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FAIRYTAIL~パラレルの世界~

作者:ハマT
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第三十八話火竜vs. 炎神再び

「火竜の咆哮!!」
「炎神の怒号!!」
ナツの炎とザンクロウの炎がぶつかり合う。そのぶつかり合いはかつて天狼島の時とは違い互角に近かった。
「なかなかやるってよぉ」
「お前こそあんときの力はねぇのか?」
「だったら見せてやるってよぉ!!」
ザンクロウがナツに突っ込んでくる。ナツはそれに対してブレスで迎え撃つ。しかしザンクロウはその炎を食べた。
「炎神の鉄槌!!」
一気に接近したザンクロウはナツを蹴り上げる。蹴りあげられたナツはスグに体制を建て直し、ザンクロウを殴る。殴られたザンクロウはその腕をつかみナツを投げ飛ばす。投げ飛ばされたナツは建物の壁にぶつかるもスグにザンクロウの突っ込む。
「火竜の劍角!! 」
その勢いにザンクロウは少し押し負けるもスグに至近距離でブレスを放ち吹き飛ばす。吹き飛ばされたナツは再びザンクロウに向かって突っ込む。しかし今までとは違い魔力が少し大きくなっていた。
「滅竜奥義紅蓮爆炎刃!! 」
「滅神奥義神炎滅風波!!」
ナツの滅竜奥義に対してザンクロウも滅神奥義で対抗する。神と竜のぶつかり合い制したのはザンクロウだった。
「さすがだっよぉ竜狩り」
「おまえこんなに強かったか?」
「だからあんときは本気じゃなかったんだってよぉ」
正直今のナツに勝つ手段はない。それはナツ自身も感じていた。今までナツの攻撃はほとんど通っていない。奥の手の滅竜奥義でさえ破られた。かつて倒した時は自分の魔力を空にしてザンクロウの炎を食べ何とか勝利した。後でアギトから聞いたのだがそれは結構な高等技術であり出来たのはほとんど奇跡だった。最もあの時はザンクロウの炎の中だったためうまく空にするタイミングを考える必要がなかったからだ。もし炎の外で空にしてた場合そのまま魔力切れで負ける可能性がある。そんなことを考えてるナツにある手段が思い浮かぶ。もしうまくいけば勝てるかもしれない。正し成功にしろ失敗にしろリスクは高い。だが勝つ為にはそれしかないのも事実。ナツはそれにかけることにした。かつてのように力を奥底から引きずり出す。
「な、なんだぁ?!急に魔力が………」
ナツが少しづつ魔力を大きくしていることにザンクロウ気付いた。恐らく結構強力な魔法。ならば食べてしまえばいい。
「モード雷炎竜!!雷炎竜の咆哮!!」
轟音ともにナツから放たれたブレス。それはナツが入ってきた門を破壊しその先にある森を大きくえぐりとった。
少しづつ晴れていく土煙の中にはザンクロウは何事もなかったかのように立っていた。
「残念だってよぉ竜狩り……渾身の炎も俺っちは食えるんだってよぉ……?!ガハっ……て、テメェ何をした?!」
突然ザンクロウがその場に膝まつく。その顔からは生気が失われていた。
「やっぱゴッドスレイヤーでもドラゴンスレイヤーでもかわんねぇんだな…同じ属性以外のものを食べると力が抜けるってのは」
ナツがさっき放ったのはかつてハデスを倒すのに使用した雷をまとった炎。消費する魔力は大きいもののザンクロウに対して決定打になることは確実だった。食べてしまえばザンクロウは動けなくなるし食べられなければダメージを与えられる。だからこそナツはこの力にかけたのだった。ナツがザンクロウに背を向け、先程の力で魔力を大幅に消費しあまり動かない体を引きずりながらその場を去りアギトのとこに向かった。

 
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