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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR2
  0630話

『この放送は世界中全ての地域で流れていると思います。皆様、突然の放送ですが、出来れば最後まで聞いて下さい』

 シロガネの映像モニタに映し出される星刻の姿。
 俺達シャドウミラーの幹部達は、シロガネのブリッジで星刻から世界中へと放送されているこの映像を見ていた。
 ただいつもと違うのは、この場にコーネリアの姿が無い事か。そしてそのコーネリアがどこにいるのかと言えば、それは画面の向こう側だ。映像の中で喋っている星刻の後ろの椅子に座って自分の出番を待っている。

『つい先日建国を宣言した私達ですが、何故私達が陽光の土地を中華連邦から切り取るような事になったのか。それは、私達に協力してくれたシャドウミラーからの要請があった為です。そしてシャドウミラーが陽光に組み込む事を要請した地域というのが、タクラマカン砂漠とゴビ砂漠の2つ。さて、何故このような地域をわざわざ組み込んだのか。それをシャドウミラーのメンバーから説明して貰いたいと思います。では、どうぞ。……コーネリア・リ・ブリタニア殿』

 星刻に促され、コーネリアが座っていた椅子から書類ケースを持ってマイクの前へと進み出る。
 それを確認した星刻が場所を譲り、後ろへと下がっていく。

『私の名はコーネリア・リ・ブリタニア。この名前を聞いて貰えば分かると思うが、かつてはブリタニア皇族としてエリア11の総督を務めていた者だ』

 ここで自分の言葉が染み渡るようにして一息入れる。
 この辺、さすがに元皇女という事だろう。場の繋げ方が上手い。

『だが、先程星刻殿の紹介にもあったように、現在の私は既にブリタニアの皇族ではない。ここにいるのはシャドウミラーの実働班……いわゆる、実戦部隊の指揮官としてのコーネリアだと、まず覚えておいて欲しい。さて、私が何故ブリタニアからシャドウミラーに鞍替えをしたのか知りたい者も多いだろう。残念ながら最初から説明をしていると長くなりすぎるので、色々あったとだけ言わせて貰う』

 そう言いつつ、さり気なく左手の薬指に嵌っている指輪を映像へと映し出すコーネリア。

「あらあら、随分と分かりやすい真似をするわね」
「全くよ。これで今の映像を見ていた人達は、コーネリアがアクセルの……あるいはシャドウミラーの誰かと恋仲だというのは分かったでしょうね」
「……さり気なく自分の女をアピールするか。意外と策士だな」

 レモン、マリュー、スレイの呟きが聞こえて来るが、取りあえずその辺はスルーしながらコーネリアの話へと耳を傾ける。

『その色々とあったという中で、最も大きい理由。……それが、ユーフェミア・リ・ブリタニアだ』

 この瞬間、恐らく世界中でざわめきが起きているだろう。それ程に衝撃の大きい名前なのだから。

『そう。私の妹であり、世間では虐殺皇女として名が広まっているのは私も知っている。更にブリタニアでは口に出すのも忌まわしいと言われているのも。確かにユーフェミアが行った行為はとても許されるものではない。だが、私はここで敢えてこの放送を見ている皆に聞こう。そして、ユーフェミアと少しでも触れあった者達に問おう。ユーフェミア・リ・ブリタニアという存在は、人を殺せと命じるような少女だったか、と。否、それは断じて否だ。その件に関しては、ユーフェミアと触れあった者なら誰でも理解出来るだろう』

 いつもはユフィと呼んでいるのに、ユーフェミアと呼ぶ、か。この辺は公私の立場をはっきりとさせるコーネリアらしい。

『ならば、何故ユーフェミアがあのような……虐殺皇女と呼ばれるような行動を取ったのか。その答えがこれだ』

 呟き、マイクの設置されている壇上に書類ケースから取り出したレポートの束やデータディスクをぶちまける。

『ギアスと呼ばれる能力だ。……一瞬で相手を自分の命令に従わせる能力を持つ特殊な催眠術のようなもの、とでも言おうか。そして、そのギアスを研究してる施設がタクラマカン砂漠とゴビ砂漠の丁度中間辺りに設置されていた』

 自分を落ち着かせるように一旦言葉を止め、テーブルのマイクの近くにあるお茶の入っているコップへと口を付ける。喉が乾いたのではなく、自分を落ち着かせる為だろう。

『ただし、この研究所は中華連邦の領土内にあったからと言っても、中華連邦が作ったものではない。この研究所を作り、更にはギアスを研究し、一種の宗教のようにギアスを崇める集団、ギアス響団を作り出したのは……ブリタニア皇帝にして、私の父でもあるシャルル・ジ・ブリタニアなのだから!』

 一息でそう告げたコーネリアは、再び口を閉じる。
 そして数秒程黙り込んだ後で、話を再開する。

『そう、私の妹であるユーフェミアを虐殺皇女とした原因のギアス。それを研究していたのは、家族である筈の父親だったのだ! 私は人を弄ぶような能力を研究していた父を許せない。また個人の事情だけではなく、人道的に考えても許されるような行為では無いだろう。特にギアス響団では、公然とした人体実験が行われていたのだ。子供に対してこのギアスという能力を身につけさせようと、相当に非人道的な行為が行われており、果てには人間をサイボーグにするかのような人体実験も行われていた。そんな事が許されてもいいのか!? 否、断じて否だ! 故にこそ私はこの場を用意して貰い、自分の父でもあるシャルル・ジ・ブリタニアを弾劾する! そして、ここで私の妹ユーフェミア・リ・ブリタニアはギアスによって無理矢理にあのような行動を取らされたのだと断言する! 私の妹は、誰にでも優しかったユフィ……ユーフェミアは、ギアスによってあのような行動を強制され、結果的にそれが原因で虐殺皇女という汚名を着せられたのだ!』

 ダンッ、とマイクの乗っている机を叩きつける音が周囲に響く。
 そして小さく深呼吸をし、数秒の後再び口を開く。

『もちろん私がここでこうして口にしただけで、その話は信じられないという者も多数いるだろう。故に、ネット上にて今回私がギアス響団で見つけた各種資料を掲載させて貰う。もちろん、このギアスという能力をこれ以上広めない為にも研究に必要な箇所は伏せさせて貰うが、映像や写真、報告書や研究レポートといった内容でも十分にギアス響団が非人道的な集団であったかを理解して貰える筈だ。……では、ここまで私の話を聞いてくれた事を感謝する』

 一礼し、レポートの束やデータディスクを集めて後ろへと下がるコーネリア。
 続けて、入れ替わるように星刻が再び前に出る。

『コーネリア・リ・ブリタニア殿が言った通り、ブリタニアは他人を催眠術で言いなりにするような超能力を開発していた。更には、それが露見された時に自分達の仕業だと知られないように、自国ではなく他国でだ! 陽光としても、到底この事態は見過ごせるものではない。よって我々陽光、並びに同盟国であるシャドウミラーは、ブリタニアとの決別をここに宣言するものとする。尚、ギアス響団における各種証拠資料は後程広報の者が公表するHPで確認して貰いたい。……では急な発表だったにも関わらず、ここまでお付き合いしてくれた皆さんに感謝を』

 一礼し、同時に映像が終了する。
 これでギアスに関しては世界中に広まったとみてもいいだろう。まあ、それをブリタニアが大人しく認めるかどうかは分からないが。公表される資料に関しても、真実のギアス関係に関しての場所は改ざんされているしな。

「コーネリアの願いもこれで叶ったのだな」

 スレイがしみじみと呟く。
 本人が妹という立場であるだけに、ユーフェミアの汚名を晴らすというコーネリアの姉としての行動に思うところがあったのだろう。
 そんなスレイを落ち着かせるように肩を軽く数回叩き、レモンとマリューの方へと視線を向ける。

「それで、鹵獲したKGFはどうする? 一応人間でも操縦出来るようにしてあるらしいが、戦力としてはいまいちなんだろう?」

 現在ジークフリートは俺の空間倉庫の中に入っている。ブリタニアのシュナイゼル辺りがちょっかいを出してこないとも限らないからな。
 ダモクレスの直衛にジークフリートが出て来たりしたら多少面倒臭いことになるから、こっちで確保しておくのに越した事は無い。

「うーん、ギアス響団から持ってきたコンピュータにあった仕様書を読んだんだけど、確かにいまいちなのよね。KMFと比べると破格の性能を持っているといってもいいけど、うちの部隊と比べると……正直、微妙よ? どう大目に見積もってもメギロート2機分程度の戦力かしら。もちろんこれはスペック上の事であって、パイロットによっては大きく違って来る可能性もあるけど」

 こうして相談をしながらも、この場にいる誰もがコーネリアの事を口にしない。
 コーネリアの目的でもあった、ユーフェミアの謂われ無き汚名を晴らすという行為が結実したのだから、今くらいは1人にしておいてやりたいと誰もが思っているのだろう。
 それはコーネリアと深い関係にある俺達だけはなく、イザークやムウ、オウカといった面々も同様だ。唯一ムラタだけは剣の修行をすると言ってここにいないが、そもそもムラタは自分の興味が無い事に対しては全く無関心だしな。

「うーん、メギロート程度の性能しかないのか。それはちょっと残念だな」

 ポツリと呟いたのはムウ。その場にいたメンバーの視線が集中したのに気が付いたのだろう。どこか焦ったように口を開く。

「ほら、俺ってば元々MA乗りだっただろ? で、あのジークフリートってのもどちらかと言えば人型じゃないMAっぽい外見だったし。だからもし性能が高いなら乗り換えてみても面白いかも、と思っただけだよ」
「あの外見を見る限りだと、KMFとKGFはどちらかと言えばPTと特機のような印象を受けますが」

 ムウの言葉にオウカがそう呟くが、俺にしてみればどちらかと言えばムウの意見に賛成だ。ただし、UC系ガンダムに出て来るMAとか、DESTNIYに出て来るMAの系等だけどな。少なくてもムウが乗っていたメビウス・ゼロとかのMAには見えない。
 まぁ、それはともかく。

「となると、ジークフリートはどうする? ホワイトスターの倉庫に死蔵するのか?」
「それもちょっと惜しいのよね。いっそグラストンナイツに……いえ、駄目ね」
「だろうな」

 ジークフリートよりも圧倒的にスペックの高いシャドウに乗っているのに、今更乗り換えろと言われても納得出来ないだろう。

「けどそうなると、本当に使い道が無いわね。ガン・ルゥの代わりに手に入れていたらギアス世界の研究という意味で使い道もあったんだけど……」
「そうだな。確かに最初にジークフリートを入手していれば面白かったかもしれないが」

 レモンの言葉に思わず同意するが、ブラックリベリオンの時は原作になかった中華連邦の艦体の対処に回っていたからな。さすがにジークフリートを確保しておくというのは無理だった。そもそも、あの時点ではまだ味方機だったのだから確保する訳にもいかなかったか。となると、唯一の使い道は……

「サクラダイトと引き替えに陽光に売りつけるくらいか?」
「でしょうね。KMFが主戦力である陽光ならジークフリートも使い道があるでしょうし」

 とは言ったものの、その場合誰がジークフリートに乗るかだよな。最有力候補は当然星刻なんだろうが、星刻には既に指揮官用のヴィンセントがある。それでなくても主な武器がスラッシュハーケンと取り付かれた時の電撃しかないようでは軍の指揮もしないといけない星刻には不向きだろう。防御力に関しては電磁装甲とブレイズ・ルミナスがあるから指揮官機に向いていると言えばそうなんだが。
 あるいはこっちで改造して射撃武器を取り付けるのもありかもしれないな。ガン・ルゥとは違って機体自体がかなり頑丈に設計されているので、多少の反動ではどうにもならないだろうし。
 かといって、香凛は基本的に自分がKMFに乗って前線に出るのではなく指揮を執るのに向いているし。……となると、洪古か?
 まぁ、確かにKMFのパイロットとしてはそれなり以上の腕を持っているんだから、それでも構わないんだろうが。
 っと、そう言えば。

「ジークフリートで思い出したが、ギアス響団の技術者達が最終調整していたジェレミアはどうなった?」
「チェンバーごとこっちで確保してあるわ。幸い、今はまだ目が覚めていないようだけど……」

 レモンの声に頷きを返す。
 そっちをどうにかするように考えないといけないんだよな。
 黒の騎士団に向かわせるというのは既に決定している。だが、問題なのはいつ向かわせるかだ。ギアスの件をコーネリアが公表した以上、ユーフェミアと最後に会っていたゼロも少なからず疑われる事になるだろう。いや、ある意味では最も疑いの強い人物といえる。だがそれでもゼロなら、その並外れた知能で黒の騎士団を言いくるめるのはそう難しくは無い筈だ。
 だがそこにジェレミアが向かったら……ギアスの件で揺らいでいるだろうゼロの立場は更に危うくなる可能性がある。ジェレミアがゼロを嫌悪していたのはオレンジ疑惑で確定的だったのに、何故降伏してきたのかと。
 その辺の匙加減が非常に難しい。とはいえ、黒の騎士団にジェレミアという強力な戦力が必要なのも事実だしな。

「……とにかく、一度星刻と話してみる必要があるな。捕らえた者達をネギま世界に送る為にゲートの件もそろそろ本格的に考えないといけないし。最悪、ジェレミアの件は星刻に任せるという手段もあるしな」

 俺の手に負えないのなら、負える奴に任せてしまえばいいだけの事だ。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:120
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:533 
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