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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0518話

「じゃあ、これが時の指輪だ。迂闊に指に嵌めると、その人物に対してしか反応しなくなるから注意してくれ」

 そう言い、一応念の為にケースに入れておいた時の指輪をエヴァへと渡す。

「ふんっ、私がそこまで馬鹿な真似をするか。全く、魔法に関しては私の方がお前よりも上なんだぞ。伊達にお前達の魔法顧問をやっている訳では無い!」
「あぁ、そうだったな。つい口に出ただけだ」
「全く……」
「すいません、アクセルさん。マスターは今回のマジックアイテムを組み合わせるというのを結構楽しみにしていたようで、昨日の夜から殆ど寝てない……」
「茶々丸っ! いらん事を言ってないでさっさと行くぞ!」
「はい、マスター。では、アクセルさんまた後程お会いしましょう」

 ペコリと頭を下げてエヴァと共に魔法球に入っていく茶々丸。
 そんな後ろ姿を見送り、背後に集まっている技術班のメンバーへと声を掛ける。

「と言う訳で、今日は以後魔法球の使用を禁止する。俺が預かった物については明日魔法球の中で出すのでそれを待つように」
「ちょっと待って下さいアクセル隊長! 魔法球の改造に関しては1時間程度で終わるんじゃないですか? なのに何で明日なんでしょう?」
「そうだそうだー。こっちの研究についても少しは考えてくれー」

 その言葉を皮切りに色々と言ってくる技術班だが、こちらとしてもその辺は譲れない。

「時の指輪を組み込んだ影響がどう出るか分からないから、取りあえず外部時間で今日1日は様子見だ。お前達にしても研究している物に変な影響が出るのは面白くないだろう? それに、上手く行けば魔法球の中に入っても歳を取らなくなるんだから、幾らでも挽回は可能な筈だ」

 さすがに自分の研究や作成しているパーツに変な影響が出るのは嫌なのか、その言葉を聞くと静まり返る。

「よし、これ以上の異論は無いな。じゃあ、解散。ここに集合するのは明日の09:00とする」

 その言葉と共に、それぞれ自分用のメギロートに乗ったり、あるいはエアカーに乗ったりして魔法区画から技術班のメンバーが散っていく。そんな中、最後まで魔法区画に残っていたレモンとマリューへと声を掛ける。

「2人はどうするんだ?」
「私はフィリオの治療があるから研究室に戻るわ」
「私は久しぶりにオーブの方に。ナタルと食事をする約束してるから」
「そうか、じゃあここからは別行動だな」
「アクセルはこれからどうするの?」

 レモンのそんな質問に、軽く肩を竦めて口を開く。

「実働班の方で久しぶりに模擬戦だ」
「……模擬戦って、グロウセイヴァーとトリニティゲインは既に半分以上解体されてコンテナに入って空間倉庫だし、ミロンガに至ってはデータ取りで完全に分解されているでしょう? それでどうするの?」
「別にその機体じゃなくても、向こうが使っている量産型ゲシュペンストMk-Ⅱなりエルアインスなりを使わせて貰うさ」
「あ、それならエルアインスにしておいて」
「……何でだ?」

 きっぱりと言ってきたレモンの言葉を疑問に思って尋ねると、小さく溜息を吐いてから口を開く。

「確か、アクセルには量産型ゲシュペンストMk-Ⅱをハロウィンプランを使って強化するって言っておいた筈だけど?」
「その辺については聞いてるが?」
「だったら分かるでしょう。もしアクセルが量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの方を使ったら、機体を強化する前にまたオーバーホールしないといけなくなるわ」
「……そう言えばそうね」

 レモンの言葉に頷くマリュー。
 いや、幾ら何でも機体に合わせた操縦くらいは出来るんだが……
 そんな俺の声に出ない主張を聞き取ったのだろう。レモンは笑みを浮かべて口を開く。……ただし、笑っているのは口元だけで目は全然笑っていないんだが。

「アクセルが乗ってたミロンガのデータを取った時に、技術班の子達が驚いていたわよ? たった数度の戦闘でここまで消耗するのかって。確かにミロンガはアクセルの反応速度や操縦技術にそれなりに付いてこれるでしょう。運動性や機動性を特化した機体なんだからそれは当然よ。けどね、その代わりに装甲や機体の強度を犠牲にしてこその性能なのよ。その辺をきちんと理解して欲しかったわね」
「……」

 さすがにそう言われては返す言葉も無い。
 確かに機体を酷使したという自覚はあるのだから。

「ほら、レモンももういいでしょ。あまり責めないであげて。そもそもアクセルの能力に付いていける機体なんてそうそう無いんだから。何に乗ってもそう変わらないわよ。だからこそ新型機の設計に手を出したんでしょう?」
「まぁ、それはそうだけど……とにかく、分かったわね? アクセルが乗るのはエルアインスにしておく事」
「ああ、了解した」

 そんな俺の返事を聞き、ようやく納得したのかレモンはマリューと2人でエアカーに乗って魔法区画から出て行く。
 それを見送り、近くにいた量産型Wを呼び寄せる。

「何でしょうか?」
「エヴァが魔法球の改造を終えたら、一応俺の所に来るように言ってくれ。実働班の方にいるから」
「了解しました」

 量産型Wに伝言を頼み、俺は実働班が模擬戦を行っている演習区画へと向かうのだった。





「相変わらずやってるな」

 演習区画の中に入った俺が見たのは、空中を飛び回っているシーンだった。量産型ゲシュペンストMk-Ⅱがメガ・ビームライフルを、エルアインスがG・レールガンを撃ち合っている。尚、メガ・ビームライフルは出力を最低限まで落としており、G・レールガンの方はペイント弾を使用しているので損傷については考えなくてもいい。
 ……レモン曰く、俺が操縦すれば機体の疲労度は高いらしいが。

「アクセル、こっちに来るとは珍しいな」

 俺の姿を見つけたのだろう。椅子やテーブルを広げた休憩所からコーネリアが姿を現す。その近くにはオウカの姿もあった。そして万が一に備えてか、メギロートも数機程待機している。

「それ程でもないだろう」

 そうコーネリアに返しながら休憩所の方へと歩いて行く。

「今戦っているのは、ムウ、ムラタ、イザーク、スレイの4人か」
「そうだ。ムウとイザーク、ムラタとスレイがそれぞれ量産型Wを10機ずつ率いての戦闘になっている」

 ほら、と手渡されるスポーツ飲料と共にコーネリアがそう言う。
 なるほど。SEED組とOGs組か。

「アクセルさん、魔法球の方はもういいんですか?」
「ああ、エヴァが中に入ったから1時間すれば終わるだろう。まぁ、最低でも今日1日程度は悪影響が出ないか様子を見る必要があるけどな」
「そうですか。では明日からは私達も魔法球を十分に活用出来ますね。……それにしても魔法、ですか。やっぱりどこか違和感がありますね」

 まぁ、オウカにしてみればこれまでずっと科学の世界で生きてきたんだからしょうがないと言えばしょうがない。だが。

「サイバスターやマサキを見たんだろう?」
「あ、はい。シロちゃんとクロちゃんは可愛かったです」
「あの2匹も人の言葉を喋る使い魔で、一応魔法の一種に入るんだけどな」
「……そう言えばそうかもしれませんね。でもこれまでずっと科学の世界で生きてきたので……」
「お前達、魔法についての話もいいが、そろそろ決着が付きそうだぞ」

 コーネリアに言われて、模擬戦の行われている戦場へと視線を向ける。
 そこではSEED組もOGs組も1機ずつエルアインスは落とされており、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱに関してはSEED組の残りが5機、OGs組の残りが2機となっている。
 予想外の結果だな。一瞬そうも思ったが、各機のデータを見て納得する。
 脱落してるのはイザークとムラタ。
 ムラタ自身は今模擬戦をしている4人の中では恐らく最も腕が立つだろう。だが、それはあくまでも近接戦闘ありきで考えた場合だ。これまで無明を、そしてシシオウブレードを主力として使ってきたムラタにしてみれば、射撃用の武器しか無いエルアインスはその操縦スタイルに著しく合っていないのだろう。そして量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの残りの差は単純に指揮能力によるものか。イザークはコーディネーターの赤服として。スレイはプロジェクトTDのNo.1として、ムラタはこれまで個人主義の傭兵として戦ってきただけに部下の指揮というのはそれ程向いていない。だが、ムウは別だ。個人の力では勝っているコーディネーターを相手に戦う為に否応なく集団戦闘を身につけてきたので、部下の指揮は得意という訳では無いが、苦手という訳でもないのだろう。
 ……そもそも士官学校を出ている以上はその辺もしっかりと習っている筈だしな。

「あ、スレイ……」

 そしてムウの機体が操るG・レールガンがスレイの操るエルアインスの胴体へと派手にペイントをぶちまけ、最終的にこの模擬戦はSEED組の勝利となったのだった。

「スレイとムラタのコンビは機体が向いてなかったな」

 ムラタに関してはともかく、スレイもこれまでずっとカリオンという戦闘機に乗ってきたのだ。それがエルアインスというPTを使ってもパイロットの能力と機体の能力が合っていないんだろう。

「そうだろうな。だが、それならどうする? スレイにはこれからもカリオンとか言う戦闘機に乗せるのか?」
「……さて、どうしたものか」

 純粋にシャドウミラーの事だけを考えれば、カリオンではなくPTやADに乗せた方がいいだろう。最初は戸惑うかもしれないが、スレイ自身の操縦センスや潜在能力は相当に高い。だが、第二次αや第三次αに出て来たようにハイペリオンありきとして考えるとこのままカリオンに乗せて、後継機であろうベガリオンに乗った方がいいのも事実なのだ。
 まぁ、もっとも。俺の知識にあるのはあくまでも今現在進んでいるOG外伝までしかない。その後の続編が出たのかどうか。あるいは出たとしてもそこでハイペリオンが登場しているかどうかでも随分と話は変わってくる。
 ……そうだな。いつハイペリオンが登場するのか分からない以上はPTなりAMなりに乗せた方がいいだろう。もしフィリオがベガリオンを完成させたら、改めてそっちの方に乗って貰えればいいだけだしな。
 そう判断していると、やがてそれぞれの機体が休憩所の近くにある駐機場へと戻り、パイロット達が降りてくる。

「……アクセル・アルマー!? 来てたのなら来てたと……来い! 俺と模擬戦をするぞ!」

 パイロットスーツのヘルメットを脱いだイザークが俺を見つけるや否やそう言い、再びヘルメットを被って俺の手を強引に引っ張っていく。
 まぁ、別にいいんだが。イザークをシャドウミラーに引っ張り込んだ時にいつでも相手をしてやるって約束してたしな。
 そんな風に引っ張られつつ、スレイの横を通り過ぎた時に声を掛ける。

「スレイ、悪いがお前はカリオンから降りて貰う」
「なっ!? ちょっと待て、アクセル! 何で急にそうなる!?」
「バルトール事件の時も言っただろう? カリオンのような戦闘機では脆すぎるんだよ。だからお前にはこれからPTやAMといった人型機動兵器に乗って貰う事になると思う」
「いや、だが……」
「……心配するな。取りあえず今は、だ。もしカリオンの後継機のような機体をフィリオが開発したとして、それがシャドウミラーとしての戦力として期待出来るのなら、もちろんそっちに乗り換えて貰ってもいい。だが、今は駄目だ。カリオン自体が実験機であり練習機でしかないからな。この機体でここまで戦ってきたお前の技量には素直に感心するが、この先もそれで通じるとは限らない」
「だが、それは逆にカリオンで通用する可能性もあるという事だろう!」

 まぁ、スレイの言いたい事も分かる。だが原作知識のある身としては修羅神は運動性の高い機体が多いというのが分かりきっているんだよな。特に上級修羅の操る修羅神や、女の修羅の専用機ではあるが猫型の修羅神シトリーなんかを相手にする可能性を考えればカリオンでは心許ない。バルトールの相手をしたんだから大丈夫だとは思うが、不安要素を消しておくのにこしたことはないしな。

「とにかくだ。悪いが、これは決定事項だ。そもそもカリオンのような戦闘機だとPTやAMがメインのシャドウミラーと行動を共にするのは難しいだろう」
「それは……」

 あるいは、カリオンの速度を落とせばシャドウミラーの機体と行動を共にするのは可能だろう。だが、そうなるとカリオン最大の持ち味である速度を殺す事になる。
 それをスレイ本人も理解しているのだろう。10秒程悩み、やがて小さく頷く。

「分かった、その命令を受け入れよう。……ただし! 兄様がカリオンの後継機を開発して、それが高性能な機体だったら私はそっちに乗るからな!」
「ああ、もちろん構わないさ。もしそうなってくれるのなら、シャドウミラーとしても願ったり叶ったりだし」
「おいっ、いつまで話しているんだ! イチャイチャするのもいい加減にしろ! 俺との模擬戦を忘れるな!」

 そう言い、再びイザークが俺の腕を引っ張ってエルアインスの方へと連れて行く。

「だ、誰がイチャイチャだ! ふざけた事を言うなぁっ!」

 そして俺達の後ろではイザークにからかわれて怒ったのか、顔を真っ赤に染めたスレイがそう怒鳴っているのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:300
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:447 
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