ドリトル先生学校に行く
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第二幕 子供達もその四
「日本人が好きそうな。イギリスの味とは違っていてね」
「それでフィッシュアンドチップスはどうだったの?」
トートーが尋ねてきました。
「それは」
「衣がマイルドでね、お魚自体の質もよくて」
「他には?」
「あとおソースもね、穏やかだけれど確かな味だね」
「そうなのね」
「チップスもだよ、使っている油もイギリスのものと違うから」
揚げるのに使うそれがそもそも違っているというのです。
「ロンドンとかで食べるのと全く違うよ」
「成程ねえ」
「このトンカツも違うしね」
揚げている油がだというのです。
「日本の方が油がいい感じでね」
「美味しいのね」
「日本人の好みみたいだね」
「それでカレーもなのね」
トートーはお話に出たカレーのことも言いました。
「あれもなのね」
「やっぱり日本の味だね」
「成程ねえ」
「じゃあカレーも食べないとね」
ここで、です。チーチーが言ってきました。
「お家でもね」
「カレーだね」
「日本のカレーもね」
それもだというのです。
「皆で食べようよ」
「そうだね、勿論それもね」
そのカレーもなのでした。
「御飯で食べるからね」
「日本人って本当に御飯好きよね」
チープサイドはある意味感心している様に言います。
「主食は絶対にそれよね」
「うん、パンもよく食べているけれどね」
「メインはそれよね」
「御飯だよ」
このことは外せないというのです、日本人の中では。
「第一はね」
「そうよね」
「イギリスじゃカレーはパンに付けて食べることも多いじゃない」
「御飯にもかけるけれどね」
「けれど御飯、お米は野菜だからね」
イギリスではそうした考えになります。
「そうよね」
「日本ではパン以上の主食だから」
「カレーにもなんだね」
「御飯だよ、だからカレーライスっていうんだ」
「カレーライスなのね」
「大阪の方で面白いカレーライスがあるらしいし」
先生は学校でちらりと聞いたことも言いました。
「今度大阪に行って食べようね」
「大阪ねえ」
大阪と聞いてです、皆はその街のことをこう言いました。
「何かね」
「騒がしいっていうし」
「暑いんだよね」
「お笑いが凄くね」
「神戸とは全く違うみたいだよ」
先生もこうお話します。
「隣りにある街だけれどね」
「お隣りでも全然違うんだね」
「日本のお家ってそれぞれ全然違うけれどね」
「同じ様なお家が並んでるのかなって思ってたけれど」
「バラエティ豊かだよね」
「街もそうなんだね」
「日本人は個性がないとか聞いたけれど」
先生も言います、野菜炒めを食べつつ。
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