ヘタリア大帝国
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TURN121 カメルーンとケニアその八
「我々は君達に独立を約束する」
「ドクリツ?ナンだそれは」
「ケニアの星域を君達に返すということだ」
幼女に近い少女の声にだ、レーティアは答える。
「そうさせてもらう」
「ナニっ、カエすのか」
「そうだ、そうさせてもらう」
声の問いに答える。
「是非共な」
「ウソではないのか」
「嘘を言う必要もない」
レーティアは胸を張り相手に言い切った。
「それに我々は嘘を言うことはない、君達に返そう」
「ウソじゃないならアおう」
声が言って来た、そしてだった。
木造船はレーティアの乗艦に近付く、レーティアもドイツ、グレシアと共に彼等と会談をすることにした。そして艦のダンスホールにおいてだった。
彼等は会談の場を設けた、相手は二人いた。
漆黒の肌にまだ発育途上の身体を黒い褌と胸の布で覆っている、ピンク色の髪を後ろだけ伸ばし金と黒の杖にあちこちに金や赤や黒の総力を付けた青い目の少女だ、気の強そうな顔で幼いながらもおっと乗っている。見れば尻のところにピンクの長い尻尾がある。
やはり漆黒の肌だった、大柄で筋骨隆々としており獣の赤い仮面の周りには黄金の装飾がある。身体のあちこちにやはり装飾物を着けており服は黒い褌と赤いマントだ。その二人がこう名乗った。
「マウマウだ!」
「ベホンマ!」
これが彼等の名前だった。
「ケニアのジョオウだ!」
「センシチョウだ!」
「ケニアをウバいカエすタメにタタカっている!」
「ホントウにカエしてくれるのか?」
「そうだ」
その通りだとだ、レーティアは彼等に冷静に答えた。
「だからこうして会っているのだ」
「エイリスのヤツラはワタシタチから土地をウバった」
マウマウは怒りに満ちた顔でレーティアに話した。
「オマエタチはチガうのか」
「我々は植民地を求めてはいない」
レーティアはそのマウマウと向かい合っている席から答えた。
「君達に独立してもらいだ」
「そうしてか」
「交易をしたい。それが我々の望みだ」
「マウマウムズカしいことはわからない」
マウマウはレーティアの説明にまずはこう返した。
だが、だ。レーティアやドイツ達の目を見てこうも言った。
「けれどオマエタチはウソはイっていない」
「そのことはわかってくれるか」
「わかる、それならだ」
「ケニア星域は君達に返還する」
そうするとだ、レーティアは約束した。
「後の統治は君達が行うのだ」
「後はカメルーン君ともよくお話してくれるかしら」
グレシアも彼等に言う。
「彼とね」
「ソコク?あいつもオマエタチとイッショにいるのか」
「ええ、そうよ」
「ソコクがいるのならいい」
マウマウは確かな顔になってグレシア達に答えた。
「ケニアにモドったらあいつと話をしたい」
「ええ、いいわよ」
「アトはあいつとキめる」
こう話してそしてだった、マウマウはケニアに戻ると早速カメルーンと話した。そのうえでレーティア達にこう言ったのだった。
「ソコクからキいた、それでだが」
「どうするのだ?これから」
「オマエタチとコウエキをする」
そうするとだ、マウマウは答えた。
「そしてだ」
「そしてだな」
「オマエタチにはホシをトりモドしてもらった、そのオレイにだ」
何をするのか、マウマウは言う。
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