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ドリトル先生学校に行く

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第二幕 子供達もその五

「違うね」
「うん、色々な人がいるよね」
「面白い人もいるしね」
「テレビの番組も色々あって」
「バラエティ豊かで」
「日本はそれぞれ個性的だよ」
 それが日本だというのです。
「日本人も個性がないとかいうのは間違いだね」
「何かね、髪の毛の色もね」
 ジップも言います。
「違うよね」
「黒だけじゃないっていうんだね」
「茶色も黄色も金色もあるよね」
「染めているんだ」
「だから赤や青もあるんだね」
「そうだよ、日本人は若い人は髪の毛もよく染めるからね」
 だからだというのです。
「色々な髪の毛の人がいるよ」
「そうなんだね」
「ファッションもそうだね」
「色々なファッションの人がいるね」
「そうなんだよ、日本は誰がどういった服じゃないと駄目とかもないから」
 それでだというのです。
「制服はあっても着こなしは色々だよ」
「学生さんもなんだ」
「特に八条学園は高等部までは制服があっても色々な種類の制服があるから」
「やっぱり個性が出ているんだ」
「海軍の、イギリス海軍の制服もあるよ」
「ロイヤルネービーもなんだ」
「あるよ」
「黒?白?」
 海軍の軍服は一種類ではありません、冬は黒で夏は白です。季節によって軍服の種類が違っているのです。
「どっちなの?」
「どっちもあるよ」
「じゃあ海軍の正装でもいいのかな」
「あの詰襟の軍服だね」
 白い長袖の服がだというのです。
「あれだね」
「あれもあるのかな」
「そう、あるよ」
 先生はジップに笑顔で答えました。
「ちゃんとね」
「そうなんだ」
「それを冬でも着ている子がいるから」
「へえ、そうなんだ」
「汚れやすいけれど格好いいから着ているみたいだよ」
 その海軍の礼装そのままの制服、白い詰襟のものをだというのです。
「あるからね」
「ううん、出来ればそういうのも」
「見てみたいんだね」
「面白い学校みたいだね」
「制服だけを見てもね」
 そうだというのです。
「色々だからね」
「じゃあ明日からね」
「僕達もね」
 皆ここでこう言いました、そうして。
 皆でトンカツとお味噌汁、それに野菜炒めを食べました。そうしてなのでした。
 食後のデザートの甘いスコーンと紅茶を飲んでからお風呂に入って皆で寝ました、そうして次の日は皆で登校しました。
 そして登校して研究室に入る前に。お馬さんが先生に言ってきました。
「僕とオシツオサレツはね」
「研究室に入られないっていうのかな」
「無理だよね」
 こう先生に尋ねます。
「やっぱり」
「いや、大丈夫だよ」
「蹄でも?」
「うん、研究室の中も研究室がある建物の中もね」
 そのどちらもだというのです。 
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