ほう、今度は間が空かなかったな。だが……

「それは真実だな?」
『当然です』
「なら、お前のかつての主でもあるユーフェミア・リ・ブリタニアの名に於いて誓えるな? ギアスとブリタニアは全くの無関係だと」
『そっ、それは……』

 俺の言葉に、息を呑むスザク。それはそうだろう。スザクはブラックリベリオンの時にV.V.からギアスについて教えられているし、更にはシャルルからも詳しい話を聞いている筈だ。それなのにユーフェミアの名に於いて誓えと言ったところで、スザクがスザクであるが故に誓えないだろう。
 そして、当然この映像を見ている者も同じように感じる筈だ。コーネリアが放送で告発した、ブリタニアとギアスの関係は真実であったと。そして人体実験をするような違法な研究をブリタニアは行うと。
 今の後ろめたい顔をしたスザクの映像を見て、それに異を唱える者はほぼいないだろう。

「どうやら答えが出たようだな。これでお前達の侵略の正当性は失われた。さっさと引き返して貰おうか」
『……それは、出来ません。ギアス響団の件は横に置いておくとしても、オデュッセウス殿下を貴方達が掠ったのは事実ですから』

 おい、勝手に横に置くな。いやまぁ、ユーフェミアの名に於いて誓う事が出来無い以上はしょうがないんだろうが。

「オデュッセウスを俺達が誘拐したと? なら、何で建国宣言の時に大人しくしていたんだ? あの映像が全世界に放映されているというのを知っていた以上、何らかの行動を起こしてもおかしくないと思うが?」
『それは……恐らく、何らかの手段でオデュッセウス殿下を大人しくさせていたのでは? それこそ、アクセルさん達には魔法という技術もあるそうですし』
「へぇ、俺達を異世界の人間だと認めるのか? 公式的にブリタニアは認めていなかった筈だが?」
『……これ以上の問答は無用です。こちらの要求に従うか従わないか。それだけを答えて下さい』
「都合が悪くなるとそれか。……まぁ、いい。なら率直に行こうか。答えは……Noだ!」

 そう告げたその時、T-LINKシステムがこちらへと飛んでくる何かを感じ取る。
 咄嗟にニーズヘッグを操作し、後ろへと引かせると次の瞬間には目の前を青い物体が通り過ぎていく。

『スザク、交渉は決裂したんだ。後は戦うのみだろ』
『ジノ! ……しょうがない、全機攻撃開始!』

 スザクのその命令と同時に、ブリタニア軍が行動を開始する。

「シャドウミラー全機、同盟国である陽光に侵攻してこようとする奴等に、己の分というものを教えてやれ。嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」

 俺の命令と同時に、シャドウミラー隊も動き出す。

「コーネリア、部隊の指揮を頼む。俺はこの3機を相手にするからな」

 挑発する意味も込め、意図的にオープンチャンネルでコーネリアへと指示を出す。

「了解した。あまり遊ぶなよ。メギロートは正面から突入、シャドウ各機は後方から援護射撃、メギロートとKMF部隊が戦闘に入ったら横腹からフロートユニットを装備している機体を突け。マリューはシロガネの砲撃で軽アヴァロン級を、特機を使っているムラタとギルフォード、エキドナも軽アヴァロン級の担当だ。それ以外はアヴァロン級に対して攻撃しろ。ただし、アヴァロン級はなるべく損傷を与えずに鹵獲を優先するように」

 専用の回線でコーネリアの出している指示を聞きながら、ニーズヘッグを前に出す。
 ランスロット、トリスタン、モルドレッドのナイトオブラウンズ3機を相手にして。

『おいおいおいおい、幾ら何でも私達3機を相手に1機でどうにかしようなんて甘いんじゃないの? ナイトオブラウンズの腕を知らないのか?』
『油断するな、ジノ。アクセルさんの腕は僕達に勝るとも劣らない……いや、勝っていると考えた方がいい』
『スザクがそこまで警戒するなんて、初めてね』

 ジノ、スザク、アーニャそれぞれの通信を聞いていると、自然の笑みが胸の中から湧き上がってくる。

「くっ、くく……」
『……何かおかしな事でもありましたか?』
「いや、まさかお前達程度の腕で、本気で俺をどうにか出来ると思っているとは思わなかったんでな」
『へぇー、随分と自信過剰じゃないの』
「ジノ、ナイトオブスリーか。残念ながらこれは自信過剰なんてものじゃなく、正当に実力を評価した内容でしかない。俺達シャドウミラーが今までどんな相手を戦ってきたと思っている? 地球に生命の種を産み出した者、幾多もの世界を破壊してきた者、重力を自由に操る蒼き魔神。それらと戦ってきた俺達に……そして俺に、KMFなんていう玩具みたいな機体でどうにか出来ると本気で思っているのか?」
『言ってくれるね。けど……そんな事を言われたら、こっちとしても本気で相手をしたくなるってもんさ!』

 鋭く叫ぶや否や、トリスタンが両端がTの字型になっているMVSを取り出して素早くニーズヘッグへと向かって斬りかかってくる。
 が……

「甘いな。その程度の攻撃が俺に効果があると思っているのか?」

 素早く振り下ろされたMVSの一撃を、ヒュドラのスラスターを使って回避しつつ、頭部のビームバルカンを発射する。

『うわっ、へぇ……思ったよりも反応速度が早いな。この辺はさすがに異世界人ってところなのかな?』
「この程度で反応速度が早い、ねぇ。まぁ、この世界の者にしてみればそうかもしれないが……なっ!」

 ビームバルカンを回避して背後に飛び退ったトリスタン。そのトリスタンを目隠しにして距離を縮めてきたランスロットが姿を現すや否や、ヴァリスの銃口をこちらへと向け……ニーズヘッグを機動性だけの機体と思われても困るな。

「来い、受け止めてやる」
『その自信が命取りです!』

 その言葉と共に放たれた弾丸が瞬時にニーズヘッグへと向かい……着弾と爆発を周囲へともたらす。

『やった!? これで……』

 爆煙の向こうでスザクの期待するような声が聞こえて来るが……その爆煙が消え去った時、空中に浮かんでいたのは傷1つ無いニーズヘッグだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:120
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:533 
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