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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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シッポウジム エアームドVSハリテヤマ!

ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は遂にシッポウジムに到着し、ジムへと挑戦した!ジン、ユウヤ、カミツレはバッチをゲットし続くフウロも各党タイプの使い手であるテッケンに挑むが……

「ス、スワンナッ!?」
「ワ~………」
「スワンナ戦闘不能!ハリテヤマの勝ち!!」

テッケンとの3対3のバトル、コジョンド、カイリキーという格闘タイプのポケモンを倒したスワンナはその勢いのままテッケンの最後のポケモン、ハリテヤマに挑んだが………なんと、ハリテヤマのはっけいでスワンナのゴッドバードを打ち破り、そのままスワンナをノックアウトしてしまう。フウロは信じられないという顔つきでスワンナをボールへと戻した。ゴッドバードはスワンナは持ちうる飛行タイプの技の中で最強の威力を持っていた。それを相性が悪いはっけいで打ち破り、そのまま倒したという事が信じられなかった。飛行タイプは格闘タイプとは相性がいい、それなのに、敗れた。自分の一番のパートナーであるスワンナが。

「活っ!さあどうする少女よっ!前の3人では戦わなかった我が相棒のハリテヤマ!この巨大な山を前に如何に攻める!」
「私は、私はその山を飛び越えるわ!!ココロモリ、テイクオフ!!」

次にフウロが繰り出したのはエスパーと飛行を兼ね備えたココロモリ、格闘タイプにとってここまで相性が悪いポケモンは居ないだろう。

「次はココロモリか!」
「でもあのハリテヤマ強いぞ、あのゴッドバードを真正面からかき消すあたり、超攻撃型と見るべきか……」
「でもフウロのココロモリだって強いから大丈夫よ!」

だと、良いんだけどな…と不安を残すような言葉を言うジン。ハリテヤマ、その長所は恵まれた体格だけではなく、そのパワーと無類のタフネスにある。異常な体力はポケモンの中でもずば抜けている。その体力を生かして攻撃を受けながら前進するという荒業も可能とするポケモンだ。

「ココロモリ!エアカッター!!」
「モォォオリ!!」

翼を振って、そこから風の刃である、エアカッターを繰り出す。それは弾幕のように展開されており回避する事は難しいだろう、だがハリテヤマは

「めざめるパワー!!」
「ハァァァア!!リッリッリッ!!!!」

手のひらからエネルギーだし、それを突っ張りのようにして飛ばし、エアカッターを中和して消し去ってしまった。ユウヤは席を立ちながら驚いた。

「嘘だろ!?エアカッターをめざパでかき消した!?でもハリテヤマは特殊攻撃の威力は低いんじゃ!」
「確かに、ハリテヤマの特殊攻撃は基本的に低い。だがユウヤ、めざめるパワーの特性を忘れてるぞ」
「特性?」
「そう言う事ね、めざめるパワーは使うポケモンによってタイプが変わる。という事はあのハリテヤマが使ったのは岩タイプのめざめるパワーって事ね」
「そういうことだ、こいつはやばいぞ」

岩タイプのわざを獲得しているハリテヤマ、これは飛行タイプの使い手のフウロにとって非常に辛い戦いになる事は必須。

「ハリテヤマ、ばくれつパンチ」
「ハァァァァァ!!!」

巨体を揺らし、大地を揺るがしながらココロモリへと向かっていくハリテヤマ。

「ココロモリ、サイキコネシス!!」
「モォリ!!」

目が光、サイコパワーがハリテヤマに襲い掛かる。瞬時にハリテヤマの動きを止めてしまうが、なんとハリテヤマはそれを直ぐに振り払ってしまった。

「うっそぉ!?」
「決めろ、ばくれつパンチ!!」
「テェェェエエエエエエ!!!!!!!!!!」

気迫が篭った叫びと共にばくれつパンチがココロモリへと決まった。吹き飛ばされ、天井へと激突するココロモリ、そして地面へと落ち、動かなくなってしまう。

「ココロモリ戦闘不能!ハリテヤマの勝ち!!」
「う、嘘………」
「おいおいマジかよ……相性的に最悪な格闘タイプのわざでココロモリを倒しやがった……しかも一撃で……」

フウロと一番の付き合いのあるユウヤはフウロと同じ信じられないという顔をしている。エスパーと飛行タイプであるココロモリが立った一撃で倒された事に驚いていた。威力は半減されているはずなのに、それでも十分に倒すだけの威力があったという事になる。フウロは迷っていた、ココロモリが倒れた今、自分の手持ちは2体だが出せるのルール上後一体。ケンホロウとエアームド。ケンホロウとはコンビネーションは抜群だが、ハリテヤマが倒せるかと聞かれれば微妙だ。エアームドは強さ的にハリテヤマと十分に立ち回れるだろう、だが……

「ええい迷って場合じゃないわ!お願いエアームド、テイクオフ!!!」
「エア"ア"ア"ァァ!!!」

エアームドはハリテヤマを見ると直ぐに敵意を剥き出しにし威嚇する。ハリテヤマは全く同時に攻撃の構えを取っている。

「(お願いエアームド、言う事を聞いて!)エアームド、エアカッター!!」
「エア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァ!!!」

するとエアームドはフウロの指示通りにエアカッターを放った。

「やった!フウロの言う事を聞いてる!」
「やったわねフウロ!!」
「いや違うな」

ハリテヤマは再びめざパでエアカッターを打ち消した。

「よ~し!今度はみだれづき!!」
「エア"ァァ!!!」

が、エアームドはフウロの指示を無視、全身を猛スピードで回転させてそのままハリテヤマへと突っ込んでいく。ドリルくちばしだ。

「えええ!!?」
「やっぱりか、エアームドは元々エアカッターを出そうとしていた。それとフウロの指示が一致しただけだったんだ」
「そ、そんな!」
「活っ!ハリテヤマ、マッハパンチ!!」
「ハッリテ!!!」

するとハリテヤマは先程とは段違いの速度でエアームドの後ろを取り、その体にパンチを食い込ませた。鋼の体に重い一撃が打ち込まれた。

「エア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァァァ!!!!!!!」
「続いてきあいパンチっ!!!」
「ハリテェェエエエ!!!」

続けて強烈なきあいパンチがエアームドの体を激震させた。エアームドは強い衝撃で体勢を立て直す事も出来ず、フウロの目の前まで吹き飛ばされる。

「エ、エアームド大丈夫!?」
「エ、エア"ア"ア"………」

変わらない重々しい声、だが何処か悲しげで怒りが篭った声だった。その時テッケンの声が響く。

「活っ!エアームドよ、貴様は何故己のみで勝とうとする。己の主人が信用出来ぬか、それとも己が捨てられるのが怖いのか!」
「エア"!?ェェェエエエエエエエエエエア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!!!!!!」

エアームドの様子が激変した。突如怒声を響かせながら立ち上がり、敵意ではなく、殺意を剥き出しにしながらテッケンを睨み付ける。目は血走り、禍々しくも恐ろしい顔をする。

「ど、如何したのエアームド!?お、落ち着いてお願い!!」
「エア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア!!!!!」
「いいや止めんぞ、貴様はこれまで3度私に敗れている。だがその時は主人を信じていた。だが主人はお前を信じていなかった。そして主人に捨てられた哀れな鳥よ。己の力だけで勝てると思っているのか?活っ!甘ったれるな!」
「エア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"アァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

飛び上がり、ハリテヤマではなくテッケンへとドリルくちばしを繰り出すエアームド。だがテッケンは恐れずハリテヤマに指示を飛ばす。

「捨てられたくないから自分の力を今の主人に見せ付ける、だから主人の助け無しに戦う。愚か者!!ハリテヤマつっぱり!!」

エアームドのドリルくちばしはハリテヤマに難なく受け止められ、そのままつっぱりを浴びせられてしまう。

「ハリハリハリハリハリハリハリ、ハアァァァリィィィイイイ!!!!!!!」
「エア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァァァァァァ!!」

エアームドは吹き飛ばれ、壁へと凄い速度で迫っていく。だが……

「エアームドォォオオ!!!!」

壁の前にフウロが飛び込んで、自らをエアームドのクッションになった。エアームドはその行動に驚き、急いでフウロからどいてフウロの様子を伺う。苦しげな声を出しながらも、フウロは笑顔を浮かべている。

「エ、エアームド…大丈夫だった……?」
「エ、エア"ァ……」

目を見開きながら声を出したエアームドの頭にフウロの手が伸び、優しく撫でた。それに体を大きく揺るわせたエアームド。

「大丈夫……貴方が元々野生のポケモンじゃないってのは気づいてたわ。貴方、トレーナーから何度も捨てられちゃったのね……」

そう、エアームドは元々は野生のポケモンではない。別のトレーナーのポケモンであった、だが以前のトレーナー達は実力を重視するあまりに、テッケンのハリテヤマに負けてしまったエアームドを捨てたのだ。その為、エアームドは傷つき、気づいたのだ。自分が弱いから、そしてトレーナーの指示を受けたから負けたのだと。だから自分が誰にも負けない強さを持ち、トレーナーの指示など聞かなくても勝てるようになれば良いと。だからエアームドはフウロの指示を聞かなかった。自分は強いから捨てないでくれ、という思いを込めて。

そんなエアームドをフウロは抱きしめた。エアームドはまた捨てられるのではないかと不安になっていたときの事だった。

「大丈夫、私は貴方が例え負けたって捨てないわ。だって私貴方の事大好きだもん、だって貴方の飛んでる所カッコいい物!大丈夫、キミが見てる空の下で私が笑ってるから!!」
「エア…!」

エアームドは涙を流し、フウロの頬をなめた。そして、力強く吼えた。もう怖がらない、もう強がらない、自分はフウロを信じる。だから、ここからは彼女の思いに全力で答えると!!

「行けるの、エアームド?」
「エア"!!」

エアームドが見せたのは強く頼りになる声、でも今まで無かった優しさが感じられた。それで直感した、エアームドは心を開いてくれたと。

「よし行くわよエアームド!テイクオフ!!」
「エア"ア"ア"ア"!!!!!!!!!」

指示に答えるように咆哮をあげてから、一気に加速し宙へと舞った。そのエアームドの姿を見たテッケンは微笑んだ。

「それで良いんだエアームド、それで………ハリテヤマ、きあいだま!!!」

ハリテヤマの両手の中に凝縮されたエネルギーが球体になって生み出された。そしてそれをエアームド目掛けて飛ばした。

「エアームドはがねのつばさよ!!!」
「エア"!エア"ア"ア"ア"ア"!!」

エアームドのはがねつばさはきあいだまを見事に粉砕し、そのままハリテヤマに直撃した!!

「エアームドが初めてフウロの指示を聞いた!!」
「行ける、行けるわよフウロ!!」
「行け行けフウロ、エアームド!」

「続けてドリルくちばし!!」
「はっけい!」

再び体を回転させたエアームドはハリテヤマに向かっていく。それを迎え撃つ為はっけいの体勢をとるハリテヤマ、ゴッドバードを打ち破ったはっけい、これではまたはっけいを食らってしまう。

「エアームド!きんぞくおんよ!!」
「ア"ア"ア"ア"ア"!!」

回転しまま金属の羽を擦り合わせ、非常に不快な嫌な音をハリテヤマにぶつける。思わず耳をふさいで音から逃れようとするハリテヤマ、その隙を逃さず、エアームドのドリルくちばしがクリンヒットした。

「ハリテェェェエ!!!!」
「負けるなハリテヤマ!インファイトだ!!」

音を振り払ってハリテヤマは全力のインファイトをエアームドにぶつける。だがエアームドはそれを見事耐えている。フウロを信じて次の指示を待っているのだ。

「これで決めるわよエアームド!!一撃必殺、ブレイブバード!!」
「エアアアアアア………………エァァァア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!」

エアームドの体は炎に包まれたと思ったら、次の瞬間には青い流星となって凄まじい速度でハリテヤマへと迫っていく。ハリテヤマはインファイトで迎え撃とうとするが、その行動に移行するまでにエアームドはハリテヤマに到達しそのままブレイブバードを決めた。ハリテヤマはゆっくりと前のめりに倒れこんでしまった。そして……

「ハリテヤマ、戦闘不能!エアームドの勝ち!!よって勝者、チャレンジャーフウロ!!」
「いいいいいやったぁぁぁぁあああああ!!!!!!!勝った!勝ったよエアームド!!!」
「エアアアア!!!」

フウロはエアームドに抱きつき、エアームドもとても嬉しそうな声を上げる、心のそこから喜んでいる。

「ハリテヤマご苦労だった、後で美味い物でも一緒に食おう」

テッケンはハリテヤマをボールに戻し、フウロに近づいていく。

「完敗だ、まさかハリテヤマに勝つとは……エアームド、良い顔になったな」
「(プイッ)エア」
「はははははっ!!まあよい、さあ受け取るよい少女よ、これがわしに勝った証、フィストバッチだ」

テッケンの手には拳の形をしているバッチがあった。フウロをそれを受け取り

「よぉぉおし!!フェストバッチゲットでナイスフライト!!」
「エア"ア"ア"!!!」


遂にエアームドはフウロに心を開き、フウロはフェストバッチを手に入れた!本当の意味で仲間になったエアームドは笑顔を浮かべている。さあ次はヒウンシティのヒウンジムだ!!ポケモンリーグを目指す旅はまだまだ続く、続くったら続く!!

to be continued・・・ 
 

 
後書き
旅を続けてた俺達の目の前にポケモン博士と名乗る人が現れた。
えっ!?ポケモンの新しい進化を研究してるんですか!?
その進化に必要な石がこの近くにあるだって!?
こうしちゃいられないぜ!俺のガブリアスとアブソルがその進化が出来るらしいし
その石は俺が頂くぜ!!

次回、ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

プラターヌ博士登場!新しい進化の可能性!

ユ「皆もポケモンゲットしようぜ!!」  
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