虹の軌跡
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第十七話
虹太郎
「……ん…?」
ふと目を開けると真っ白な天井が目に入った
そして、自分がベッドに横になっていることに気付いた
虹太郎
「あれ?確か俺……」
第3グラウンドへ行って、可愛い女の子が投げ込みしてるのをみて、それから…
???
「あ、起きたんだ?」
カーテンを開けて先程の女の子が顔を出した
虹太郎
「えっと…?」
???
「もうビックリしたよ。急に何か音がしたと思ったら人が倒れてるんだもん」
虹太郎
「あ~…ごめん、心配掛けたね。重かったでしょ?」
???
「ううん、そんなこと無いよ。2人で運んだから」
虹太郎「『2人』?」
確かに175cmある虹太郎を、見た目155cm程の彼女1人で運ぶのは無理があるだろう
すると
矢部
「七橋君、大丈夫でやんすか?」
矢部がひょっこり顔を出した
矢部
「あおいちゃんに呼ばれて来てみたら、七橋君が倒れてたから驚いたでやんす。病気でやんすか?」
なるほど、矢部と2人で運んでくれたのか
虹太郎は即座に理解した
虹太郎
「いや、大丈夫だよ。矢部君にも迷惑かけて済まない。ところで『あおいちゃん』って?」
あおい
「ボクの名前だよ。1年C組早川あおい。よろしくね、七橋君」
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