DQⅤ 世界を救う少女
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第一部・トラブルを解決する幼女
王妃様のお話
前書き
久しぶりの更新です!
相変わらず更新スピードが遅いね。
自分が情けないですはい。
「リーア!起きろリーア!」
…いきなり耳元で怒鳴られました。
「行くぞ、レヌール城。」
「はい!」
お父様は……大丈夫、眠ってます。
早くベビーパンサーを助けないと!
ちゃちゃっと準備をして、町の入り口まで来ました。
……寝てます。
門番さん、寝てます!
いや、今はありがたいんですけど……アルカパの方々がなんだか心配です。
「リーア、行くぞー。」
ビアンお兄さんが呼んでるので、早く行きましょう。
「バ、バキューム・ブリーズ・シルフ!バギ!!」
「ブレイズ・エンバー・サラマンダー、メラ!」
だめです。
やっぱりなれない武器は滅多やたらに使うものじゃないですね!
というわけで、お城までの道のりは魔法を使って切り抜けました。
魔法って素晴らしいです。
魔法の力……なんて言うのかな、魔力?が、尽きる寸前ですけど……。
まあ、要するに魔力がギリギリ残ってるくらいの状態で私達はお城につきました、と。
そして、そのお城の風貌はというと。
「……これなら、お化けが出たとしても全くおかしく思わないよな。」
「はい……むしろお化けが出ない方がおかしい気もします。」
分かりましたか?分かりますよね。
つまり廃墟なんですよ、見事に廃墟!
しかも何でか雨まで降り出しましたし……雷鳴り出しましたし……。
「リーア、残念なお知らせがある。」
「なんですか。」
「正門が開かない。」
……うわあ。
「どうする。帰ろうにも、よく考えると帰りの魔力がないよな。」
「…そうですね。どうします、ここで武器を使う練習でもしていきます?」
「そうだな、何もしないで帰るのも億劫だもんな。ところで、ベビーパンサーはどうする?」
「いざとなったら実力行使で何とかならないでしょうか。」
「なるかもしれないけど社会的に考えてだめだ。」
「ですよね。じゃあ、ベビーパンサー助ける方法も考えましょう。」
ということで話が落ち着いたとき。
目の端に、私達を見ながらニコニコ笑っている女の人が映りました。
……え、ここって人いたんですか!?
「ビ、ビアンお兄さん!人いますよ、人!」
「え!?……あ、本当だ!!」
こういう場合、話しかけた方がいいのでしょうか。
もっと社交辞令学んでおくべきでした。
「あの!」
「あら、なんでしょうか?」
あ、ビアンお兄さんが話しかけてました。
うん、ビアンお兄さんも一応宿屋の子供なので私よりは社交辞令知ってるはずです。
「えー……あなたは、誰ですか?」
あら、ずいぶんざっくりいきましたね……。
「ソフィア・レヌーリエールと申します。」
ああ、本で読んだレヌール城の王妃様ですね。
確か……何年だかは忘れたけど、何年かに魔物の大群に殺されてしまってってええええええぇぇぇえ!?
「あなた、ここの王妃様ですか!?」
「そうですよ。知っていらしたのですね。」
「え、王妃様ですか!?……でも、レヌール城の王妃様って……。」
「ええ、何年も前にこの城へやってきた魔物の大群に殺されました。」
さらっと言うなあ……。
「じゃあ、なんでここに?」
「未練があり、幽霊になってしまったようです。」
ですよねー。
「未練があるなら、その未練を何とかしたら王妃様は成仏できるんですか?」
気になったので聞いてみました。
こんなところにいるより、成仏する方がいいですよね。
「はい。」
「じゃあ、その未練、私達が何とかします!どんな未練ですか?」
「……ありがとうございます。未練というのは、この城を魔物にのっとられ、私達の城がこのような荒れ果てた姿になってしまった事。でも、いけません。」
なんで!?
「あなた達のような未来ある子供に、そんな事はさせられません。」
「大丈夫です、俺達強いから!」
「そうですよ、魔物なんて全然倒せます!」
「でも……。」
「そうだ、私達、もともとお化けを倒すためにここに来たんですよ!」
「あ、忘れてた!俺達、町でいじめられてるやつを助けるためにお化け退治に来たんです!」
「そうなの。勇敢な子供たちね。」
「だから!もとよりお化けを倒すためにここまで来たんだから、結局同じ事ですよ!」
「……ありがとう、勇敢な子供たち。では……頼んでもよろしいですか?」
勝った!やった、すごく嬉しいです、私が。
「もちろんです!」
「では……子供たちよ、この城をのっとった魔物を倒し、この城を元の美しい姿に戻してください!」
「はい!」
「頑張ります!」
頑張って王妃様を助けよう!
武器は使えないし魔力ももうないけど……うん、なんとかなるはずです!
「その前に。子供たち、もう魔力もなく武器の使い方も知らないのでしょう?」
何で知ってるんですか!?
……ああ、そういえば見られてたなあ、ここに来たときの会話。
「魔力を戻し、武器の使い方も分かるようにしましょう。そうでもしないと、ここの魔物には敵いません。」
そういうと、王妃様が何か唱え始めました。
呪文の詠唱でしょうか?こんなに長い詠唱初めて見ました。
その詠唱?が終わると、なんだか力がでてきました。
魔力が戻ったからでしょうか。
ブーメランの使い方も分かります。
体が分かっているというか……。
「お、王妃様、ありがとうございます!」
「私達、頑張ります!」
「ありがとう、勇敢な子供たち。」
そう答えて、王妃様は消えました。
王妃様とベビーパンサーの為に、早くお城の魔物を倒さないと!
後書き
今思い出したんですけど、ビアンカのリボンってどうしましょう。
レヌール城が終わるまでに考えないとなあ……。
まあ、なかなか終わりそうにないから時間はたっぷりあるけどすいません真面目にやります!
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