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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0534話

 ヴィーッ、ヴィーッ、ヴィーッ。
 シロガネの格納庫へとアラームが鳴り響く。同時に俺の目の前をパイロットスーツに着替えたレモン、コーネリア、ムウ、イザーク、オウカ。そして10人程の量産型Wがエルアインスへと乗り込んでいく。
 俺はそんな連中を横目に、空中を飛びながらそのままニーズヘッグのコックピットへと。
 同時に一瞬だけコックピット内を光が走り、次の瞬間にはニーズヘッグが起動する。モニタで他の連中を見ると、俺から多少の遅れはあるものの全員がきちんと機体へと乗り込むのは完了していた。そして発進。

「ニーズヘッグ、アクセル・アルマー、出るぞ!」

 その言葉と共に射出され、ニーズヘッグはそのままツイン・ドライブで空中を飛びながらシロガネの先端へと位置取る。その後から次々に他の機体も射出され……やがて量産型Wの乗っているエルアインスも全機が射出され、それぞれがシロガネを中心にして陣形を整える。俺のニーズヘッグを先端にしており、右隣にヴァイスセイヴァーが。左隣にラピエサージュが。そして菱形の状態へと伸びていく。

「……マリュー?」
『アラームから全機の展開が完了するまで2分12秒。かなりの展開速度よ』

 シロガネのブリッジにいるマリューが感心したように呟く。
 そう、現在行われているのはあくまでも訓練だ。アラームが鳴ってから全機が出撃して隊形を整えるまで。それが約2分なのだからかなりの熟練度だろう。

「よし、訓練終了。全機帰還せよ」

 俺の言葉を聞き、それぞれがシロガネへと戻っていくのを見ながらラピエサージュへと通信を送る。

「コーネリア、随分と鍛え上げたらしいな。さすがと言うべきか」
「ふふっ。何しろ模擬戦を繰り返していたからな。いやでも練度は上がるさ」
「それにしたって艦からの発進については実機での訓練は無理だっただろう? シミュレータでならともかく」
「愛する男の為だ。私としても張り切らざるを得ないのさ」

 艶やかに微笑むコーネリアに数秒程見惚れる。

「あらあら、アクセルったら随分とコーネリアに見惚れているわね」
「へぇ。これは今夜はたっぷりとお話を聞かせて貰わないといけないわね」
「ええ、全く」

 ……そこでレモンとマリューに結託されるとちょっと困るんだが。
 そして何故かオウカから通信が送られて来て、ジト目で俺を睨んでくる。

「えーっと、オウカ?」
「アクセルさん、不潔です。知りません」

 プイッと顔を背け、そのまま通信が途切れる。
 うーん、年頃のオウカなんだし潔癖なんだろうなぁ。
 この辺は後でフォローを入れるとして、俺達もそろそろシロガネに戻るとしようか。

「あ、アクセルが逃げた」
「誤魔化す気満々ね」
「ふふっ、今夜の主役は私のようだな」

 そんな会話を聞きつつ、シロガネの格納庫へと戻るのだった。





「さて、そろそろシロガネにも慣れてきたと思うが……」

 会議室でそう言いながら周囲を見回すと、それぞれが頷く。
 実際、この展開速度はかなりの練度だと自画自賛出来るレベルではある。ヒリュウ改やハガネ、クロガネと比べても恐らく勝っているだろう。

「訓練についてはこれでいいとして、これからどうするの? 取りあえず一旦ホワイトスターに戻る? 幸いニーズヘッグがあればシロガネごと転移可能だし」
「あっちに戻ってどうするのだ? スレイとムラタを連れてくるにしても、向こうにだってある程度の戦力は必要だろうし。……あぁ、なるほど。その2人にもシロガネを使った訓練が必要な訳か」

 レモンの言葉にコーネリアが頷く。
 そうか、確かにそろそろ機体転換訓練も一段落しているだろうしこっちに……
 そう思った時だった。会議室のモニタに量産型Wが表示されたのは。

「隊長、イスルギ重工から緊急連絡が入りました」

 ……この時期に緊急連絡だと? となると恐らく何処かが修羅に襲撃されているのか?

「北海道地区にある函館付近に修羅が転移。襲撃を受けているそうです」
「函館!?」
「アクセル?」

 思わず叫んだその言葉にレモンが不思議そうな視線を向けてくるが、何でも無いと首を振る。
 函館、函館か。確か原作でも函館が舞台になった話があったな。ただ、その時は既に函館がマグナスとか言う豚まんに占領された後だったが。となると、その前段階のようなものか。このまま放っておいてもクロガネが函館を解放してくれるんだが……かと言って、イスルギ重工からの連絡を無視する訳にもいかないか。

「しょうがない、早速だが出撃だ。各自戦闘準備を整えておいてくれ。マリュー、函館まではどのくらいで到着する?」
「そう、ね。幸いここは東北地方とかいう場所だから、それなりに速度を出してもいいのなら10分掛からないと思うわ」
「ならそれで頼む。それと……」

 視線を通信モニタに映し出されている量産型Wへと向ける。

「イスルギ重工を通して函館で防衛線を展開している連邦軍の部隊に連絡を入れてくれ。10分だけ持ち堪えろと。そうすれば俺達が到着すると」
「了解しました」

 そう言い、通信が切れる。
 よし。これで10分だけ持ち堪えれば何となると思って、士気の低下は防げるだろう。さすがに10分も持ち堪えられない……なんて事は無いだろうし。
 そんな風に考えている間にも、マリューからの指示なのだろう。シロガネが空中で方向転換をして、徐々にその速度を上げていく。

「ほら、アクセル。私達も行くわよ」
「そうだな。いざ戦闘開始となった時に肝心の私達が戦闘準備出来ていないのは色々と拙いだろうし」

 レモンとコーネリアに引っ張られるようにして会議室から出て行こうとした所で……

「アクセル!」

 その言葉と共に、マリューの唇が俺の唇へと重ねられる。

「ん……その、他の世界での本格的な戦いはこれが初めてだから、精神安定剤みたいなものよ。……気を付けて」

 薄らと頬を赤くしながらも、優しく笑みを浮かべるマリュー。
 その身体を数秒程抱きしめてから再び唇を重ねて俺達は会議室を出る。そのまま格納庫に向かっていると、レモンとコーネリアが笑みを浮かべながら俺の方へと視線を向けているのに気が付いた。

「どうした?」
「唇、拭いておいた方がいいんじゃない?」

 レモンの差し出したハンカチで拭くと、そこには真っ赤な口紅が……あぁ、そう言えばSEED世界でアフリカに降下した時も同じような事があったな。

「本当は私達も色々と思うところがあるが……まぁ、マリューは確かに初の異世界での戦闘だしな。ネギま世界では殆ど見ているだけだったから、今回は特別に見逃してやろう。その代わり、今夜は覚悟して貰うが」
「そうね、私達に見せつけるようにキスしたんですもの。その辺の役得はあってもいいわよね」

 そう言い、艶めかしいと言う言葉ですら足りないような色っぽい視線を送ってくる2人に、俺は苦笑を浮かべつつ小さく頷くしかなかった。
 そしてそんな馬鹿話をしながらも、格納庫へと辿り着くと既にムウ、イザーク、オウカの3人はそれぞれの機体へと乗り込み準備を完了していた。そして。

『アクセル・アルマー! 貴様、イチャイチャしてないでさっさと出撃準備をしろ!』

 ヒュッケバインMK-Ⅲの外部スピーカーから聞こえて来るイザークの声に、思わず笑みを浮かべつつ俺達もまた自分の機体へと搭乗する。

『アクセル、函館を確認したわ。……連邦軍はかなり押されているわね』

 マリューのその通信と共に、シロガネが捉えたであろう映像がニーズヘッグへと映し出される。連邦軍の機体は量産型ゲシュペンストMk-Ⅱと量産型ヒュッケバインMk-Ⅱが2機ずつに、上空を飛び回っているリオンが数機。それに対して修羅は30機近い数の修羅神を出してきている。
 とは言っても、その殆どは下級修羅神であるのは救いだろう。ただしその中に1機。街の近くに他の修羅神の倍近い大きさを持つ機体がそびえ立っている。
 一応上級修羅の端くれ、豚まんことマグナスが搭乗しているアンドラスだ。
 画面の中ではハルパスが10機近くおり、数機しかいないリオンを数の力を使って撃破していた。地上の方でも同様に連邦軍が押されており、防衛線は次第に押されて街との距離は徐々に縮まってきている。

「ちっ、このままだと街中での戦闘になるな」

 それは拙い。何が拙いかって、戦いにくいと言うのもあるが、イスルギ重工からのオーダーにも反する事になる。
 しょうがない。シロガネでなら戦域に到着するまで数分程掛かるが、このニーズヘッグならそんな距離は瞬時に縮められる。

「マリュー、このままじゃ拙い。一足先にニーズヘッグで出るぞ」
『……そうね。普通なら組織の長が真っ先に突っ込んでいくとか有り得ないんだけど、アクセルだし問題無いかしら』
「微妙に失礼な事を言ってるな。……まぁ、とにかく最初に俺が突っ込んで修羅達をなるべく函館から引き離して時間を稼ぐから、シロガネも早めに頼む」
『ええ、もちろん。私がアクセルの危機を見過ごす筈が無いでしょう?』

 その言葉を聞き、ニーズヘッグをカタパルトデッキへと向ける。

「全機、俺とマリューの通信を聞いてたな? この中で一番速度の出る俺が連邦軍の援軍として出撃するから、後から来てくれ。……ムウ、アシュセイヴァーのソードブレイカーはガンバレルを使いこなしたお前なら十分に使いこなせる筈だ」
「ああ、確かにこの手の武器はそれなりに慣れているしな。アシュセイヴァーの実戦にはうってつけだ」

 ムウがいつもの飄々とした雰囲気で笑みを浮かべて小さく頷いている。

「イザーク。お前に与えられたそのヒュッケバインMK-Ⅲは、この世界でも有数の高性能機だ。ザフトの赤服ではなくて、シャドウミラーのイザーク・ジュールとしての活躍を期待している」
「ふんっ、誰に言っている。俺がシャドウミラーに入った事をお前に感謝させてやる。だが、俺にやられる前にあんな奴等にやられるような羽目にはなるなよ! 今は無理だが、いつか必ず俺はお前に勝ってみせるんだからな」

 こちらもまた少しも緊張した様子を見せずに、宣言するイザーク。
 いやまぁ、これがいつものイザークと言えばイザークだしな。

「オウカ、今回の敵は修羅達だ。インスペクター事件、バルトール事件で見せたお前の技量とヒュッケバインMk-Ⅱという高性能機なら心配はいらないだろうが、決して油断はするなよ」
「はい! シャドウミラー隊員として、そして何よりもアクセルさんの部下として決して恥ずかしい姿は見せません。アクセルさんの実力を考えれば無用な心配かもしれませんが、いざという時にはこの身に代えても私が必ずアクセルさんを守って見せます」
「そうか。気負いすぎるなよ。お前の実力を発揮出来れば問題無い筈だ」

 シャドウミラーとして初の実戦の為に緊張しているのだろう。緊張からか、少し潤んでいるその瞳に視線を返しながらそう告げる。

「コーネリア。言うまでも無いが、部隊の指揮は任せる。そっち方面に関してはお前の方が俺よりも数段上だからな」
「任せろ。この身も心もアクセルに捧げたのだ。アクセルの刃となりて立ち塞がる者全て斬り伏せてみせる。……アクセルという存在がいてこそのコーネリア・リ・ブリタニアなのだから」

 最後の台詞はほんのりと頬を赤く染めながら呟くコーネリア。
 その様子に、自分でも分かる程に柔らかく笑みを浮かべながら頷く。

「レモン」
「言わなくても分かってるわよ。貴男との付き合いはこの中で一番長いんですもの。私もそれなりに腕には自信があるんだから、貴男は貴男らしく、そしてシャドウミラーの武力の象徴としてその力を見せて頂戴」

 以心伝心。俺とレモンの間にあるのはまさにそれだろう。
 気負わないような、それこそ近くに買い物にでも行くかのようにリラックスした笑みを浮かべるレモン。

「マリュー、このシロガネという艦はアークエンジェルに勝るとも劣らない性能を持っている艦だ。そして同時にこの世界で俺達シャドウミラーの帰ってくる家でもある。……頼んだぞ」
「ええ。存分に暴れてらっしゃい。いつものように美味しい食事を用意しておくから」

 マリューらしい、包み込むような笑顔で俺へと笑いかけてくる。
 その様子に頷き、改めて恋人3人を一瞥した後で口を開く。

「全機、急げよ。あまり遅いと全ての敵を俺が喰らってしまうからな。……ニーズヘッグ、アクセル・アルマー、出るぞ!」

 その声と共に、嘲笑する虐殺者の異名を持つニーズヘッグはカタパルトデッキから射出。その異名通りに修羅達へと圧倒的な力を見せつけるべく大空へと羽ばたくのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:395
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:466 
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