赤城と烈風
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★改訂前
英独海軍の計画
1936年7月1日、ドイツ海軍は戦艦の竜骨を据えた。
11月2日『ビスマルク』級No.2、『ティルピッツ』も続く。
公表値は基準排水量4万トン、巡洋戦艦『レナウン』級2隻に優る。
1937年3月、練習戦艦『ヴァンガード』大改装工事が開始された。
打撃戦で『ビスマルク』と勝負の際、大角度落下砲弾の直撃に耐えねばならない。
ユトランド沖海戦の悪夢を断つ為、水平防御の徹底的補強も兼ねる。
翌月『ネルソン』級2隻は最大火器の変更を通告後、巡洋戦艦と称している。
竣工時期の遅延を嫌い、装甲厚は増していない。
横須賀海軍工廠では春頃ディーゼル耐久試験、144時間連続運転が進む。
ドイツ海軍にも報告書は届き、総合評価95点獲得の根拠が精読された。
『ニュルンベルク』は騒音・震動対策の電気式拡声器を備えていない。
7気筒ディーゼル踏襲、回転数265rpm新型ディーゼル開発案が審議を通った。
5月5日『キング・ジョージ5世』起工後、6月1日2番艦、7月20日3番艦が続く。
遠距離砲戦に備え、重防御の設計案を選んだ。
1938年4月6日『Z14』竣工後、110気圧型の缶6基も故障の頻度は高い。
7月14日『S18』竣工後、倒立式『V』字型20気筒ディーゼル3基は乗組員の信頼を得た。
ダイムラー・ベンツ社の製造工場で整備の為に取り外し、載せ直す手間の省略を望む声は多い。
『Z』計画最強の戦艦『H』推進機関、新型ディーゼル実験機の稼働試験が繰り返された。
10月30日『K』級No.2舷側補強工事を開始、11月15日『Z23』起工前後の実験機は評価が高い。
直列9気筒型ディーゼル、倒立式『V』字型2種類の量産準備が命じられた。
12月8日『グラーフ・ツェッペリン』進水後、装甲艦No.1推進機関8基の換装工事を急ぐ。
1939年1月19日『ザイトリッツ』進水後、空爆用標的艦『ハノーバー』改装工事が実施された。
水平防御の強化、無線操縦装置の取り付け、V24Z42/58型2基に換装を含む。
4月28日英独海軍協定破棄の後、6月1日『アンソン』の建造が開始された。
7月4日『ハウ』起工後、『アバークロンビー』級主砲3基は換装の噂も届く。
15日ドイツ最強の戦艦『H』、9月1日No.2『J』起工後『Z』計画が潰えた。
17日『U29』が『カレイジャス』撃沈後、スカパ・フロー雷爆撃で戦意高揚の提案も覆る。
10月14日『ロイヤル・オーク』撃沈、17日『アイアン・デューク』着底も無いが、大勢に影響は無い。
11月7日『ライプツィヒ』と『ブレムゼ』衝突、修理の後バルト海で操艦訓練が命じられた。
北海で機雷敷設後、帰還する駆逐艦の護衛に『カールスーエ』を廻す。
11月『ヴァンガード』改装完了後、12月4日『ロイヤル・オーク』は『U31』敷設の機雷に触れた。
約半月間を要する掃海作業と曳航の後、漸く修理が始まっている。
12月12日夜、『アドミラル・グラフ・シュペー』は射撃訓練を実施していない。
夜間集団雷撃で戦艦6隻が着底の教訓を重視、敵艦と遭遇を免れている。
13日夜、潜水艦『サーモン』の雷撃で『ケルン』は航行不能状態に陥った。
18日、ヘリゴランド湾で重爆ウェリントン22機が墜落している。
英国空軍は昼間精密爆撃を撤回、夜間爆撃を選んだ。
目標周辺地域の被害が増え、邀撃機の要望も増す。
28日『U30』は『バーラム』を雷撃、長期修理に追い込んだ。
『ヴァンガード』(42口径381㍉砲4基8門、45口径113㍉両用砲8基16門、39口径40㍉機関砲3基24門、60口径12.7㍉機銃4基8挺、29㌩)改装完了後
『アンソン』『ハウ』(45口径356㍉砲3基6門、50口径133㍉両用砲20基40門、〃6基48門、20連装178㍉m噴進砲4基、32㌩)公表値
・水上艦艇用ドイツ製ディーゼル
MB501(倒立式『V』字型20気筒、2千馬力、1550rpm)『S18』級、3基搭載
MB502(〃16気筒、1320馬力、1千rpm)『S30』級、〃
V14Z32/44型(〃14気筒、6200馬力、265rpm)気筒内径320㍉、ピストン移動量440㍉、『Z23』級8基搭載
M7Z32/44型(直列7気筒、3100馬力、〃)〃、〃、『ニュルンベルク』4基搭載
M9Z65/95型(〃9気筒、1万3750馬力、〃)〃650㍉、〃950㍉、1938年12月以降『ドイッチュラント』主機を換装、8基搭載
M9Z42/58型(〃、7100馬力、400rpm)〃420㍉、〃580㍉、『ドイッチュラント』級8基搭載
V24Z42/58型(倒立式『V』字型24気筒、1万4500馬力、265rpm)〃、〃、1939年1月以降『ハノーバー』主機を換装、2基搭載
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