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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0574話

 レモン、コーネリア、マリュー、スレイ、オウカ、エキドナ、ムウ、イザーク、ムラタ。シャドウミラーの幹部9人を前にして、口を開く。

「さて。色々と厳しい相手との連続戦闘だった訳だが、皆無事で何よりだ」
「ふんっ、当然だ。この俺があんな木偶人形相手にどうこうされる訳が無いだろう!」

 いつものようにイザークの強気な発言がブリッジに響く。
 このやり取りすらもどこか懐かしく感じるというのは、それだけの激戦だったからか。

「ああ、そうだろうな。お前の実力については心配していない。無事ヴァルシオン改も1機は使えそうだしな」
「ぐっ……そ、それはムウがだな」
「ああ? 何? 俺のせいな訳?」
「当たり前だ! 俺が鹵獲しようとしている時に真横からハルバート・ランチャーを撃ち込むな! あれがなければもう1機は確保出来ていたものを……」
「それを言うなら、ムラタやエキドナだろう? 特機同士の戦いだからこっちも迂闊に手が出せないでいる間に、あっさりと3枚おろしにしてたんだから」
「……確かに木偶人形とは言っても、それなりに強者であったのは事実だな」

 ムウとイザークの言い合いに引き出されるも申し訳なさそうな表情は一切せず、逆にどこか満足そうに頷くムラタ。
 AIとは言っても、恐らくシュウがある程度はアレンジしていたんだろうから、それなりに手強かったのは事実なんだろう。
 とにかく、このままではいつまで経っても話が始まらないので口を挟む。

「まぁ、ヴァルシオン改に関して言えば暫く使うような奴はいないからな。あくまでも可能であったらって感じだったから気にするな」

 実際、現在目の前にいるシャドウミラーの幹部は、それぞれが自分の専用機を持っている。敢えて持っていないとすればエルアインスを使っているスレイだが、まさか戦闘機乗りに特機を使わせる訳にもいかないだろう。
 ……そうなると、ヴァルシオン改は本格的にどうしたものか。まぁ、そのうちまた誰かシャドウミラーに入って来た時に使わせてみるというのもありだろうな。

「……どうした?」

 俺の視線が向けられている事に気が付いたのだろう。どこか憮然とした様子のスレイが俺へとその鋭い視線を向けてくる。アイビス達と話しても進展は無かった……のか?

「いや、何でも無い。……あぁ、元同僚とのやり取りはどうだった?」
「ふんっ、あんな流星。そのうち私が本当の実力を見せてやるさ。……まぁ、それまでは本当に流星の如く墜落してもらっては困るがな」

 お? 微妙にアイビスに対する態度が柔らかくなってるようだな。レモンの采配に感謝するべきか。そんな風に考えていると、再びスレイが俺へと向かって声を掛けてくる。

「それでだな。アイビス達がヒリュウ改やハガネがどうなっているのかを聞きたがっていたんだが……」
「なるほど。確かに自分達の乗っていた艦が身動き一つ出来ないようになってるとなると、気になるのは当然か。マリュー、外の様子はどうなっている?」
「ちょっと待ってね」

 マリューが量産型Wへと指示を出し、シロガネの外の映像をブリッジのモニタへと表示させる。だがそこに映っているのは、俺が……いや、俺達がネオ・グランゾンやヴァルシオン改と戦った時の空間のままであり、当然ヒリュウ改やハガネも身動き一つしていない。

「……ご覧の通りよ。まだ動く様子はないわね」
「レモン、どう思う?」

 マリューの言葉を受け、シャドウミラーの技術を象徴する人物であるレモンへと声を掛ける。
 俺がシャドウミラーの武の象徴であるのなら、さしずめレモンはシャドウミラーの技術……いや、知の象徴と言うべきか。だが、そんな知の象徴であるレモンにしても黙って首を振るのみだった。

「悪いけど、分からないわね。と言うよりも、あの時の会話を聞く限りだとヒリュウ改やハガネの動きを止めているのはヴォルクルスとかいう邪神の力なんでしょう? なら、私よりもアクセルの方がそっち関係には強いんじゃないの?」

 確かに魔法については俺の方が詳しいと言えばそうかもしれない。だが、それでも俺の魔法の知識なんてのは基本的には実戦前提のものであって、エヴァやネギ達の様に学問として系統立てて習っている訳では無い。

「こんな時に魔法担当のエヴァがいればいいんだがな」

 思わず呟くが、それは無理以外のなにものでも無いのは、言っている俺が一番理解している。
 かと言って、エヴァを呼び出そうにもここは空間的に異常を発しているので、システムXNで転移してホワイトスターに戻るという訳にもいかない。
 そうなると……

「やっぱり、ロアが言ってたように時間が経ってこの空間が元に戻るのを自然に待つしか無いのか……?」

 そう告げた時だった。まるで俺のその一言が切っ掛けにでもなったかのように、唐突に周囲の空間が歪みを見せ始める。

「おいっ、アクセル。お前が変な事を言うから!」
「いや、俺のせいじゃないだろ」

 ムウの無茶な言いがかりに返事をし……そして次の瞬間、シロガネのモニタに映し出されていた周囲の光景が、まるで入れ替わるかのように消え去る。そして次の瞬間にモニタに映し出されているのは、ダークブレインと戦った奥の院だった。そして。

『こちらハガネ、シロガネ、聞こえているか? 聞こえているのなら応答してくれ』

 そんな通信がいきなり入ってくるのだった。
 なるほど。恐らくだがシュウがヒリュウ改やハガネを動けなくしたのは、あの空間異常が消えると同時に解除されるようになっていたのだろう。あるいは、元々俺達を全滅させる気だった為にそんな事を考えていなかったのが偶然こんな結果になったのか。その辺についての理由は不明だが、とにかくヒリュウ改やハガネは動けるようになったらしい。

「アクセル? 繋いでもいいの?」
「ああ、頼む。向こうにしても見ていたとは言っても詳しい話は聞きたいだろうしな」

 マリューが俺の言葉に頷き、量産型Wへと通信を繋げるように指示を出す。すると、すぐにシロガネのモニタへとヒリュウ改とハガネに通信が繋がる。

「どうやら動けるようになったようだな」
『ああ、その辺は何とかな。とにかく、シラカワ博士を倒してくれた事に関しては礼を言わせて貰う。同時に、シャドウミラーだけに押しつけた形になってしまった申し訳なかった』
『こちらも同様です』

 そう言い、テツヤとレフィーナが頭を下げてくる。
 へぇ、てっきりネオ・グランゾンやヴァルシオン改のパーツを持って行ったのは何の為だ、とか聞かれると思っていたんだが。いや、ヒリュウ改やハガネのパイロット達の性格を考えれば、そんな風に言って来る可能性は低かったんだがな。

『それで、これからの事についてだが……お前達が修羅を新天地に連れて行くという話があったと思うが』
「ああ。……言っておくが、それが何処なのかというのは教えられないぞ? ただ、他人に迷惑を掛けるような場所ではないというのだけは保証しておく」
『いや、それについては問題無い。……むしろ、これからの事を考えるとこっちとしても知らないでいた方がいいだろう』

 ……なるほど、これもまたケネス対策か。確かに修羅が住めるような新天地があると知れば、それがどこにあるのかを聞いてくるのは間違い無いだろう。何しろ、そこを占領すれば連邦軍としては最上の結果だからな。名目にしても、地球で散々暴れ回った修羅に対する制裁なり、賠償なりとしておけば問題は無いだろうし。
 本人がどこに修羅達がいるのかを知っていれば、軍人として命令に従わないといけないだろうし、あるいは何らかの手段で情報を引き出されるという可能性もある。それなら最初から知らなければそんな手段を取られても平気だろうし、無駄な諍いを起こしたくないという意味では最良の選択なのだろう。

「そうか、そう言って貰えると助かる」
『気にするな、折角戦いが収まったのに、無駄な戦いを起こしたくはない。それよりもだ。彼から話があるらしい。代わるぞ』

 その言葉と共に、モニタに映し出されたのはアルティスだった。俺が口を開くよりも先に向こうが口を開く。

『アクセル・アルマー。無事で何よりだ。それで早速だが……ちょっと拙い事態になっている』

 通信に出るや否や、突然そんな事を言い出したアルティス。その言葉に、思わず眉を顰めつつ尋ねる。

「拙い事? もしかして修羅の中にお前に従わない奴がいたとかか?」

 一応修羅に関しては、アルティスがアルカイドに全面的に任されていた筈だ。それが、このギリギリの時になってアルティスに従うのが不服だと訴える奴が出たか? あるいは、ミザルに義理立てするような酔狂な奴でも出たか。
 そんな、ある意味では楽観的な俺の予想は次のアルティスの言葉で完全に裏切られる。

『そんな簡単な話ではない。この転空魔城……いや、お前達の言葉で言えばソーディアンか。このソーディアンの空間跳躍能力とエネルギー遮断能力を司る装置が奥の院にあったのだが……』

 そこで言葉を止めるアルティス。その表情に浮かんでいるのは苦々しげな表情であり、どう考えても良い知らせとは思えなかった。

「おい、まさか……」

 今のアルティスの話の流れから考えると……

『ああ。お前の予想通りだ。ダークブレインとの戦いの余波でかなり損傷が酷いらしい。少なくても、今の状況では転移もエネルギー遮断フィールドを展開する事も不可能だという話だ』
「修理は出来ないのか?」

 思わずといった感じで尋ねるが、アルティスは首を左右に振る。

『技術的な事は全てミザルが担っていたからな。私やメイでも時間を掛ければある程度はどうにかなるかもしれんが、今はその時間が無い』
「……そうか」

 今回の戦いを通して道化師でしかなかったミザルだが、一応その能力には見るべき場所があったらしい。

「レモン?」

 一縷の望みを掛けてレモンへと声を掛けるが、黙って首を左右に振られる。

「幾ら何でも、今まで見た事も聞いた事もないシステムなのよ。把握するだけでどの程度の時間が掛かるか分からないわ」

 幾らレモンでもさすがに無理、か。あるいは魔法球でもあれば可能だったかもしれないが……さすがにホワイトスターの最重要機密と言ってもいい魔法球を持ち歩く訳にも行かない。いや、それ以前に俺が独占していると技術班やら何やらからクレームが来そうだしな。特にエザリアなんかは交渉で疲れ切った身体を魔法球の中で癒しているらししいし。……キブツを使った資源の売買はちょっと早まったか?
 そんな風に思っていると、アルティスの横にテツヤが顔を出して無念そうにしながらも口を開く。

『更に悪い知らせだ。ケネス少将の息が掛かった艦隊がここに向かって来ているらしい。理由は言うまでも無いな?』
「ソーディアンの奪取、か」

 俺の言葉に無言で頷くテツヤ。

『何しろ、今は壊れているとは言っても転移能力やエネルギー遮断フィールドを展開する能力を持っているんだ。欲しがるのも無理はない』
「だろうな。ヘルゲートだけで我慢しておけばいいものを」

 ヘルゲートを占領していたデュミナスが最終的にはソーディアンに来たんだから、恐らく今のヘルゲートは完全に無人だろう。あったとしても無人機のバルトールが防衛しているくらいか? ODEシステムに関しても、今頃はどうなっているのやら。

『それで、修羅の人達とこのソーディアンをどうするかというのを相談したいのですが』

 レフィーナの言葉に我に返る。確かに今はあっちを心配している暇は無いか。まさか修羅達をソーディアンごとケネスに引き渡す訳にはいかないしな。……一応、解決策はあるんだが……これをやると、今後OGs世界で動きにくくなる可能性が高い。

「アクセル? 何か考えがあるんじゃなくて?」

 そんな俺の様子を見ていたレモンが、ポツリと呟く。
 そしてその声は、レフィーナ、テツヤ、アルティスと今後の方策に頭を悩ませて静まり返っていた周囲へと当然の如く響いた。

「……何で分かった?」
「あら、私が貴男とどのくらい長い間付き合っていると思ってるの? アクセルの事なら、ある意味ではアクセル以上に良く知っているわよ」

 艶然と微笑みながら告げるレモン。
 一瞬、その笑みに目を奪われながらも、思わず溜息を吐くのだった。

『この事態をどうにか出来る方法があるのか!?』

 普段は沈着冷静なアルティスだったが、さすがに現在の状況を理解しているのだろう。勢い込んで尋ねてくる。
 その様子を見ながら、確かに他の手段は思い浮かばない以上しょうがないかと再度溜息を吐いてから口を開く。

「ああ、ある。この状況をどうにか出来る方法がな」 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:509 
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