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ロザリオとバンパイア 時空の狭間で

作者:圭人
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第18話 どうしよう?

昨日は最高に楽しかった。
あんな美女と友達になれて
でも生きていけそうにないきがする

翌日、浮かない顔したつくねは学校へむかっていた

(万が一のために退学届かいたけど、おれ、学園やめるか、続けるかどうしよう…
美優たちと友達になれたのはよかったけど、でも離れたくないし、でも…)

「よう….待てよ色男」
(砕蔵!?)
小宮は昨日同様、胸ぐらをつかんできた

「てめえ、昨日はあの2人と遊びほうけてたらしいなッ
許せねぇ なんなんだッ てめぇの正体はッ あァ」

そういうとつくねを壁にたたきつけた
「(人間てバレたら殺されるッ!)正体?オレはその… バ…
バンパイアとか?」

その瞬間、背後のコンクリ製の壁が粉々に

「おお!」
「パンチで壁が粉々に!」

ギャラリーから拍手がとんだ

「バンパイア?てめえがそのバンパイアだと?バンパイアは不死で凶悪な西洋の大妖怪だぞ!
力でいえば妖怪1と呼ばれる、大妖ともよばれる…
てめぇがそのバンパイア?ふざけんな!」

(ひいいー手が!)
「2度あの2人とはなすんじゃねぇ 近づいただけでも殺す」

俺は無我夢中で走っていた
気づけばあのバス停にきていた

「おい! 早くいかないと遅刻するぞ?」
「どうしたの?血相変えて戻っていくからおいかけたのに….」

そこには美優さんとモカさんがいた
どうやら、無我霧中ではしる俺とすれ違い、気になって
追いかけてきてくれたらしい

「美優さん、モカさん、オレ… やっぱ人間の学校いくよ」
「どうして?学園が嫌いなの?」
「せっかく仲良くなれたのにか?」
「だって…俺人間なんだ…担任の先生は人間だけど俺あんな
に強くない 君たちだって人間は敵だし、嫌いだろ?」

とっさにいってしまった
昨日からのプレッシャーからきてるものだ
「勝手にきめつけられては困るな…」
「え?」
「私たち昔人間と一緒に暮らしてたんだよ?別につくねが人間だからって嫌う理由ないじゃない?」

どうやら2人は別に気にもしてないらしい
「だって….私たちにとって、この学園の友達はお前しかいない
つくね…」
「そうそう。 友達を見捨てるほどそんなに腐ってないわ」
「美優さん…モカさん…」

涙がでそうになったうれしかった
あんなこといった俺をまだ友達だなんて

しかし

「てめえ… さっき近づくなっていったよなぁ?
つくねよー」

「さっ砕蔵!?」

突如小宮がおそってきた

「そんなに死にてぇか!?なら殺してやるよ!
バンパイアさんよー」

「.なっ?つくねが?」
「とっさに嘘ついたんでしょ?でも今は…」

「こんな俺を友達って2人はたすけてくれた…
なら今度は俺が友達をたすける番だァー!」


そういうとつくねは突進するがカウンターでもどされる

「つくね?大丈夫?」
「しっかりしろ!」

「今度は俺が…」

無意識に美優の肩を掴もうとした
だけどふいにズレてロザリオに手がひっかかり
それが外れた

パキン

禍々しい妖気が解放された

「ロザリオが…外れた?」

「な、なんだ?この禍々しい妖気は」

そこにはさっきとは違う美優の姿が

「赤い瞳に、銀髪、まさかバンパイアァ?」

怒りに満ちた表情、赤い瞳、栗色から銀髪へ

普段優しい表情の美優がかわっていく

「よくも…大切な友達を…やってくれたな….」

「姉さん?」

「欲しいんでしょ?私たちが….行くよ?モカ」
「ああ。姉さん….やられたぶんはかえさないとな」

モカも美優の妖力にこたえるように力を解放する

「お前もバンパイアか?朱染モカ!(なんなんだこいつら!?
俺が震える?バカな!?」

「ほら、きなさいよ」
「こないのか…. ならこっからいく!」

二人は同時に走りだしとびあがった
「え?」
小宮は動くことすらできなかった
「身の程を」
「知りなさい!!」

ふたりは同時に小宮の腹に飛び蹴りをいれ、小宮は吹っ飛び
崖に激突した

「つくね、 ありがとう。 うれしかった」

さっき小宮を蹴り飛ばした表情とはぎゃくに
ロザリオをはずしていてもさっきとかわりない美優さんがいた

「わたしも礼を言う ありがとう」

「モカさん…美優さん…」

するとそこへ
「おまえらー!」

ミナト先生だ

「HRに来ないし、いきなりサボりかとおもってきてみれば…」

「違うのよ….ミナト…これには…」
「ああ、全部みていたよ まあ仕方ないから見逃してやるけど、
ところで美優….覚醒できたのか?」

「あっうん。 つくねがとっさにロザリオを外してくれて…」
「キレたときは昔からかわらないな…おまえは」
「へ?」

美優さんが不思議そうに反応した
「まあいい、青野もわかったろ?この2人は友達が人間だろうと
妖だろうと関係なく大切する、 そういう奴なんだよ
だからお前もそういう男になれ! 帰るぞ」

そういうと先生は気絶している小宮を担ぎもどっていった

気がつくと美優さんはロザリオをつけ栗色の髪と優しい顔にもどり、
モカさんと一緒に肩をかしてくれた

これが妖怪の友達…
人間も妖怪も違いはないんだ

そうおもった瞬間だった
次は俺が守りたい


 
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