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ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士

作者:涙カノ
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第10話 =秘密の力!=

 
前書き
やっとこのタイトルのユニークスキル出せた…
どういう戦闘描写にしていこうか結構難しいことに気づき始めましたww

あと、小説情報のあらすじ変更したしました。 

 

=35層 フィールド=【称号・抜刀騎士】

この世界には『強制起床アラーム』というものが存在している。
定められた時間に耳元で自分が設定した音楽が鳴り強制的に起床させるという優れたシステムだ。
しかしその逆のようなもの『強制睡眠』みたいなものは存在していない。
起床があるなら睡眠も作れよって話なんだけど…
俺がいま宿屋を出て、街を出た場所にいるのは寝れなかったから。
だっていままで地面で寝るなんて経験したことないし…

「…もう1つ部屋借りて寝ればよかったかな…」

NPCはプレイヤーが話しかけるとしっかりと返答しているので寝るという概念は存在していないかも知れない。
だから部屋は借りられたのだがいま2つ部屋を借りている状態。
もう1つとなるとさすがに出費が…

そんなことを思いながら歩いているとモンスターが出現してきた。

「…よし、誰もいないな…」

そのモンスターを見た俺は周りを自分の上げた索敵スキルで周りを確認した。
前までは低かった俺だがそういうことも大事なんだとわかり半年くらい前からあげてきたものだ。
そして人がいないことを確認すると俺はメニューを開き大剣を装備する。
こうして俺はいま腰にブルードザオガー、そしてさらに左肩から斜め右下にかけてNPCショップで買ったブロードブレードという安物の大剣を装備している。
普通はありえないのだがなぜか俺は装備できるようになっていた。
何故こうできるのか知識人に聞きたいが絶対妬みとかになるから諦めるという解決に至った。

「…だりゃぁ!!」

俺は大剣を抜き右手にブルードザオガー、左手にブロードブレードを持った。
そしてその右手のブルードザオガーを一振りでモンスターを切り裂く。

「はぁぁぁ!!」

そしてそのまま前につめ左手のブロードブレードを振り上げさらに切り裂く。
大剣はその名通り大きいから通常では片手では不可能。
でも筋力パラメータがおそらく普通の人に比べて…比べれないほど高いんじゃないのかな…
それだけじゃないんだよな~この【双・大剣士】は…
ちなみにこの【双・大剣士】というのは俺が勝手につけた名前だ。
本来は二刀流なんだがおそらく普通の二刀流ではないためこう職業名っぽくつけてみた。

「…へっ…ちょうどいいじゃん」

雑魚がいつの間にか俺の周りに群がってきていた。
猪ぽいのから現実では絶対に見ないような生物までそれぞれだ。
そして次の瞬間、相談でもしたかのように一斉に飛び掛ってきた!!

「…閃空、衝裂破っ!!……はぁっ!!」

俺は剣を水平にしながらジャンプし、それと同時に回転した。
螺旋のように斬撃が繰り出されていく。竜巻ほどの勢いじゃないが結構な勢いがある。
そしてこの技の特徴は最後の空中斬り払いだ。このおかげですきが極端に減る。
最後の斬り払いに飛ばされたモンスターはすべてポリゴンとなって消えていった。
この階層の倍の数が俺のレベルに近いのでレベルは上がらない。
でもこの戦い方をマスターするためには死ぬ危険が少ない低層でやらないとさすがに危ない。

最近気づいたことだが俺は通常のソードスキルが使えない。
テイルズオブのシステムが導入されているのは間違いないだろう。
そしてそれとこのゲームオリジナルのソードスキルとの併用も。
ずっと仕様かな~なんて思っているけど俺だけに仕様というのも気味が悪い。
悩んでても仕方がないのでその後もモンスターが出現しては斬ってを繰り返していた。


「…もうそろそろ戻ったほうがいいかな…」

あそこを出たのが2時半、いろいろ考えながらやってたりしたせいですでに4時近くになっていた。
気づかれることはないが念のため戻ることにした。
この前、違う層だけどこの時間で気づかれそうになったことがあるからそのための用心だ。

「ふぁぁ…さすがに眠いわ…」

宿に戻ると俺は部屋の隅に行き肩と背中をくっつけそのまま目を閉じた。
一応徹夜に近いのでさすがに精神的に死ぬ…
そしてそのまま寝にくい場所だが寝てしまった俺がいた。


=宿 ユカSide=

「んんっ…よく寝た」

何故か今日はいつもより安心して寝れた。
いつも寝てた始まりの街では得ることのなかった安心感が。
今の時間は06:45。私はいつもこの時間にアラームをかけている。

「…なんでサチやシリカちゃんまで…」

隣を見るとシリカちゃんを挟んで座っている私と寝ているサチがいた。
昨日はベッド数の多い部屋を借りたはず…なんでこの部屋には1つしかないのかしら…
私は状況を確認するために部屋を見渡すと一角で人が座って眠りこけていた。

「っ!?…なんだリクヤか……え…?」

不審者かと思い反射で投剣を構えるとそこにいたのはリクヤだった。
なんでこの部屋にリクヤがいるの…?
私は必死になって昨日の記憶を思い出す。
確か昨日はシリカちゃんと私とサチでリクヤの部屋に来て、47層の情報もらったんだっけ…
そしてメッセージ送るからといってリクヤが離れて私たちはベッドの上に座っ……て…
まさか、そのまま寝ちゃった!!?幼馴染とはいえ男子の部屋で!?
それを意識した瞬間、急に顔が熱くなった。
私は元彼とはデートしたことあるけどそれはショッピングとかだけだし、一緒に部屋とかの経験はないわけで…
隣を見るとサチとシリカちゃんも寝ぼけ眼をこすっていたがおきていた。

「…どうしたですか、ユカさん?」

「ひぇ!?」

「…あれ…この部屋って…まさかっ!?」

びっくりした…急に話しかけられたから変な声だしちゃった…
シリカちゃんはまだ眠いようなので気づいてないがサチは状況を確認したらしい。
炎で焼かれたように顔を赤くした。
おそらく私もああなってると思う…

「…私たちってあのままリクヤさんの部屋で…」

サチの声に目を覚まされたのかシリカちゃんも状況を把握しそれを口に出した。
その瞬間シリカちゃんも顔が赤くなり再認識させられたサチはさらに赤くしていた。
私も顔が熱い…だって…同年代の異性の部屋で寝るなんて初めてだから…

「い、一旦落ち着きましょ……」

そして数回深呼吸して私はベッドから音を出さずに降りた。
リクヤは強制起床アラームを使用していないって女子だけのときサチから聞いた。
そのせいでいつおきるかわからない。
少し思い立って私はリクヤの寝顔を見てみることにした。
それはあの大剣を背負っている顔からは想像できないほど子供だった。
私に釣られたのか幸、シリカちゃんもリクヤの寝顔を見ていた。

「…かわいいですね」

「本当、いつもの姿からじゃ想像できないね」

「これだけ見てると純粋な男の子…よね」

そのまま見ていたかった…と思わせられるぐらい素直な顔で
自分の子供みたいだと思ったけれどさすがにだめだと感じ、肩をたたいた。

「…ん?…おはよう…」

まぁなんとも間抜けな声だった。
完全に寝ぼけてる…

「…俺、ここで寝ちゃってたのか…」

「そ。なんで寝てたのよ?」

その理由は完璧に私たちが悪いんだけど…
一応聞いておこう…

「……えっと、ユカたち運ぼうとしたけどドアが開かないことに気づいてさ。
そしてそのままってわけ」

「すみません、私たちベッド占領しちゃって」

「ごめん、リクヤ」

「えっと、ごめんなさい…」

やはり私たちが悪いので謝っておく。
そして先ほどの会話から私たちが同じ部屋にいてもなんら動揺してる様子はないみたい。
…むかつくわね…さっき私たちの羞恥心何だったのかしら…

「別にいいよ。どこで寝たって体痛くならないし」

そういいながらリクヤは立ち上がり部屋を出ようとした。
どうやら朝食らしい。
私たちは一緒に食事+準備のためリクヤについていった。

朝食の後、道具やに行きポーション類を買い揃え転送装置のある広場まで話しながら歩いていった。

「幸い、昨日の連中はいないみたいだな」

「昨日のって…あんたがデュエル申し込もうとした人?」

「それもあるけど…シリカ目当ての連中ってこと」

「そっか…シリカちゃんがフリーってことはこの街全部に知れ渡ってるか」

「えぇ多分…なんでこんな風になっちゃったのかな…」

「単に可愛いからだろ」

「あぅ…」

目の前で幼馴染が自分より年下の子を口説いてる!?
…投げようかしら…

「みんなのアイドルだしな。自分のパーティに入れれば自分たちも有名になれる」

…違った。ただの分析?結果みたい。
そんな会話をしていると転送装置前に着いた。

「あ…あたし、47層の名前知らないや…」

「そういえば別名しか知らないわね…」

昨日教えられたのはフラワーガーデンと呼ばれるってことだから正式名称は教えてもらってないはず。


「そうだったな…俺たちが指定するか」

「あちゃぁ…それしかないね」

すると突然リクヤが私の手を握ってきた!
そしてサチはシリカちゃんの手を…

「な、なにするの、突然!?」

「何って…手つないでないと一緒に転移できないだろ」

「そ、そうね…」

「…「転移、フローリア!」」

その言葉と同時に私たち4人は光に包まれその場から消えた。
もっとも、私たちは光に包まれてからその光が消えるまでが一瞬でその一瞬の間に移動し終わってるんだけどね。
そしてその光が晴れた先は…とてつもない大きさの花畑だった。


 
 

 
後書き
ユカ「なんで私はこんなとこにいるの?」

涙「今日のパーソナリティはオリジナルヒロインのユカさんです!」

ユ「…帰っていい?」

涙「そんなこというなよ~。どうだった?初めてリクヤと手繋いで」

ユ「べ、別に…これといって」

涙「まぁ、心の闇を解き放ってくれたヒーローだからねぇ…
惚れるのも無理ないか」

ユ「ほ、惚れるって!?
…ないない、あんな飛びぬけたものが全然ないやつなんか」

涙「なかなかデレないな~
あ、そういえばお前、ソードスキルなにかある?」

ユ「えっと…『シューティング』とか…ってまだ出てないでしょ!!」

涙「説明は初めて出たときでいっか…」

ユ「うっわ…アバウト…
それとサチのソードスキルも募集中なのでよろしく頼むわ」

涙「ありがとうございましたー!!」 
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