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牙狼~はぐれ騎士~

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第一話 はぐれ騎士

第一話 はぐれ騎士

光あるところに、漆黒の闇ありき


古の時代より、人類は闇を恐れた


しかし、暗黒を断ちきる騎士の剣によって


人類は希望の光を得たのだ





暗闇の夜

一人の男が何者かに向かって走っていた。男は何者かに飛び掛かると蹴りを入れその両腕に構えたトンファーを駆使し何者かに果敢に挑んでいた。

「く!手ごわい奴だな!」

何者かに向かって挑む青年はその何者かに押されていった。すると青年の左腕の腕輪が喋った。

『おい闘真。奴は空を飛んで攻撃してくるぞ。気をつけろ』

「で?対策は?」

腕輪に向かって語りかける青年。

すると腕輪の答えは・・・

『根性でどうにかしろ!』

「へ・・・お前本当に魔導具かよ・・・」

腕輪に毒づいた青年はトンファーを構えると何者か・・・空を飛ぶホラーに向かって正面から立ちはだかった。

「キエエエエエエエエエエエエエ!!」

「くぅぅぅううううううううううう!!!」

ホラーの攻撃を正面から受け止め踏ん張る青年。するとホラーの顔面に向かって拳を放つとホラーが怯んだ。

「はぁ・・・はぁ・・・」

無茶苦茶な動きをしたため膝をつく青年。

『気を抜くな!くるぞ闘真!』

「く!!」

空中から飛んでくるホラーに向かって蹴り上げる青年。ホラーが青年の蹴りで怯んだその時だった。

『闘真!時は満ちた!!』

「!!」

魔導具・イルバの合図に魔戒棍を掲げ巨大な円を描く青年・石動闘真。

光に包まれると闘真の身体を緑の狼の鎧が包み込んだ。

闘真の持っていた魔戒棍が鋭いソードトンファー・狼風剣に姿を変えた。

魔界の砂時計がタイムリミットを刻み始める。

「ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

鎧を召還したことに焦ったホラーは闘真に襲い掛かるが・・・

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

闘真の一撃がホラーを一刀両断した。断末魔の叫びをあげながら消滅するホラー。

「ぐああ!・・・はぁあ・・・はぁ・・・」

鎧が解除され呼吸を整える闘真。

『良くやったな闘真~これぐらいのホラーを浄化できるようになるとはな』

「お前の方がもっとマシなアドバイス出来るようになってくれ・・・」

『だな。お互いに半人前同士・ましてや【はぐれ騎士】のお前の相棒ができるのは俺しかいないぜ』

「・・・口の減らねえ奴・・・それに【はぐれ騎士】じゃねえ【旋風騎士風狼】だ・・・」

そう呟きながら闘真は戦いの場を去って行った。
 
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