原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!
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閑話1 夕、出会い編
前書き
今回は夕を鍛えた人物との出会い編となります。
俺が次元世界の旅を初めて半年が経過し、その間に様々な世界を回った。人のいない自然のみの世界や朝がこない世界。獣がやけに強い世界。何度か命の危険も感じたけどなんとか生きてます。感動することもたくさんあった。だが、次元世界の旅に慣れてからはたまに頭にあることが浮かぶようになった。
俺はこの次元旅行が終わったらどうするのか…原作に関わっていくのか…それとも、もう一度世界の罰する力に抗うのか。旅をするうちに多少は強くなったが世界の罰にもう一度、勝つほどではない。力か必要なのに俺は弱い。そんなことを考えながら俺は新たな転移を行なった。
「ここが新たな世界か…第97世界に似ているな」
普通のコンクリートの建物があり、道もしっかり整備されいる。走る車も第97世界と同じ見かけである。文化レベルは同じくらいだな。
「まあ、適当に見回ってみるか」
適当に町を見て回っていると学校を発見した。高校らしいが。
「…でかすぎるだろ」
とにかくでかい。東京ドーム十数個分の大きさというレベルであった。
「入ってみるか」
夕は面白しろそうなので侵入してみることにする。その高校の名は…箱庭学院。
入口に警備はいなかったので普通に入れた。
「こら、そこの生徒!」
こそこそ隠れながら歩いていると腕に風紀委員とかいてある勲章をつけた生徒に呼びかけられた。
「はっはい、なんでしょか?」
ヤバ!見つかった。
「なんで制服を着ていないのですか?」
そこか、そこなのか!普通は聞くのはなんで子供がここにいるかってことだろう!
「えっと…ボロボロになってしまって新しいのを頼んだんですけど、まだ届いてないんです」
「そうですか…なら制服を貸出します。ついて来てください」
とっさについた苦しい嘘だがどうやら信じてもらえたようだ。というかよく信じてもらえたな。俺の身長は同い年では高いほうだが高校生と比べるとかなり小さいんだけどなぁ。そんなことを考えながら風紀委員の生徒についていって制服を貸してもらった。これで怪しまれずに学園を見て回れる。
教員に見つかると面倒だから、チャイムがなったら何処かに隠れて休み時間になったら動くスタイルを取った。 そうして回っていると学園の端に古そうな建物を発見した。非常に興味がそそられたのでここも探索してみることにした。制服を着ているのでばれても謝ればいい。そう思いながら建物に入り、明かりがついている部屋を発見する。中には、誰もいないその部屋は俺を驚愕させる部屋だった。
「これはいったい…」
その部屋には一人の女の子のものと思われる写真やグッツがところ狭しと置いてあった。
「アイドルの追っかけの部屋か何かなのか?」
「それは僕の妹、マイエンジェルメダカちゃんのグッツコレクションだよ」
「っ!」
あまりにインパクトの強い部屋に意識をとられて後ろに誰かいるのに全く気づかなかった。後ろを振り向くと長身で髪の長い男性が立っていた。
「ようこそ僕の部屋に」
「こんには、勝手にお邪魔してすいません」
「気にしないでいいよ。僕の名前は黒神真黒ここの管理人をしてる男だよ。来客は滅多に来ないような所だけどお客様は大歓迎だ。時間があるならお茶でも出すよ」
どうやら気のいい人らしい。
「でしたら、すこしお話させていただきます。ゴーストバベルに住んでいる人の話は是非とも聞いて見たかったんです」
一般生徒から聞いておいた情報をさりげなく会話に混ぜることで自分が外部の人間であることを悟らせないように話す。
「では、妹の素晴らしいさについて話そうじゃないか!」
「はい!?」
そこから彼の妹談義に2時間付き合わされた。
「なるほど、それは素晴らしい妹さんですね」
人の妹の話を2時間も聞かされると、さすがにきつい。
「そうだろ!おっと、もうこんな時間か…そろそろ本題に入らないと」
「本題ですか?」
まだ妹について何かあるのか?
「そう、本題は…君が何者なのかということだ」
「はい?ここの生徒ですけど」
どこでバレた!いや、引っかけの場合もある。内心を悟らせないようにするんだ!相変わらず穏やかに話をする黒神マグロに動揺した内心を悟らせないように惚ける。
「惚けても無駄だよ。僕が妹談義にさりげなく混ぜた会話にはこの学園の生徒なら知っていなければおかしい情報があったんだ」
やられた!騙していたつもりで完全に俺が騙されていたのか!
「………何時から気づいていたんですか?」
「最初からだよ。これでも様々な人を見てきた。君がこの学園の生徒かどうかくらいはわかるよ…そして何より、この学園の生徒か僕の妹、箱庭学園の生徒会長である黒神メダカを知らないはずはないからね」
なるほど、確かに自分の学園の生徒会長を知らない人はいない。だが
「それなら転校生という可能性もありますよ」
「それはないよ。メダカちゃんは転校生には必ず一度、挨拶をしているからね」
「…先程の話も合わせて本当に素晴らしい妹さんですね。」
なるほどな。俺の第一声を聞かれた時点て俺の敗北は決まっていたってわけか。
「それであなたは俺をどうするつもりですか?」
この人はどう見ても戦闘ができるように見えない。何か仕掛けがあるのか 、誰かに増援を読んでいるのか、どちらにしても面倒だな。最悪ロストロギアを使って転移することも視野に入れておかないといけないな。
「特にどうするつもりもないよ。君を捕まえる仕掛けもないし、誰かを呼んでもいない。ただ話をしてみたかっただけだからね」
「俺が暴行を加える可能性もありましたよ」
「君と話をしてそれはないと判断したんだ。君は逃げることはあっても無抵抗な僕に攻撃をすることはないってね」
「………」
はぁ~だめだこの人には人として勝てる気がしない。
「…降参です。そこまで見抜かれるともう逃げる気も起きません。あと俺の三河 夕といいます」
俺は地面に座り両手を上げて降参の意を示す。
「うん。素直に降参してくれて助かるよ夕君。僕は戦闘は一切できないからね…それで君は何者なんだい?…君の目には純粋に力を求める輝きが見える。だけど何かを成そうという輝きは見えないという酷く矛盾した光を放っているんだ…僕も滅多に見ない光だよ」
本当に見透かされてるな。ここまでいくと隠す気も起きない。俺は両親にも話していない転生者であることや世界の罰する力も含めた全てを話した。我ながらここまで話して良かったのかわからない。
「魔法に転生…なるほど信じ難い話だね。でも君が嘘をついていないのもわかるよ」
「ありがとうございます。どうにもならないことも解っています。ですが誰かに話せただけで「話せただけとはつれないな~」え?」
「おいおい僕は人の悩みを聞くだけ聞いて何もしないほど薄情な人間ではないつもりだよ」
「ですが…どうにかなるのですか?…相手は世界そのものですよ。どんな力を使うかもわからないのですよ?」
得体しれない世界の力…魔導師Aランクくらいの力だと聞いているが…どんな形でくるかわからない。事故や小さな災害の形でこられると質量兵器を使っても生き延びられるか微妙だ。
「なら、正面から打ち破れる力を身につければいい。それなら、どんなタイプの力で来ても生き残れる」
確かにそうだ。だが
「そんなことが可能なのですか?」
普通の努力でどうにかなるものではない。
「できるどうか君しだいだ。でも君が僕の地獄のマネージメントについてこれたら必ず君にその魔導師Aランクの力を粉砕する力を身につけさせよう。どうだいやってみるかい?」
世界に決められた運命に従がわなくても生きていけるのか…そのためには地獄を見なければならない………………はははっ。
「上等です。必ずこなして見せてます。生き残るために!」
「君には強くなってもらうよ。黒神 真黒プロデュース化け物マネージメントでね」
おまけ
「マネージメントを始める前に君にはこの学園に入学してもらうよ」
「はぃ!?どうやってですか、俺は前世はともかく今世ではまだ小学生ですよ!?」
常識的考えて無理だろ!。
「この箱庭学園は高い学力さえあれば誰でも入学できるから大丈夫だよ」
どんな高校だよ。
「でも、俺はそんなに学力高くないですよ」
「その点も問題ない。学力の方もマネージメントしてあげるからね。頑張って勉強しよう!」
「…………はい」
生き残るためだやってやる!
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