転生とらぶる
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コードギアスR2
0605話
「ここが、ホワイトスター……」
オデュッセウスが唖然とした顔で転移区画を見回す。
周囲には、俺達の他にもネギま世界やSEED世界からの者達が次々にゲートを使って転移してきており、次から次に姿を現しては交流区画へと向かったり、目的の世界へと向かったりしている。
「兄上、まずはこちらに。私達の家に案内しますので」
「あ、ああ。そうしてくれると助かるよ」
転移という、ギアス世界では考えられない現象――ギアスの遺跡で似たような事が可能なのだが――を体験したオデュッセウスだったが、すぐに頷き量産型Wの運転するエアカーの後部座席へと乗り込む。
俺やコーネリア、ギルフォードも同様にそれぞれ乗り込み、エアカーは居住区画へと向かって出発する。
「これは……凄いね。このような場所が実在しているとは。確かに私達の世界よりも随分と技術が進んでいる」
ギアス世界では存在しなかったエアカーという存在に、そして量産型Wの説明をコーネリアから聞き、感心したように呟くオデュッセウス。
そしてそのままホワイトスターやシャドウミラーの説明をしているうちにエアカーは交流区画を抜けて居住区画へと入り、その中心部分にある俺達の家へと到着する。
「さあ、兄上。ここが私と……その、アクセルの家です」
「……え? コーネリアとアクセル君のって……もしかして一緒に暮らしているのかい?」
俺とコーネリアへと視線を向けてくるオデュッセウスに、そう言えば説明していなかったかと頷き、コーネリアへと視線を向ける。
そして俺の視線を受け止めたコーネリアは、小さく笑みを浮かべつつ左手の薬指をオデュッセウスへと見せる。
「時の指輪。アクセルの恋人の1人である証のマジックアイテムです」
「……なるほど」
意外な事に、オデュッセウスは恋人の1人という部分には特に反応を見せなかった。
まぁ、自分の父親が幾人もの妻やら愛人やら妾やらを持っているのだから、特に違和感が無いのかもしれないが。
「……アクセル君、コーネリアは私の大事な妹だ。妹を悲しませるような事はしないで欲しい」
「ああ、俺もそんなつもりは無いさ。コーネリアには公私関係無く世話になっているしな」
じっと、真摯な視線を向けてくるオデュッセウスに対して小さく頷く。
やはり人格者だけあって、妹に対する愛情は人一倍あるんだろう。原作でもルルーシュが姿を現した時には喜んでいたし。
「お帰り、アクセル。コーネリアも。……そちらが?」
家の扉が開き、マリューが顔を出してそう声を掛けてくる。
「ああ。ブリタニアから引き抜いたコーネリアの兄で」
「オデュッセウス・ウ・ブリタニアといいます」
マリューに向かい、優雅に一礼するオデュッセウス。この辺のソツの無さはさすがにブリタニアの第一皇位継承者というべきだろう。もっとも着ている服がブリタニアで適当に買った物なので、どこか違和感があるが。
……そう言えば、一応ブリタニアから出て来る時に置き手紙をオデュッセウスの寝室に残してきたんだが……『探さないで下さい』ってどうんだろうな。子供の家出じゃないんだから。
「あら、ご丁寧に。アクセルの恋人の1人で、マリュー・ラミアスといいます。妹さんとは仲良くさせて貰っています」
「そうですか。コーネリアと同じ指輪をしていたので、もしかしたらと思ったのですが……」
玄関で詳しい話をしていてもしょうがないとばかりに、全員で家の中へと上がって行く。こういう時は屋敷と表現出来る程に広い家なのは助かるよな。もし普通の一戸建てとかなら、この人数だと玄関で詰まっているだろうし。
「あら? 貴方がコーネリアのお兄さんかしら」
「ええ。オデュッセウス・ウ・ブリタニアといいます。貴方は……」
リビングで何やらデータの整理をしていたレモンが、笑みを浮かべながら左手の薬指を見せる。そしてそれだけでレモンがどんな存在なのかを理解したのだろう。苦笑を浮かべて俺へと視線を向けてくる。
「英雄色を好むと言うが……どうやらアクセル君もそれに当てはまるようだね」
「さて、どうだろうな。俺としては普通にしているつもりなんだが」
ちなみにだが、オデュッセウスは俺の事を何故か君付けで呼ぶようになった。一応、コーネリアの相手という事で、ある程度の親しみを覚えているのだろうが。
「まぁ、座ってくれ。向こうの世界で用意が整うまでは、暫くここにいてもらう。向こうの世界では色々と見られないものもあるから、暫くはシャドウミラーがどんな組織なのかを学ぶという感じでゆっくりしていって欲しい。……レモン、量産型Wを1人、オデュッセウスの案内人兼護衛として用意してくれ」
「ええ、分かったわ。……それよりも、はいこれ」
頷いたレモンが渡してきたのは何かの報告書だった。そしてその内容は、シャドウミラーが保有していた量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを全て改型へとバージョンアップしたという内容だ。
オルレアン研究所から奪って来たデータによると、ハロウィン・プランの最終的な目標はSEED世界のストライクのように幾つかの装備を臨機応変に装備する事で汎用的な運用を目指すものだったらしい。そして、そのコンセプトにストライクの開発者であるマリューが当然気が付かない筈が無く……最終的には技術班が色々と暴走し、あるいはエキドナに突っ込まれたりしながら開発されたのがこの報告書にある新型機という訳だ。
ストライクには機動性重視のエールストライカー、遠距離射撃用のランチャーストライカー、近接戦闘用のソードストライカー。そしてそれら3つ全ての性能を併せ持ったI.W.S.P.というのがある。
それに対して、ハロウィン・プランは汎用性重視のN型、近接戦闘特化のG型、遠距離戦特化のC型がある。そしてI.W.S.P.のような物は無い。
つまり、マリューはそれを作ったのだ。もちろん、普通に考えれば技術的な問題で無理だろう。実際ストライクのI.W.S.P.に関しても、バッテリー容量を始めとする各種技術上の問題や高すぎるコストによって量産は諦められたらしいしな。それはSEED世界よりも技術力が高いOGs世界でも同様だろう。だが俺達はシャドウミラー。言うなれば技術力特化の組織であり、更には色々な世界から技術を収集している訳だ。レモン率いる技術班にとって、その程度の問題を解決するのはそう難しい話では無かった。
「その結果がこれか」
報告書に付けられている写真へと視線を向ける。
基本的な外見はゲシュペンストからそう外れている訳では無い。だが、それはあくまでも全体から受ける印象であって、細かい所はカイが使っていた量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改と比べて随分違っている。防御力を高める為に一回り程大きくなっており、その両肩からは2本の砲塔が伸びている。そして俺はそのうちの片方に見覚えがあった。右肩から伸びているのはグロウセイヴァーの時にクロノスに装備されていたビームガトリング砲だったからだ。そして左肩から伸びているのは、ヒュッケバインMk-Ⅲのグラビトン・ライフルを大きく……いや、違うな。どちらかと言えばヒュッケバインMk-ⅡのGインパクト・キャノンを小型化したような射撃武器か。どちらも砲身が基になった物と比べると短くなっており、機体を操縦する時の邪魔にならないように配慮がされている。
そして報告書によるとバックパックはハロウィン・プランの物をそのまま採用したらしく、テスラ・ドライブ、バーニアスラスター、ハードポイントを備えたウェポンラックで構成されているとか。
ただし、当然その性能はシャドウミラー技術班で改造されている以上ハロウィン・プラン本来の物と比べても大幅に性能が上がっている。例えばテスラ・ドライブ。これはニーズヘッグ用にコスト度外視で開発された物を大幅に性能を落としてデチューンして量産した物が使用されている。もっとも、デチューンとは言っても元々が人外である俺が使う為に開発された代物だ。性能を大幅にデチューンしてようやく幹部達や量産型Wが使えるような性能になっているのを考えると、本来の物よりは随分と高性能化されているのだろう。
そしてバーニアスラスターについても、技術班が手を入れている以上その機動力は本来のハロウィン・プランのものよりも上となっている。俺が奪って来たデータと比べた場合と注意書きが書かれているが、60%程性能が上がっているらしい。頭部のセンサー類もシャドウミラーの技術班が開発した新型だ。
そして両腕にはプラズマ・バックラーと、両膝にプラズマ・ステーク。この辺はハロウィン・プランのデータ通りの仕様らしい。ただし近接戦闘型で唯一違うのは胸部。本来であればここにはメガ・ブラスターキャノンを発射する為の装置があるのだが、技術班の手で改造された結果、ヴァルシオン改のクロスマッシャーを放つ為の装置へと変えられている。
ここまでは、あくまでもハロウィン・プランのデータを流用して作りあげた機体だが、ここからはシャドウミラー独自の物となる。
まずはヒュッケバインMk-Ⅲにも装備されていたグラビコン・システム。ネオ・グランゾンのデータ解析で得た重力技術を使う事により、ニーズヘッグ程ではないが機体重量を軽減させる事に成功したらしい。素の状態では90t近い重量を持つそうだが、グラビコン・システムを起動させると50tを若干オーバーする程度にまで機体が軽くなる。
もちろんそれだけ機体が軽くなれば機動性も増す。これに技術班が改造したバックパックの性能を考えると、その機動力や運動性能はそれこそアステリオンやらアルテリオンに勝るとも劣らずといったところだろうか。
そしてグラビコン・システムが搭載されているということは、当然G・テリトリーも搭載されているし、他にもASRSとビームコーティングが標準装備されている。
固定武装としてはこれくらいだが、他にもこれまでシャドウミラーの機体が使ってきた各種の武器が使用可能となっている。
そして当然それら重力系の武器やシステムを使用している以上、動力炉はブラックホールエンジンとなっている。もっとも、その性能はあくまでも量産型であり、ニーズヘッグの物と比べるとかなり落ちるのだが。
……ちなみに、動力炉がブラックホールエンジンであるにも関わらず、近接武装がプラズマ・バックラーとプラズマ・ステークなのは、わざわざプラズマにエネルギーを変換しているらしい。
「これは……相当頑張ったな」
報告書をテーブルの上に置き、マリューとレモンに対して賞賛の声を上げる。
性能的に見れば、既に量産機の域を超えてカスタム機と言ってもいいだろう。量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改に対してのゲシュペンストタイプRVのような感じだ。
「性能が高いのは分かったが、コスト的にはどうなんだ?」
「報告書にも書いてあるけど、コスト的に見た場合は量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを1機製造するのに対して1.7倍程度ね。でも、性能的に考えれば安いと自信を持って断言出来るわ」
マリューの言葉に、思わず頷く。
実際にこれだけの性能を持っており、更には拡張性においてもかなりのものがある。コストに関しても俺達シャドウミラーの場合はキブツを使えば資金的な問題は殆ど掛からない。……もっとも、OGsの世界でこれを発表したとしてもそのコストの問題で量産機としての採用はされないだろうな。よくてエース機として極少数といったところか。
コストに関しては問題の無いシャドウミラーだからこその量産機と言えるだろう。
まさに少数精鋭を旨とするシャドウミラーに相応しい量産機とも言える。
「いいだろう。ならこの量産型ゲシュ……」
「違うわ」
俺に最後まで言わせずに言葉を挟んでくるマリュー。
何が違う? そんな俺の疑問を問わずとも理解したのか、改めて報告書を指差す。
「量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改、というのは言いにくいでしょう? それにその機体の性能は既に基になった機体を大きく外れているわ。だから新しい名前を付けたの」
そう言われ報告書を見ると、そこには『ゲシュペンスト・シャドウ』という文字が表記されている。
「ゲシュペンスト・シャドウ。……シャドウミラーの機体だからって安直すぎる気はするが」
「そう言わないでよ。技術班で色々と名前を出し合った結果これに決まったんだから。中にはスーパーゲシュペンストとか、ウルトラゲシュペンストとかもあったのよ? それよりはマシでしょう?」
「……まぁ、確かに」
マリューの言葉に思わず苦笑を浮かべる。
それにしても、これでシャドウミラーの量産機は性能を大きく伸ばすな。数で攻めるメギロート、量産機とは言ってもカスタム機並みの性能を誇るゲシュペンスト・シャドウ。これからはこの2機種の配備がメインになるだろう。
エルアインスはこれ以上製造する必要が無いから、今あるのが破壊されたら引退だな。色々とシャドウミラーの機密情報が入っている機体でもあるから迂闊に取引材料にも使えないし。
「ちなみに、シャドウにフィードバックされている技術は他の機体にも同様に使われていると考えていいんだよな?」
「ええ、そうよ。幹部が乗っている機体の性能はどの機体もアップしているわ」
「なるほど、なら問題無いか」
ゲームシステム的に言えば、恐らく改造を施したとかそんな感じなんだろう。
「となると、機体の方はいいとして……シロガネは?」
「そっちはもう少し掛かるわ。とは言っても、魔法球の中で改修作業をしているからこっちの時間ではそれ程掛からないと思うけど」
「そうか、俺達が向こうで表舞台に立つ時はそう遠くない。出来ればそれまでには終了しておいてくれると助かる」
「……最大限に努力はするわ」
こうして、オデュッセウスを置いたままにしてシャドウミラーとしての戦力を話合う俺達だった。
オデュッセウスは内容をよく理解出来無いながらも、邪魔をしないようにと大人しくマリューの淹れた紅茶を飲んでいたが……空気の読める男だな。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:509
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