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ロザリオとバンパイア 時空の狭間で

作者:圭人
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第23話 つくねの真相

薬の失敗の次の日、なぜかつくねは学校を休んだ
いつもは元気で風などひかないつくねが風邪でやすんだと
心配になった私たちは部のメンバーで放課後、部活を休み
つくねの部屋へ だけど返事はなく亞愛姉さんが鍵を壊し
中へ入るものつくねいなかった 病院かと思い行ってみたが
今日は来ていないと言う おかしいとおもった

次の日朝早く皆でバス停へ向かい待ち伏せした
もしかしたら人間界へ行ったと確信したからだ
昨日、ミナトは残業で遅くまで残ってたし勉強会?
は無かったと断定できたからだ

問い詰めるとつくねの父が出張中で母が風邪をこじらせ、
看病に下界にいったらしい
こっぴどく皆おこったが、私はつくねは嘘をついていると
わかった 母親とは別の浮かない顔をしていたから



あれから三週間
相変わらずつくねはミナトと毎日下界へ帰り夜遅く帰って来る
薬の実験は何度も繰り返し、改良がかさなり8時間は持つように
なった
そして今日計画を実行する
あれよりまたつくねはたくましくなり、顔もどこかミナトに似てきているし、
朝早く走っているとこを偶然見たとき、また早くなっていた

「今日こそつくねがなにをしてるかつきとむるよ!」
「「おー!」」

皆気になって仕方ない
計画通りつくねが乗るバスに先に乗り待ち伏せ

予定通りつくねがのってきた

バスを降りた場所は高級マンション

(ここがミナトの家…)
(すごい!)
(お金持ちですぅ!)
(つくねがいくぞ?)

慌てて後を追いエレベーターに
着いた場所はミナトの部屋
一緒にはいりつくねが入った場所は風呂場
(勉強するのに、お風呂?)
(リラックスしてからはじめるんだろう)
するとすぐに出てきた

そうニンジャ服
それは美優、モカ、亞愛は見覚えのある服装だった
木の葉パンツに木の葉シャツ、サンダル、手甲
(あれは…)
(ミナトと同じ….)
(なんでつくねが)

するとある部屋に入るなりなかなかでてこない


(あの部屋….)
(突入よ!)

皆はこくっと頷き

[せーの!]

いきなり扉が開き皆転けてしまった


「「きゃあぁー」」


「なに?」

その声に驚いた

「みんなー!!?どうしてここに?」

「あれ?」

「あっー!!効果切れてる!」
「ホントだー!!」
「どうしてですかあ?後五時間はもつのに…」

「お前らなにしてる!」
ミナトが叫んだ

「ミナトこれには…」
「つくね?なにしてるの?ミナトと同じ格好して… まさか忍者ごっこ?」

バカにしてるのか天然なだけか強烈なボケが炸裂する

「ちがあぁう!!」
つくねは顔を紅くして否定した
「じゃあもしかして…」
くるむが口をひらく
そこにつくね

「修行だよ ミナト先生に修行をつけてもらってるんだ
皆を、護りたくて…」
「……」
私たちは沈黙した

「じゃあミナトみたいに今は忍?」
「うん、いったらほら、みんなついてくるし集中できないだろって」
つくねは正直にはなした

「そういうことだ お前ら最終試験の邪魔だ」

「最終試験?」

「いまから最終試験を受けるんだ 忍としてふさわしいか」
「落ちたら?」

「死だ」

ミナトが冷たくいいはなった


「じゃあ死んだらなにもかも終わりじゃない!ミナト辞めて!そんな試験!」
「つくねを死なせるわけにいくか!試験は受けさせない!」

私たちはつくねの前にたってかばった
修行とはいえ死が失格なんて

「みんな ミナト先生におそわったんだ
生半可な気持ちじゃ大切な人は守れないし救えない
それでも先生は守れなかった命はたくさんあるって
だから僕も戦う 試験に受かる為じゃなく生きるために」

「つくね?」
「どうして?」
私は泣いてるのに気がついた 皆泣いていた

なぜだかつくねが遠い人に見えてしかたない

知らない間成長していて、でもまっすぐなつくねはかわらない
ミナトと瓜二つにみえた

「そういうことだ 見るのがいやならでていけ
それでもいやなら好きにしろ」

そう言われると皆だまったままらうごかなかった
わたしも

ミナトの試験の説明がおわりはじまった

感じたことのない胸さわぎがしてやまない 
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