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あかりの碁

作者:くるみ
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プロローグ
  まさかあかりだなんて

胎児になってからどのくらいの時間がたっただろうか。
外の音も聞こえるようになって、そのおかげで色々分かった。
まず、ここは日本だってこと。
外の音、特に母親の声が聞こえるのでよくわかる。
そう。母親は日本語でしか話していない。

そして、俺はどうやら女の子になってしまったらしい。
今までは体が成長していないからだと思っていたんだけど、
残念なことに女の子だと言われてしまったのだ。

そして、一番厄介だったことは。
俺の名前。


あかり。

その名前を聞いて、気づいてしまった。
そう、今俺をあかりと呼んだ母親は。

俺の幼なじみの、あかりの母親だ。
確かに、こういう声をしていたと今なら分かる。




俺の幼なじみの藤崎あかり。
俺は、彼女になってしまった。 
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