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魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~

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それから
  虹色に光り輝いている

 
前書き
今日から新学期!
クラスと担任が発表された・・・んだけど、仲良かった人が数人別クラス。
去年ちょっと気まずくなっちゃった友達が一人。
部活が唯一同じな友達が去年に続いて同じクラス!
全体的には良かったのかなー?

それではっ
 

 
「まず最初の目的地はここ!」

外を歩いて少し、オレたちはとある公園の外の道路にいた。
詳しく言うと、何故か異様に蜘蛛の巣が張ってある茂みの前。

「公園の中じゃなくて、外?」

不思議そうな顔をするフェイトにオレは言う。

「そう、ここ。覚えてないか?」
「わかんない・・・」
「ヒント。「おとなしくそのジュエルシードを渡してください」」
「ジュエルシード?・・・あっ、もしかして!」

オレの言ったヒントで気がついたのか、フェイトが声を出した。

「オレたちが始めて出会った場所。たまたま発見したジュエルシードを持っているオレに向かって最初に言った言葉がアレ」

どうせオレには必要のないものだったから渡そうとしたのに話を聞かないこいつは戦闘態勢に入り、最終的に空腹により失敗。
当時フェイトとアルフが住んでいたマンションに案内してもらい、丁度持っていた材料で料理を振舞ったのだった。

「そっか・・・。ここで出会ったんだっけ・・・」

ここで出会い、ここから始まった。

「今日はトコトン思い出巡りに行くぞ?」
「うんっ!」

そしてオレたちは次の思い出の場所へと移った。


「そうは言ってももうお昼時。ってなわけで次の目的地はここ」

オレはそう言ってお店の扉を開く。

「いらっしゃいませ!喫茶翠屋へようこそ!二名様でよろしいでしょうか?」

長く黒い髪を下ろし、眼鏡をかけた女性のウェイトレスさんが話しかけてくる。

「二名です・・・けど、流石に他人行儀すぎません?」
「え?いや、あの・・・え?」

女性は戸惑った様子を見せる。

「いや、逆にそこまで戸惑われるとこっちも困るんですけど・・・。初対面のオレにあんな恥ずかしい思いをさせたあなたがオレを忘れるなんて酷くないですか?ね、美由紀さん?」

そう言うとなのはの姉である美由紀さんは身体の動きを止め、過去を振り返るように意識を遠く彼方に飛ばす。
少しすると思い出したのか、あー!と大声を出した。

「もしかして陽龍くん!?え、うそ懐かしい!久しぶりだね!じゃあそっちの金髪美人ちゃんはフェイトちゃん!?」

オレたちのことを思い出した美由紀さんは懐かしい懐かしいと騒ぎ立てる。
確かにオレはここ数年顔を出してなかったけど、フェイトが忘れられているとは思っていなかった。
というか人の顔をここまで忘れる人がいることに逆にオレが驚いた。
少しすると流石に騒がしいと思った店長さんが顔を出す。

「美由紀、煩いぞ。・・・っと、女性二名様でよろしいですか?」
「そこまで過去に戻らなくて大丈夫ですからね、士郎さん!?」

出会った時を繰り返すように言うなのはと美由紀さんの父親、士郎さん。
もういい年のはずなのにそれを感じさせない若さを未だに保ち続けている超人。

「ははっ、冗談だよ。久しぶりだね、陽龍くん、フェイトちゃん」
「お久しぶりです。恭也さんと桃子さんは?」
「桃子なら厨房にいるよ。恭也は忍さんと一緒に海外にいる」

士郎さんの奥さんである桃子さん、長男の恭也さん。
忍さんはすずかの姉のこと。
確か恭也さんと忍さんはもう結婚したか、婚約したか。
以前そんな話を聞いた気がする。

「それで、今日は思い出話しでもしに来たのかい?」
「いえ、普通に食事に。案内してもらえますか?」
「あ、了解!二名様、ご案内♪」

美由紀さんはそう言って窓際の端の席へ案内してくれる。
ここは翠屋に来た時にオレたちがよく座っていた席だった。
端なら少し騒いでも迷惑は少ないという理由で。

「とりあえずオレは適当にオムライスとコーヒー、食後にアイスシュークリームを。フェイトは?」
「んー、私はサンドウィッチとオレンジジュース、食後にショートケーキをお願いします」
「それでは少々お待ちくださーい」

美由紀さんはそういうなり厨房に行き、注文を言っていた。

「前はよくここにみんなで来てたけど、二人で来るのって多分始めてだよね」

不意にフェイトが言う。
確かに学校帰りや休日、イベントがある度にいつものメンバーできていたけど、フェイトと二人というのは初めてだった。

「だな。・・・あ、そうそう。小学校の時担任だった奈々ちゃんって覚えてるか?」

大澤奈々美先生。
本当ならありえないけど一年、三年、四年と担任だったフレンドリーな女性(未婚)。

「うん、覚えてるよ。懐かしいな、奈々ちゃん」
「少し前に地球の友達とメールしてた時に聞いたらしいんだけど、奈々ちゃんついに彼氏できて、もうすぐ結婚するかもって噂だぜ」

あの彼氏いない歴=年齢の奈々ちゃん(そろそろ三十代後半、または四十代)が。
ついに初彼氏をゲット。

「へぇ、ついにできたんだ。結婚式には招待してほしいね」
「だな。ほかの友達ももう彼氏彼女が多いし、そろそろ結婚するってやつも少しいたはず」
「・・・そっか。みんな大切な人ができたんだね」
「ああ。それぞれが自分の選んだ道を歩んでいる。それはオレたちも一緒だろ?」

周囲からの期待もあったが、オレたちは自分の意思で管理局に正式に入隊した。
やめようと思えばいつだってやめることができたのに。
アリサやすずかのように普通に地球の大学に通うことだってできたんだ。
でも、オレたちの望んだ生活は違った。
たくさんの思いを抱えて、それを叶えるためにあの場所に残っている。
間違いなくオレたちの意思で。オレたちが選んだ未来だ。

「お待たせしましたー。ご注文のオムライスとサンドウィッチとコーヒー、オレンジジュースでーっす!・・・って、あれ?なんか邪魔しちゃった?」
「いえ、丁度話しに区切りが付いたとこです。おお、うまそう」

いい感じに焦げ色のついた卵に真っ赤なケチャップ。
食欲のそそられる美味しそうな匂い!
早速一口食べると広がる美味しい・・・おい・・・しい・・・?

「ふふーん、すごいでしょー?今回はこっそり私が考えていた美由紀ブレンドのオムライス!名づけて永遠の楽園(ディストピア)!って、あれ?陽龍くん?おーい、どうしたのー?陽龍くんー?」
「陽龍!?ちょっと、大丈夫、陽龍ー!?」

二人の声がどんどん遠ざかっていく中、視界に入ったのはあのオムライス。
よく見るとケチャップライスの色が虹色に光り輝いている気がした。 
 

 
後書き
アニメとプレイ動画含めていいならエロゲー、ギャルゲー、乙ゲー、音ゲー、ホモゲー、バトゲー全て見たことある気がする。
一番最初のエロゲーはエヴォ○ミットかヨス○ノソラ。ギャルゲーはトゥ○ハート2。乙ゲーはうた○プリ。音ゲーは太鼓○達人。ホモゲーはラッキ○ドッグ1。バトゲーと言っていいかわからないけどポ○モン。ダメならゴッ○イーター。
本気でなんでもプレイしてるな・・・。
作者のモットーは(野菜以外の)食わず嫌いはダメ絶対!
好きじゃないキャラクターでもプレイするならしっかりと全部ストーリーをみる!
一回目の共通ルートは流し読みダメ!
最初にみるOPは飛ばさずしっかりと見る!
画面の前のみんなも食わず嫌いはダメだぞ☆

それではっ

 
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