勇者番長ダイバンチョウ

　時は１９８０年代初頭。
　今から約３０年近く前の話。当然その時代には携帯電話などなく、パソコンなんてのもなく、テレビは勿論一家に一台が基本の時代。
　無論ＴＶゲームも発達しておらず、子供達は外でベーゴマやメンコ遊びを嗜んでおり、喫茶店に行けばイン○ーダーがテーブル型ゲーム台で遊べた時代。
　そして、人々はその日一日を熱く激しく生きていた激動の時代。
　無論、そんな時代の人類に宇宙から飛来する侵略者達に対する対抗策など無いに等しく、正に入れ食い状態だった時代である。
　その時代の学生達は当時、己の道を貫き通し、大人の言う事など聞かずわが道を行っていた。人々はそんな若者達を世間では「不良」と呼称していた。
　そんな不良の中でも、仁義や男の魂を貫き通す生き方をした若者達を「番長」と呼んでいた。
　そして、その番長と呼ばれる若者は決して地球にだけ存在していた訳ではなかった。宇宙にも勿論不良も居れば番長も存在した。
　地球のとある田舎町「番町」で番長をしている少年【轟番】そして、宇宙最強の番長を目指して地球にやってきた宇宙人【バンチョウ星人】。
　この二人が出会い、共に戦った激動の物語を今語り明かすとしよう。
　仁義を外し、常識を捨て、人々を悲しませる輩達に男の生き様を叩き付けて来た若者達。
　決して彼等は正義の味方などではない。ただ己の生き様、己の道、己の中にある正義を貫き通した熱い魂を持った若者達。
　彼等は決して知らない。自分達が何と呼ばれていたかを。
　人々は彼等をこう呼んでいた。

　―――【勇者番長】、と―――




　勇者番長　ダイバンチョウ

　そこんとこ、よろしくぅ！




主人公詳細


轟　番（とどろき　ばん）　年齢：17歳

　本作の主人公。番町にある高校【番町高校】に通う高校2年生。
　弱気を助け、強気を挫く男を地で行く熱き少年。家は貧乏な為に日々の暮らしは節制を行い、野鼠などを食べる事もよくあったと言う。
　祖父の格言を良く口にしており、祖父を心の中で尊敬している。他にも弟と母が居るが父は番が幼少の頃に理由お告げずに姿を眩ませてしまっている。
　服装は常にボンタンと長ラン、そしてつばの欠けた学帽を愛用している。


バンチョウ（バンチョウ星人）年齢不詳（推定年齢５００歳）

　宇宙の何処かにあると言われているバンチョウ星出身の宇宙人。
　地球侵略に訪れたは良かったのだが飛んだ手違いを起こしてしまい、結果として番と共に地球を守る側についてしまった有る意味不憫な宇宙人。
　番と同じく番長を自称しておりその胸に滾る熱き魂は本物。
　尚、下記に詳細してあるデータは地球上での主な戦闘形態のデータである。

バンチョウ（人型携帯）

身長：３．５メートル
体重：２２トン
元の車：ス○キ社製キャリィタイプの軽トラ
特徴：一切の武器を装備しておらず格闘戦を主としている。必殺技は強烈な頭突き攻撃【超ぱちぎ】。


ダイバンチョウ

　バンチョウと祖父が乗っていたデコトラ【番トラ】と合体した勇者番長。全体的なパワーはバンチョウよりも遥かに向上しておりその風貌は正しく番長その者と言われている。背中にかかれた【喧嘩最強】の文字に相応しく並み居る敵を蹴散らして行く天下無敵の喧嘩番長である。

詳細データ

ダイバンチョウ

身長：３０メートル
体重：５６５トン（おとこトン）
元の車：三○社製の大型トラック
特徴：全体的なパワーはバンチョウよりも遥かに向上しており無敵の喧嘩番長の名に恥じない性能を有している。また、多彩な武器を内臓しており戦闘力は計り知れない。但し飛行能力はない。
主な武器：
メンチビーム：体内の熱血エネルギーを収束させて両目から放つビーム砲。分厚い鉄板も貫通できる。
ロケットゲタ：只単にゲタを飛ばすだけの技。決してロケット噴射をして飛んで行く訳ではない。
東京タワーキック：東京タワーの高さまでジャンプしてからの急降下キック。何故この名がついたかは不明。
木刀ブレード：ダイバンチョウの主力武器。宇宙の何処かにあると言われている【怒根性樹】から作られた木刀。
必殺、男の修正脳天叩き割り：ダイバンチョウの必殺技。決して切る技なのではなく叩き付ける技なのでご注意を。