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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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番外編その1
  現代兵器の威力調査

それは、長屋でノーパソを見ながらの事だった。今は昼頃で昼食を食った後で、俺以外のメンツは上洛とかの大戦準備で忙しい。とここで、長屋の外が騒いでいた。何かあったのかと思いノーパソを閉じて空間にしまった。

「お頭、麦穂様がいらっしゃいました。何かお頭に伝えたい事があるようです」

「麦穂がか。何だろう?とりあえずここに通せ。あとお茶を淹れろ」

「はい。分かりました」

と言ったひよは、外に行くと麦穂を連れてきた。お茶を俺と麦穂の分を出した後、襖を閉じた。

「ところで、何用なのか?」

「はい。本来なら久遠様から言われる事なのですが、忙しいので私が伝言役として頼まれました」

「伝言ね。また何か模擬戦とかやるの?それか鉄砲運用での試験的な何か?」

「いえ、実はと言うとですね。黒鮫隊が所持してる鉄砲の威力を知りたいと殿から相談を受けたのです。私も壬月様も一真様率いる鉄砲の威力が、どのような事かは一部しか知りません。そこで、今夜の演習場にて黒鮫隊がよく使う鉄砲を、こちらが準備する物で破壊してもらいたいのです。もしくはそちらで、的を用意しても構いませんが」

「なるほど。確かに一部はペイント弾によるものだし、正確な威力は久遠や一部の人間しか知らんな。ただしこの演習を見るのは、久遠と家老の二人と三若と一真隊の主要人物であるひよ・ころ・詩乃だけにしても良いか?足軽達が見たら絶対俺達を頼ってくるから。それだけは面倒だし」

「分かっております。では指定した演習場でお会いしましょう。そうですね、松明がある場所に来て下さいね。では、私はこれで」

と言ってお茶を飲んだ麦穂は、襖を開けて行ってしまった。気になったのか、ひよ・ころ・詩乃が俺の部屋に入ってきた。

「麦穂様は一真様に何用で来られたのですか?」

「どうやら黒鮫隊の鉄砲の威力を知りたいらしい。なので、今夜の演習場にて黒鮫隊がよく使う鉄砲や武器を、久遠と家老二人と三若とお前達だけでのお披露目会となった。詳しい時間帯は、麦穂にでも聞いてくれ。俺は黒鮫隊の所に行って準備をさせるから、今日の夕食はころが作ってくれよ。俺は今夜の演習が始まるまで、黒鮫隊のとこにいるから」

「なるほど。確かに黒鮫隊の鉄砲の威力は私達でも一部しか知りません。知ってるといえば連射能力とかでしょうか」

「あとお頭が良く使っている小型の鉄砲とかも」

という訳で、行ってくると言って風術で飛んで行った。途中で、空間の中に入りトレミーのブリッジに入った。そして艦内放送で、特に銃やISの兵器を乱射したい奴はブリーフィングルームに集まれと言った。しばらくした後に、劉零の通信により全員集まったとの事なので行ってみたら男女で20名程だったけど。

「先ほど家老の麦穂、丹羽長秀が俺の所にきた。ちなみにこの人な」

俺は映像で麦穂の画像を映したら、男女ともに綺麗とか可愛いとか紫苑さんみたいな人だとか言ってた。まあ感じ的には、紫苑だもんな。恋姫世界では、歳若い少女の多い蜀軍の中では母親的立場だ。

「本題に入るが、どうやら織田久遠信長が我らの兵器の威力を知りたいそうだ。そこで今夜、とある演習場にて我らの兵器をお披露目する事となった。松明がある場所での事。時間については分からないが、トレミーが見つけてくれるだろう。何か質問はあるか?」

「質問があります。松明だけでは、何も見えないと思いますが照明を持っていきますか?」

「無論だ。松明だけでは見えないからな。なので、外部用照明のメタルハライドランプを持っていく。これについては俺が創るので問題ない、4つや5つ創る予定だ。ちなみに折り畳み式で、最大500mくらいまで伸ばせるので眩しくない程度に調整可能だ」

「はい。兵器と仰いましたが、どのような兵器を持っていきますか?」

「いい質問だ。基本はいつも使っているアサルトライフルにショットガンだ。もし使用するなら手榴弾やグレネードランチャーや対戦車ロケット弾アメリカ製RPG-7。ISは、主に射撃武器を持つラファールやケルディム、サバーニャ。射撃もだが防御も見てもらうので、目の前でライフルやショットガンでの耐久テストをやる」

「この船についてはどうしますか?」

「トレミーは今現在、普段より大きくなってるため、夜より昼の方が分かりやすいのでまだ秘密だ。我々ブラック・シャーク隊=黒鮫隊の陣地もまだ知らないからな」

「登場の仕方はどうしますか?」

「男は俺と一緒に、スナイプ・ゼロがヘリになってから乗って着陸する。女はIS装着での着地だ。先にIS部隊が降りる時にメタルハライドランプを持って着地後に照らし、その後ペンライトの合図にてヘリが降りるようにする。その時ヘリ側もライトを当てるので、驚くかもしれないがな」

「なぜ、今夜なのでしょうか?」

「推測だが、明日上洛のための評定が行われるからだと思う。詳しくは端末にある辞書に載ってるから見ておけ。今、美濃には松平勢がいるからな」

「ヘリに関しましては、ゼロがトランスフォームしますが攻撃ヘリでしょうか?また着陸した後はそのままでしょうか?」

「前回は現代で言うなら、よく記者達が乗る物だったが今回は軍用ヘリにする。種類はUH-60 ブラックホークだ。これなら完全武装の10名乗れるからな。ゼロも撃ちたいみたいだからロボモードにさせる。が、ゼロはロボモードの時の姿はブラックアウトではなくバンブルビーみたいにする。本人もそれがいいとの事だ」

他に質問はあるかと聞かれたらなかったので、一時解散した。夜になる前に、今回使う武器の手入れや食事をしたり、早めに寝たりだった。解散した後に、俺のところに来て思い出した質問にも答えた。標的はどうするかとか。なので等身大人型にこの時代の鎧を着せて10体くらい創った。その後、俺は早めに風呂に入ってから戦闘服を着て夜を待った。夜になってから男は完全武装で、女はパイロットスーツに着替えてもらった。格納庫で待機。俺はブリッジにいた、一応ひよに発信機を付けているからどこにいるかは分かる。その時レーダーに反応有、松明が付いたようだから、俺は格納庫に行った。

「全員聞け。松明の反応があったので、これより我々兵器の演習を行う。各自準備はいいな!」

『はっ!いつでも準備できています』

「よし、まずIS部隊が照明を持って飛べ。その後俺達のヘリが飛ぶまで空中で待機。IS部隊が演習場所にて照明を配置してから我々は降りる。今の所はそんな感じだ」

『はっ!』

敬礼した後、まずIS部隊が照明を持ってからカタパルトデッキまで移動した。俺達はまず空間に入って中にいるゼロが、ブラックホークにトランスフォームした後、乗り込んだ。俺は操縦席。エンジン始動して飛び始めると、空間から出てIS部隊がいるところに行ってから通信機で演習場所に行けと言った。

一方、久遠達は演習所にて松明をあげた。広さ的には、結構広いし城から離れた場所にある。今回は鉄砲なので、音が鳴っても大丈夫な場所での演習場だ。鉄砲足軽が良く使う所だ、メンツは久遠と家老の壬月・麦穂と三若である和奏・雛・犬子に一真隊のひよ・ころ・詩乃だ。鞠は寝たようだ。

「久遠様、本当にこれで来るんですかー?」

「麦穂が言う通りなら来るはずだ。松明をした後に来るとな」

「それとちょうど壊してもいいような物もありましたから」

「ん?何か音が聞こえないか?」

「壬月様、上からですか?」

「どうやら来たみたいだぞ」

演習場から急降下してきたのは鎧を着た女性だった。何かを持っていたが、あれは何だ?次々と降り立つ黒鮫隊の隊員達は何かを設置し始めた。設置した物が伸びた。伸びたと思ったら、昼みたいに眩しかったが、これは何だ?

「あなた方が織田家中の者と見ますね。そしてあなたが久遠様ですか?」

「あ、ああ。そうだ。この光は何だ?少し眩しいぞ」

「失礼しました。これは照明器具と言います」

と言ってから、何か言ってた。そしたら照明器具というのは、もっと伸びた。

「この位でよろしいでしょうか?」

「ああ。ところで一真は?」

「織斑隊長でしたまもなく来ますので、少々お待ちを」

と言ったら、その者は我らの元から離れて何か光る物を持ち出した。振っていたが、何かの合図か?

「久遠様、上を見て下さい。何か来ます!」

ひよが言ったので上を見たら何かが来た。そしたら、明かりがこちらに降り注いだ。何だこれは!?

一方俺達ヘリ組は飛んでいた。ヘリの武装も何となく完全武装だったけど。照明器具を配置完了との事で、見たら結構広いところだった。ペンライトを振っている隊員を発見した事で降下開始。

「まもなく着陸する。降りたら各武装を持ち整列せよ」

『了解!』

と言ってゆっくりと降りた。お、あそこに久遠見っけ。凄い風だからな、吹っ飛ばされないようにしているんだろう。着陸後完全武装した隊員が降りた後に俺も降りてから、一瞬にして車になってからのロボモードになった。俺達黒鮫隊は全員整列し、整列してる隊員達の前にいた。スナイプ・ゼロは隊員達の後ろにいた。

「待たせたな、久遠」

「あ、ああ。と、ところで後ろにいる人型は何だ?」

「ああ、あれか。何でも変身できる金属生命体だ。俺の馬もあれだ。という事で演習を開始するがそちらで用意した物とは?」

久遠達が用意したのは、古そうな鎧一着や刀や青銅製の物だった。前にぶっ壊した城門とかがあった。あと櫓があり、見た目は丈夫そうに出来ている。鉄砲足軽がよく的で使っているそうだが、全然壊れないとの事。

「なるほど。この時代で硬い物はそれくらいか。一応こっちも用意した」

といって、空間から用意した人型模型の鎧を着ている状態のを。対戦車ロケット弾も使うので、戦車みたいな壁を創ってみた。分厚いし、これくらいならとな。対城門用にと創ったものもある、これを全部破壊する。

「これを貫通させるのか?いくら何でも無理であろう?」

「壬月、その考えは甘い。まずはあれじゃなくて鎧からやろうか。各人ターゲットはあの鎧だ」

と言って何人かは久遠達が用意させた鎧を、離れた場所に置いた。距離は500mくらいか、和奏はあんなに離れたら無理だろうとか言ってたけどな。

「構え、撃て!」

と言って、アサルトライフルを持った者達は撃った。ちなみにフルオート。連発自体も驚いていたけどね。弾は無限大なので、撃ちまくる隊員達。撃ち方やめいと言ったらやめた。そして俺は鎧があった場所に行ってみると無残な姿になっていた。

「久遠達も来いよ」

と言ったら来たけど、無残な姿になった鎧を見たら顔が青くなった。

「げげげ!こ、こんなにバラバラになっているし、穴が空きまくりだぞ!」

「凄いよねー!たぶん雛達の鎧でもこうなっちゃうかも」

でまた、元の場所に戻ってもらい今度はこちらで用意した人型模型。今度はショットガンにしてもらった。持った隊員は人型からの零距離で構えた。そして、撃ったら人型模型は50mくらい吹っ飛んだ事に固まる久遠達。そして吹っ飛んだ模型を持ってきてもらったら鎧は木端微塵になっていた。人型模型の胸には、物凄く衝撃があったような凹みがあった。グレネードランチャーを撃つ時は、創造した廃車を用意した。置いてから、撃ったら物凄く燃えた事に驚く久遠達。で、すぐに消火させた。重力球を撃ち放ち無くなったけど。

「どーよ、現代兵器の威力は?」

「想像以上の威力だ。これを見せた足軽達は絶対に今使っている鉄砲を使わないだろう」

「そうだ。だからこそ、お前達だけに見せたかったのだ」

「それにしても燃えた後すぐに火を消したが、あれも兵器の一種なのか?」

「あれは違うよ。火事があった時に使う水だ。消火剤というのを使う。これだ」

というと空間からよく消防車で見る消防用ホースだった。これを上に向けて放水をした。水が出た事にびっくりしてたけど。驚くのはまだ早いんだけどね。次は対戦車ロケット弾アメリカ製RPG-7だ。城門を用意した。作りもこの時代に合わせた物で前使った爆弾で吹っ飛ぶ程度だけど。構えた後撃ったら、城門は吹っ飛んで木端微塵になった。その後櫓とかは火炎放射器で焼き払った。あとは、壁の内に人がいる事を想定して人型模型鎧装着を置いてから、手榴弾を投げた。爆発してから人型は跡形も無かった事に顔を青くする一同。こんな小さな爆弾一つで、あの威力だからな。スナイプ・ゼロで試に用意した鉄型の塊を用意後に好きな風にやれと指示した後に、撃ちまくりながらエナジーソードで一刀両断してから木端微塵させた。

ISについてだけど、試に人型模型鎧装着を実弾で撃ったら凄く吹っ飛んだのでISはこれで終了した。IS装着者が立ってもらって、さっき試した色々な兵器を当てたがビクともしなかった事に圧倒した。これで防御力は一番だという事が、理解したようだ。今は10時なのでこれにて演習終了。的は全て滅の力で消滅させた。

久遠達は、明日は評定なので帰ってもらった。後片付けは俺達に任せろとの事で、久遠達の感想は全員『凄い』としか言ってなかったけど、充分理解しただろう。演習場は、演習やる前まで時間を戻したので証拠はないし、弾跡も消した。ゼロは空間に戻したので女性隊員に担がれた男性隊員達は、トレミーに帰投した。俺はというと、今回使った武器点検後に長屋へと戻った。戻った時には三人とも戻っていたが、俺らが敵じゃなくてよかったと終始言っていた。 
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