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機動戦士ガンダムSEED DESTINY~SAVIOUR~

作者:setuna
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O☆MA☆KE 1 ムウ・ラ・フラガ

 
前書き
息抜きに書いて見ました。 

 
俺の名前はムウ・ラ・フラガ。
ネオ・ロアノークとも呼ばれたこともあったっけな…。
エンディミオンの鷹と呼ばれたこともあった…。
前の大戦の時、ドミニオンの陽電子砲からAAを庇った時、ジブリールに拾われた(記憶操作付き)。
その後は多分、みんなが知っている通りだ。
死んだと思っていたステラが生きてザフトのMSパイロットだと知った時は度肝を抜いた。
当然連れ戻そうとしたんだが、インパルスのパイロットに妨害を受けて失敗した。
しかし、あのインパルスのパイロットは真っ直ぐさが気に入った。
あいつならステラを守ってくれる…そして現在の俺は……。

カガリ「聞いてくれ少佐!!私のアスランがあんな女狐にたぶらかされて!!」

ムウ「あのさ、嬢ちゃん。いきなりそんなこと言われてもどう反応すればいいのか分かんないだけど?」

カガリ「む、そうだな。これがアスランをたぶらかした女狐だ!!」

ムウ「ヒュー、結構な美人さんじゃないか」

口笛を吹きながら、俺は嬢ちゃんから渡された女狐こと、ナオト・フジワラの写真を見る。
ふむ、出てるとこは出てて、締まる所は締まってる。
コーディネーターの女性は美人揃いだが、彼女も相当な物だ。

カガリ「私がどれだけアスランを好きだろうと、あの女は身体を使って私のアスランを誘惑しているっ!!た、確かにスタイルは私よりはいい。だが、胸なんか…胸なんか…あんなのただの脂肪だというのにっ…!!!!」

現実から目を背けるな嬢ちゃん。
男なんて、しかもアスランくらいの年齢の時の“おいた”なんてよくあることだ!!
ん、俺?
フッ、そこだけは滅茶苦茶気をつけてたよ。
この話を読んでる読者君達も気をつけたまえ!!
そういえばアスランって18歳になったんだよな、早いよな~。

カガリ「第一、第一、あいつは私に悪いとか思わないのかっ!!アスランはあ!!」

ムウ「でもよ、記憶喪失なんだから仕方ないんじゃないのか?ザフトにいるのはアスランの意思だし、ザフトの方だって裏切ったアスランのことをよくしてくれたんだから礼は言われても文句言われる筋合いはないと思うぞ?」

カガリ「し、しかし!!」

ムウ「それに、嬢ちゃんはユウナ・ロマ・セイランと結婚することにしてたんだろ?」

カガリ「ち、違うっ!!だ、だってあれは仕方がなくてっ!!」

ムウ「でも結婚式自体はしてたんだから、アスランはフリーじゃないか?」

カガリ「そ、それは…」

ムウ「元気だせ嬢ちゃん。アスランの代わりにいい男を探せばいいさ」

カガリ「私は…私は…アスランがいいんだーーーーーっ!!!!!!!!!!」

嬢ちゃんは泣きながら俺の部屋を出た。
あれが国家元首をやってんだから凄いよな。












































俺の名前はムウ・ラ・フラガ。
ネオ・ロアノークとも呼ばれたこともあったっけな…。
エンディミオンの鷹と呼ばれたこともあった…。
前の大戦の時、ドミニオンの陽電子砲からAAを庇った時、ジブリールに拾われた(記憶操作付き)。
その後は多分、みんなが知っている通りだ。
俺は今、ラウ・ル・クルーゼと遭遇したときよりも恐ろしい重圧を感じていた。
終戦後、俺はインパルスの…現在はデスティニーのパイロットであるシン・アスカとかつての部下であるステラと対面している。
後はアレックスとナオトが緊張しながら見守っている。
シンは年齢からは考えられないくらい凄まじい威圧感を放ちながら俺を見据える。

シン「ネオ、あんたに伝えたいことがある」

ムウ「な、何だ?」

俺は緊張しながらシンの言葉を待つ。

シン「ステラを…娘さんを俺に下さい!!」

俺に向かって頭を下げるシン。
一瞬頭が真っ白になった。
ま、まさか…。

ステラ「シン…」

ステラの頬がほんのり赤い。
ああ、あのステラが恋を…。
成長したなあ…。
じゃなくて!!

ムウ「ステラ!?どういうことなんだ!!?」

ステラは俺の腕をすり抜けて、ナオトの後ろへと避難してしまう。

ムウ「ス、ステラ?」

ステラの様子が昔と違う。
ナオトから少しだけ顔を覗かせて、俺を睨んでいた。

ステラ「ネオは駄目」

ムウ「へ?」

ステラ「ネオはもう頭撫でたりしちゃ駄目!!」

ステラから初めての拒絶。
これが反抗期かと衝撃を受ける俺だったが、事態はもっと深刻であった。

ステラ「ステラはシンに頭を撫でてもらうの!!だからネオは駄目!!」

俺はステラの言ったことの意味を、暫く把握出来なかった。
しかし、徐々に、理解してゆくにつれ、困惑と驚きは、怒りに変わった。

ムウ「駄目だ駄目だ駄目だー!!ステラと交際なんて、絶対駄目だー!!」

大声で怒り出した俺に、一瞬ビクリと震えたステラだったが、すぐにギュッと眉を寄せて、再び俺を睨んだ。

ステラ「駄目じゃない!!ステラ、シンのお嫁さんになるんだもん!!」

ムウ「なっ…おっ…およ…」

絶句する俺。

ナオト「そうなんですよ~最近、ステラはシンの為に花嫁修行をしてるんです。掃除洗濯に、お料理も。後、お菓子作りなんか凄い上達具合なんですよ」

俺はステラとの再会という天国から、ステラに恋人どころか婿発覚で一気に地獄に突き落とされた。
哀れな父親的存在は、怒りで肩をプルプルと震わせる。

ムウ「そんな…そんなこと、俺は認めーん!!」

認めない。
そんな父親の権限を振りかざしてみた俺だが、ステラはプックリと頬を膨らませ、ぷいとそっぽを向いてしまった。

ステラ「ネオ、嫌い!!」

ムウ「ぐはあ!!?」

可愛い愛娘からの痛恨の一撃。
嫌いの衝撃は俺の心の弱い場所を的確に抉った。

ムウ「認めるからキライにならないでくれ~…」

俺はステラに泣きながら懇願することになった。

アレックス「(…これが娘を持つ父親の心境なのだろうか……?)」

膝にちょこんと座っている愛娘の頭を撫でながらアレックスは複雑そうな顔でムウを見ていた。















































俺の名前はムウ・ラ・フラガ。
ネオ・ロアノークとも呼ばれたこともあったっけな…。
エンディミオンの鷹と呼ばれたこともあった…。
前の大戦の時、ドミニオンの陽電子砲からAAを庇った時、ジブリールに拾われた(記憶操作付き)。
その後は多分、みんなが知っている通りだ。
俺は、奴の命令で子供を戦争の道具にした。
そして、子供の進むべき道を示せなかった……。
そんな俺は死んだら地獄行きだろうなと覚悟はしていた。
だがなぁ!!
まさかこんな地獄なんて予想していませんでした。
神様。
私、生意気言いました。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

「汝、シン・アスカはこの女。ステラ・ルーシェを妻とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も共に歩み、死が2人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを神聖な婚姻の名の元に、誓いますか?」

シン「誓います」

「汝、ステラ・ルーシェはこの男。シン・アスカを夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかな時も共に歩み、死が2人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを神聖な婚姻の名の元に、誓いますか?」

ステラ「誓います…」

今日はシンとステラの結婚式。
俺は泣く泣く出席した。
デスティニープランの象徴である2人の結婚式はかなり盛大であった。

「では、誓いの口づけを……」

シンがステラの顔を覆っているウェディングベールをゆっくり丁寧に持ち上げる。

ステラ「シン…」

シン「ステラ…必ず幸せにするよ。お腹の子もね…」

ステラ「うん…」

今、聞いてはならない言葉が聞こえた気がする。

アウル「いい加減現実に戻れよおっさん」

ムウ「おっさんじゃない!!って、アウル!?お前も生きてたのか!!?」

アウル「おう」

ムウ「アウル…合わせる顔がないな…スティングを死なせちまった…」

アウル「…ああ、知ってる。ステラから聞いた。」

ムウ「そうか…」

アウル「まさかあの泣き虫ステラが新世界の象徴とはねえ、結婚するって聞いた時、天地崩壊するんじゃないかって心配したぜ。」

ムウ「お前…」

あまりにも酷いアウルの発言に俺は複雑そうにアウルを見つめた。

タリア「アウル、そろそろブーケトスが始まるから静かにして頂戴」

アウル「分かったよ母さん。」

その後、ブーケはカガリの嬢ちゃんに渡ったのであった。











































俺の名前はムウ・ラ・フラガ。
ネオ・ロアノークとも呼ばれたこともあったっけな…。
エンディミオンの鷹と呼ばれたこともあった…。
前の大戦の時、ドミニオンの陽電子砲からAAを庇った時、ジブリールに拾われた(記憶操作付き)。
その後は多分、みんなが知っている通りだ。
俺は、奴の命令で子供を戦争の道具にした。
そして、子供の進むべき道を示せなかった……。
そして娘を奪われた俺には“堕ちた鷹”がお似合いさ…。 
 

 
後書き
あれ?
ネオの話なのにシンステ話になってる 
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