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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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番外編その2
  艦内見学

とある夜の一室にて久遠と黒鮫隊のメンバーで、この前の戦で鉄砲運用をしていた十名の者達がいた。上洛前に鉄砲運用にと黒鮫隊から派遣された者達で、役に立ったが任務終了となった事を久遠から伝えられた。

「貴様ら達も知っての通り、一真隊の鉄砲隊は今梅に任せられている。なのでお前達を、元の場所に戻したいと思う」

「なるほど。なぜ我々だけが集まられたと思えばその話でしたか」

「それについては、いつ頃まで言われるかちょうど話をしてた所ですので」

「私達も本物の火縄銃に触れた事だし、また派遣されたとしてもいつでも出来ます」

「そうか。ならば良い・・・・という事なので、一真隊の鉄砲隊から黒鮫隊へ戻れ」

『はっ。今までありがとうございました』

立ち上がって敬礼をした誠達。敬礼後、行こうとしたら止められたので何かな?と思ったら隊長に伝言を頼むと言われた。伝言内容を聞いた私達には判断出来ないので、とりあえず明日の朝まで保留となった。外に出た後、迎え用のVTOL機を呼んでから今までの装備である鉄砲を返却してから、迎え機が来たので乗った。VTOL機の操縦者は沙紀だった。

「どうでしたか?火縄銃での鉄砲部隊は」

「色々と経験されたし、よかったのですが」

「どうかされたんですか?」

「はい。ところで隊長は何をしてますか?」

「隊長は自分の機体であるストライクフリーダムの調整として、この世界の宇宙にて調整中です。この前は、結局隊長専用機は出撃しませんでしたからね。それが何か?」

「隊長に久遠様から伝言があるので、どう判断したら良いか?一度トレミーに戻ってから話します」

私達は席に座って発進した。ちなみにVTOL機は、ガンダム00『2nd』に登場する物だ。VTOL機は垂直離着陸機で、例えで言うなら戦闘機のハリアーでしょうか。しばらく上昇してると見えてきましたね。第二カタパルトデッキが開いたので、VTOL機は浮かびながら台の上に降りた。そしてそのまま格納庫まで移動後に、扉が開いて出たら仲間がいた。

「お帰り、誠」

「ただいま。やっと黒鮫隊復帰となる。ところで隊長はまだ外で飛んでるのか?」

「今現在宇宙まで行っては、隕石をターゲットとして調整中らしいぞ。恐らくビットとかの確認だろうが、用があるなら呼ぼうか?」

「頼む。こちらは久遠様からの伝言をもらったが、私達では判断できないのでな」

その頃、俺はパイロットスーツを着てストフリで宇宙にいた。この世界は、国だけではなく宇宙もどの世界でも同じだ。ストフリの調整にはピッタリだし、隕石をターゲットとしてテストしている所だな。ビット展開してから、ハイマットフルバーストを撃った。出力を上げたと言ったが、少し上げすぎじゃねえ?と思った。その後も色々と調整をしていたら、トレミーから通信が入った。

「こちらトレミー格納庫の誠です」

「お、という事は戻ってきたな。どうだった?戦国時代の鉄砲運用は」

「まあまあ良かったです。それより隊長に相談がありますので、戻ってきてくれませんか?」

「分かった。今すぐそちらに戻ろう」

通信を切ってから、大気圏突入してトレミー3番艦に帰還した。格納庫は、トレミーのようなのではなくアークエンジェルを素にしている。なので機体は多く入る。ストフリから出た後、イアンから出力調整を頼むと言ってから、量子変換機で軍服を纏い格納庫にいた誠達を発見し俺の部屋に向かった。俺の部屋に到着してから、椅子に座って報告を聞いた。

「諸君、この時代の鉄砲運用はどうであった?」

「はっ。私としては歴史マニアであるので、本物の火縄銃に触れたり実際に撃つ事もありましたので、とてもよかったです」

「私達はこの時代の鉄砲について勉強をしたので、また派遣されても大丈夫かと」

「それならよかった。誠達を派遣して正解だった。で、俺に相談があると聞いたが」

「はっ。それがですね・・・・私達の判断では出来ないので隊長に相談しようと思いました」

「内容は、この船の中を見学したいと言ってきました。明日の朝までこの話は保留という事にしておきましたが」

「なるほどな。この前は現代兵器だったが、今度はトレミー3番艦の紹介か。確かに、一隊員の者には判断できないな」

「どう致しましょうか?人数は、恐らく久遠様と家老と一真隊の主要と足利家の者かと思われます」

「それは有り得るな。久遠に壬月と麦穂は絶対について来ると思うし、もしこの世界が破滅となって消滅しかけたらこの船に避難するから慣れた方がいいかな?」

「はい。桃香様の世界みたいになったら・・・・恐らくですが」

「よし見せるか。共有スペースと格納庫に、狙撃室に武器庫と娯楽施設に食堂とブリッジか。今の内に掃除させた方が良さそうだから、艦内放送で速やかに大掃除だな」

館内放送で、トレミー全クルーに掃除をしろと伝えた。内容もだが、地上の者ら達がトレミー3番艦内を見学したいと言ったので総員はただちに清掃を開始せよと。各武器や機体も一応整備させたが、この船はただでさえ広すぎてトレミー全クルーだけでは清掃困難と判断した。

ハロ達に清掃用のを取り付けて清掃を行った。次の日の朝になったが、久遠は家老の二人と一真隊のひよ、ころ、詩乃、梅、雫、鞠と一葉と双葉と幽と烏と雀を呼んだ。

「久遠様、朝からのお呼び出しは何用ですかな?」

「そうだぞ久遠。余はまだ眠いのじゃ」

「実はな、一真の隊である黒鮫隊がいる船の中を見学したいと昨日誠達に言ってみたのだ」

「そ、それは本当でございますか!?」

「船?船って何なのー?」

「空を飛ぶ船らしいよ、鞠ちゃん」

「なるほどの。それは面白そうじゃな。で、返事はどうなったのだ?」

「それが誠達では判断できないと言われたので、今日の朝まで保留にしていたのだが『待たせたな』来たようだ」

久遠達は、襖を開けて外に出るが一真はいない。どこにいるんだ?と探してたら声が聞こえたので、上を向いたら空を飛ぶ箱船があった。

『二条館の前で待つそれと武装解除』

と言ってたので館の正門に行ったら、沙紀がいた。

「皆様、お待たせ致しました」

「うむ。来たとなると見学は出来るのか?」

「はいその通りでございます。一応確認なのですが人数は?」

十四人だと言ったら、乗るようにと言われたので箱船に乗った。入ったら座るような所があったのだが、沙紀はそこに座れというので座ったら何かを巻かれた。

「何をするのだ?」

「それをやらないと安全には飛べないのだよ、久遠」

「一真!そこにいたのか。どうやってやるのだ?」

「沙紀、シートベルトの使い方を教えろ」

沙紀に皆を座らせて、一人ずつ丁寧に教えた。何しろ織田勢の者に足利家の者もいるからな。全員のシートベルトをしたのを確認すると、沙紀が副操縦席に座った。

「全員のシートベルト装着致しました、隊長」

「よし。ではこれより発進する」

翼を出してから浮かんだ。そして一気に加速したが、初めての事だから驚いた諸君の為に、窓を展開させた。

「うわー凄いの!お空飛んでるの!」

「これは凄いですな。揺れずに空を飛ぶなんて」

「前からも見えるが、今は身動きできないだろうと思ってな。見えてきたぞ、我々の船だ」

トレミー3番艦、今回は客を連れてくるのでステルスモードを解除をしている。高度五千mの辺りだが、第二カタパルトが空いたのでそこに行き着陸台に乗った後、格納庫までご案内。案内中は窓はないので外は見えない。

「さてと着いたぞ。我々の船であるトレミー3番艦がな」

操縦席から降りて、久遠達がシートベルトを外したのを確認してから降りた。久遠達が降りたら、格納庫にいた整備班が敬礼をして出迎えた。

「ようこそいらっしゃいました。私はこの格納庫で、色々と整備をしております総合整備士のイアン・ヴァスティと申します」

「あ、ああ。よろしく。我は織田久遠信長だ。通称は久遠と呼んでほしい」

「さてとイアン。俺の機体を調整したが、少しビームの威力が大きすぎたんだが」

「すまんすまん。つい、いつものガンダムと同じにしてしまうのが、たまに癖になってしまう」

「まあいいとして・・・・久遠達上を見な」

俺は親指を突き立てたので、皆は上を見たら驚いた。そこには色んなMSがあったが、ハルートとかは巡航形態だ。

「こ、これは!人型のではないか!」

「こいつはこの前の戦の時に戦ったぞ。最も空の上だったからな」

しばらく眺めた後、まずはこの船のブリッジに向かった。案内係は俺と沙紀で、護衛係として隼人、拓海、誠、美咲、楓、七海だった。ブリッジに向かうと無人であった。この船は基本ゼロに任せている。1番艦と2番艦は人員は必要だけど最小だ。

「この椅子が俺が普段座っている席だ」

「これは南蛮の椅子か?」

「まあそうなるか。ちなみにここでの俺は、この戦艦の艦長をしている」

「かんちょーって何なの?一真」

「えーとね、この中では久遠や一葉が偉いだろう。一国の主みたいに一番偉い人を指す言葉だ」

鞠に分かりやすく説明後、地上を映してみた。京の町全体や民の顔まで見えるし、ブリッジを出た後に狙撃室へ行ってみた。烏と雀が現代の銃に、興味があるから狙撃室兼武器庫。そこでは、隊員達がライフルで撃ったりハンドガンで撃ってた。俺達を見ると敬礼。

「ここは狙撃室。分かりやすく言うと、弓の練習場と言えば分かるか。俺達のはこれで撃っている」

準備をさせた銃を隊員達が持ってきた。反応があったのは、梅と烏や雀と詩乃と雫だった。

「これが俺がよく使っているハンドガンと言う。ハンドと言うのは手を意味する。片手で持って携帯できる小型の銃、と言った方がいいな。次はこの銃だがアサルトライフルと言う、俺達がよく使っている物だ。連射できて、この筒の中にはグレネードランチャーというのがあって、発射すると爆発する仕掛けとなっている。次はこのスナイパーライフルという物だ。狙撃銃だな」

「質問だが、射程距離はどのくらいなんだ?」

「そうだな・・・・では狙撃する所を見てみろ。あのくらいだ」

指を指すとちょうど狙撃をしている隊員を見たので、それを見たら久遠達には見えない距離であった。
メートルとか言っても分からないからな。ついでに今はサイレンサーを付けているが、俺達は慣れているとしてもうるさいと厄介だ。

狙撃室から武器庫に行ってみたら、更に興奮した雀だった。これが弾とかを説明すると玉薬は?と聞かれたので、俺達のは弾と火薬が一体化してると言った。それを弾薬とも言う。

「次は、主に鍛錬とかでやる器具を紹介する」

俺達は瞬間移動という艦内ワープをした。この船は広すぎるので、ワープ出来るようにした。トレーニングルームに行くと今は誰もいないが、俺が見本としてやってみた。これらは全てソーラーエネルギーで動かしてるから、電気代は掛からない。トレーニングジムとか行くとよくある機械とかを積んでる。

次は、と言おうとしたら全員腹が減った。時計を見るとちょうどお昼の時間帯だったので、食堂に行った。いつもは食券だが、久遠達には同じ物でいいだろうと思い、厨房でこいつらの分は和食ランチ。俺や沙紀と護衛の者も食べるので、タッチパネルに当てたら券を買ってから厨房に券を渡した。

久遠達は、席に座っていて出来上がった物は次々と他の隊員達が運んできた。久遠達は先に食べたが、凄く美味いと。俺と沙紀達のは洋食で、俺はカルボナーラだった。席は久遠の隣だったが、食い終わったら、次は娯楽施設であるゲームセンターやカラオケや読書室などを見て回った。次は音楽室。

「次は音楽室だ。ここで楽器を弾いたりしている」

「楽器とは、琴とか三味線とかか?」

「いや、俺達が使っているのは見れば分かるよ」

行ってみたら、久遠達には見た事ない物ばかりだった。置いてあるのは、ギターやベース、ドラムにフルートやピアノに吹奏楽が使う楽器ばかり。とりあえず俺が一曲弾こうとしたら、沙紀や誠たちも楽器を持ち出した。沙紀はボーカルだ。

一曲弾いてみた。弾いたのは、この世界の曲と言った方がいいだろう。戦国†恋姫のOP曲。もう一曲弾いたが、もう一曲は早口言葉のアレだ。沙紀が得意とする曲。音楽室を出た後にISについて聞かれた。なのでISを研究する所に行った。

そこにはISスーツを着る女性隊員ばかりいたから、何故「女子(おなご)」だけなのだ?と聞かれたので、ISは女性しか装着できないのだよと説明。俺のはと聞かれたので、俺だけは特別だからと答えた。風呂とかを見せた後に色んな所を行ったら時間的には夕方なので、久遠達を地上に返す事にした。

また同じVTOL機に乗ってから発進して降下。全員が降りたら、俺はまだ船での仕事があると言って沙紀と一緒に船に戻った。一応全フロアに忘れ物がないか調べたらなかったので、隊員達はまたいつものように過ごしてもらった。 
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