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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──

作者:なべさん
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SAO
~絶望と悲哀の小夜曲~
  クォーターポイント

ギルド【血盟騎士団】

《Knights of the Blood》の頭文字を取って KoB とも呼ばれるそれは、アインクラッドに数多あるギルドの中でも、誰もが認める最強のプレイヤーギルドである。

構成メンバーは三十人ほどと中規模だが、その全てがハイレベルの強力な剣士であり、なおかつギルドを束ねるリーダーは伝説的とでも言うべきSAO最強の男なのだ。

アスナはそのギルドにおいて、副団長を務めている。

当然、実力も半端ではなく、彼女の細剣術は《閃光》の異名を取る腕前だ。

そんな彼女は、今エギルの新店舗の開け放たれたドアのところで、ぜーぜーと呼吸をしていた。

「………偵察隊が……?」

ユウキが掠れた声でアスナに聞く。

その声で固まっていたキリトが喚く。

「ありえない!だって……偵察隊は……」

キリトの切れた言葉の先を、レンはありありと想像できた。

ボス攻略に至って、最も重要な偵察は、同時に最も危険性が高いことだ。そのため偵察隊は攻略組の中から選ばれた選りすぐりの壁仕様(タンク)プレイヤーが入る。

彼らのHP総量、防御力、ともにここにいる全員─エギルを除く─と段違いに高い。

レンは鋭く目を光らせながら言った。

「やられたって……全滅ってこと?」

幸いながらアスナはその問いに、首を振った。

「ううん。全滅ってわけじゃないけど……生き残ったのは二人だけよ」

その言葉を聞き、三人は咄嗟に、いまだにビスケットをかじっているアルゴに視線を向ける。

アルゴはやれやれと首を振り、サービスだヨ、と前置きして言った。

「偵察隊の人数は十八だ。」

「………なっ…………!」

カシャーン!

エギルの磨いていたグラスが床に落ちて、ささやかな破砕音を響かせたが誰もそのことを咎めたりはしなかった。

──十六人だと?

偵察隊はその頑強な体を活かして、ボスの見た目、武器などを偵察し、あわよくば少しだけ戦ったりもする。

だが、その戦闘では決して無理はしない。あくまでも偵察隊の仕事は偵察であり、討伐ではない。

そのため、これまで偵察での死者はゼロに近かった。

それが──

「十六人……だとぉ!!」

エギルが掠れた声で叫ぶ。

無理もない。十六人といえば、攻略組の壁仕様(タンク)プレイヤーの一割ほどだ。

「それで、その二人は?」

キリトが冷静さを保った声でアスナに聞く。

その声にいくらか冷静を取り戻したアスナが答える。

「今は、自分達のホームに戻ってるはずだわ」

「そう…か。あの男はどうするって?」

あの男、というキリトの表現にアスナはくすっと微笑んで、次いで顔を引き締めた。

「どれほどボスが強くてもやることは同じだ、ってさ。」

「…………明日カ」

その時、まだビスケットをかじっていたアルゴが口を開く。

その言葉に頷き、厳しい顔でアスナは言った。

「明日、明朝十時。第二十五層、フロアボス討伐戦を開始します!」

突然の宣言にユウキとエギルは目を丸くしているが、レン、そしてキリトは、やっぱりという風に肩をすくめた。

「集合場所は、第二十五層主街区【ケイレック】の中央広場です。遅刻は厳禁です!」

言うだけ言って、アスナは身を翻して去っていった。

静寂が訪れた店内で、クロが一声鳴いた。  
 

 
後書き
なべさん「はい、始まりました!そーどあーとがき☆おんらいん!!」
レン「んで、今回は何をだべるの?」
なべさん「なっ、今回もじゃないよ!オラはいつも真剣だよ☆」
レン「………………………で?」
なべさん「うん。今回はアニメのほうのソードアート・オンラインが二期に入ったことだよ!」
レン「あー、そーいえば」
なべさん「ALO編楽しみにしてたんだよね~♪」
レン「なるほどね……おっと、ほらほら速くしろってカンペが出てるぞー」
なべさん「おっと、ヤバイヤバイ。自作キャラや感想をドンドン送ってきてくっださいねー」
──To be continued── 
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