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神葬世界×ゴスペル・デイ

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第一物語・後半-日来独立編-
  第六十二章 覚醒せし宿り主《2》

 
前書き
 解放場に力をぶつけたセーラン。
 勢いの波に乗って進んでいくんだ!
 投稿日は冬なのに波乗りスタート。 

 
 解放場を背負う駆翔天が、限界を越えて解放を行う解放場によって震えていた。
 振動が伝わり、今にも壊れそうな感じがした。
 解放し切れぬ流魔が徐々に結界内に貯まっていき、結界自体にも限界は来ていた。
 ひびの入った箇所が目立つようになり、軋みの音と共に新たなひびが入っていく。
 もうここまで来たら、結果がどうなるか皆は解っていた。
 留め切れぬ流魔によって結界が、そして解放仕切れぬ程の流魔によって解放場が。なんの拍子も無く、破裂と共に爆発した。
 生まれる熱と爆風は駆翔天を包み、喰らうように全体を同じく爆発させた。
 艦内にいた者の殆どはこの爆発に巻き込まれるも、緊急時に発動する仕掛けとなった加護によって火傷など負ったものの命の危険には晒されなかった。
 二キロもあるハイドレイク級戦闘艦が爆発したのだから、周囲に広がる熱や爆風は相当なものだ。
 人など堪えても立っていられない程で、駆翔天の近くに停泊していた戦闘艦や航空船は微かに位置をずらした。
 焦げ臭い匂いと共に、放たれた炎と煙を離れた場所に泊めてある辰ノ大花のドレイク級戦闘艦・華空の甲板上から、セーランと奏鳴は見ていた。
 爆発すると同時に、セーランによって奏鳴と自身を流魔の盾によって覆い、熱と爆風から身を護ったのだ。
 間一髪だった。
「平気か」
「ああ、大丈夫だ」
 奏鳴を気遣い、声を掛ける。
 思ったよりも派手にやり過ぎた感はあるが、別に問題無いだろう。
 ただ、終わりはまだ先のようだ。
 無言のまま二人を遠くから見詰める、威圧を放つ天桜の長。
 離れていても伝わってくる、ぴりぴりとした感じが。
「よくもやってくれたな、日来長。まさかお前までも宿り主だとは思ってもいなかったよ」
「そりゃあどうも。で、いよいよ大将のお出ましってわけか」
「解放場によって解放出来無かった。ゆえにこの手によって罰を下す」
「おいおい、俺ならまだしも神人族の奏鳴に手を掛けたらお前も同じ罪人になるぜ?」
「気にするな。手に掛けるのは私ではない」
「気を付けろセーラン、何か来る!」
 遠く、直線上に立っている央信の異様な気配に何かを感じ取った奏鳴は忠告する。
 央信は人族であるが、人族ならぬ気配がした。
 不気味で嫌な感じの気配。
 央信の背後からそれは現れ、周囲の者達をぞっと恐怖に震え上がらせた。
 黒く、おぞましい力。
「何故、力の弱い人族が治める黄森が世界から恐れられ、神州瑞穂の中心的存在となったか教えてやろう」
 空間に伸びる無数の手。
 セーランを襲った黒い手と同じものが、央信の背後に現れた。
 何かを掴もうと閉じては開き、閉じては開きを繰り返している。
 央信の周りを囲むように、左右に広がっていく。
「やばそうな雰囲気だな」
「神……ではないな。なんだあれは」
「今はっきり分かってるのは、あの力が天桜長を飲み込もうとしてるってことだな」
 身体に巻き付くように手は央信へと伸びるが、央信が睨むと手は引っ込むように縮まる。
 まるで力を飼っているようで、神を宿している自分達とは明らかに違う。
 神以外の何かだ。
 誰もが息を飲み、恐れを持って天桜の長を見詰める。だから見せ付けるように、力を持って、その力を露にした。
 異様とも異常とも取れる混沌の力。
 常闇から来る使者の如く、央信の背後から世界を闇に染めていく。
 堕ちし神の祟り。その名は、
「――“天魔”。これこそ我が一族、織田瓜の力だ」
 吠え、天魔が顔を出した。
 闇が動き、影が踊っている。
 まるで央信の周囲のみが、この世の概念を無視しているかのように。
 天魔。
 第六天魔王とも呼ばれている。
 堕ちた神の負の念が産み出した産物であるため、確実にこの現実世界に害を生む存在である。
 例え堕ちたとしても神は神。圧倒的な力が存在し、力の制御が効かないことから神よりも力では上ではないのかと言われる程に。
 そんな天魔の存在理由。それは破壊である。
 全てを破壊し尽くし、無へと還すことが彼らにとっての極楽なのだ。
 ゆえに天魔は破壊の限りを尽くすが、天魔自体に実体は無く、現実世界に姿を留めるのは困難である。
 ならばと天魔は考えた。
 自身らの力を貸すが、代わりに身体に寄生する。
 実体としてではなく力として現実世界に存在を留め、自分達は力を貸していればいいのだ。
 寄生した者が自身らの力を使い、破壊を行ってくれればそれでいい。
 彼らにとって現実世界の流れなど一瞬の時でしかなく、時間ならば幾らでもあった。だからこうして、暇をもて余していてもなんら気にはならなかった。
「冗談じゃねえ。確か天魔は上位神以上の力持ってるんだよな」
「堕ちた神の集合体のようなものだからな。今の私達で勝てるかどうか」
「傀神の力は流魔関係の力だ。まともにやり合うには明らかに力不足。ただ単純に力で制圧する他ないぞ、これ」
「……こうなったら、竜神に頼るしか」
 聞いたセーランは驚きを隠せず、奏鳴の方を向く。
 確かに竜神の力は強力だ。しかし、今の奏鳴にそれが扱えるだろうか。
 竜神の力で何年もの間苦しみ、その上で今に至。たった数日前の話しではない。
 自身を苦しめていた力に向き合えないとは思っていないが、まず扱えるかどうかが問題だった。
 如何に強力な力も、扱えなければ無意味。
 そう。奏鳴が竜神の力を抑え切れず、暴走した時のようになってしまえば意味が無いのだ。
 扱えなければ何も出来無い。
 無駄に他人を傷付け、自分も傷付き、最悪へと突き進んで行く。
 解っている筈だ。セーランは心配で、怖かった。
 竜神と向き合う時は、何時かは来るに違いない。
 それが今、この場なのは仕向けられたことなのかと。
 過去との決別を意を表す、天桜の長との戦い。
「本当にいいのか」
「こうするしか他に無い。何処までやれるか分からないが、単純な力比べならば竜神も比毛を取らない筈だ」
 息を飲み、黙り混むセーラン。
 信じられないわけではない。が、セーランは心配でならなかった。
 暴走した奏鳴相手に戦う覚悟ならばある。
 如何なる状況になろうとも戦う覚悟がある。だが奏鳴はどうなのか。
 再び暴走してしまった時、一人で立ち直る力はあるのか。
 甘えたままでは昔と何も変わらない。変わらなければ、驚異には立ち向かえない。
「もう弱かったあの頃の私ではない。――信じてくれ」
「……無理だと思ったらすぐに止める。それでいいな」
「構わない。その代わり、央信とは一人でやらせてくれ。この事態は私が招いたようなものだ。だから、自分自身で終止符を打ちたい」
「意気込みは完璧、か。なら行ってこい」
「すまない」
「謝んなって。あっちは礼儀正しく待ってんだ、相手して来い」
 口を挟まず待っている央信。
 まるで奏鳴が出てくるのを待つように、それに応え奏鳴はセーランを越え、前に出る。
 華空の船首に近付く奏鳴の後ろ姿を見て、セーランの青い右腕は流魔へと還っていった。
 足音がこれから行われる二人の長の戦いを告げる序曲のように鳴り、静かに始まりを伝える。
 穏やかだった。
 空も地上も、見えぬ海さえも。
 不気味な程に穏やかで、嵐の前の静かさと同じだ。
 何もかもが息を潜め、ただ時が流れるのを感じている。
 そんななか、相手に対して宣戦布告したのは奏鳴だ。
 咆哮を上げる竜の如き声が響き渡った。
「私の前に立ちはだかるのならば、全力を持ってお前を倒す! 戦う勇気があらば、一対一の真剣勝負――受けてもらうぞ!」
 覇気の込もった一声は確かに央信に届き、にやりと央信は笑った。
 勝つ自信があるからか、単に馬鹿にしているのか。
 だが、どちらにせよ答えは決まっていた。
 圧し返すように央信は答えた。
「いいだろう。宇天長からのその勝負、我、天桜長が買ってやる」
 上から見下ろすかのような口振り。
 相変わらずだ。
 言うなり、央信は自身の左右に表示した映画面|《モニター》を割り、手を突っ込んだ。
 映画面には拡張空間の文字が表示されており、腕を抜き手を抜く後に、握られていたのは槍。
 左右どちらの手にも槍が握られ、双槍を振り回し、構えを取った。
 空気を切るかのように回された二本の槍に、流魔が徐々に宿っていく。
 攻撃の準備に入ったのだ。
 交代するように、今度は奏鳴が動いた。
 彼女の力は竜神しかない。だから奏鳴は竜神にあることを告げた。
 覚悟は出来ている。大丈夫だ、今の自分ならば出来ると、自身に勇気付けながら。

 ――“試練”を受けると。



 空気が変わった。
 まだ戦いは始まっていない。
 セーランは感じた。竜神が来る気配を。
 それは上から。空からだ。
 急降下をし続け、垂直落下のまま落ちてくる。
 天を見上げるようにセーランは顔を上げ、太陽の光に反射する一つの光を見た。
 高く、空にあるが。光が急速に落ちて来ている。
 見上げる程高くあったのが、ほんの数秒で地上に落ちてきた。
 落下地点は奏鳴が甲板上。瞬間、激しい光と竜が一鳴きしたような音が放たれた。
 光は奏鳴の目の前。船首を貫くかのように甲板に突き刺さり、爆発によって生み出されたような風によって光を吹き飛ばし姿を露にした。
 光の正体。それは一本の刀だった。
 柄は青く、刀身もうっすらと薄く水色が通っている。
 鞘は無くそのまま、甲板に突き立てたように堂々とした雰囲気を放っている。
 美しく、強力な力を携えた刀。
 目の前にあるその刀を、しかし奏鳴は手に取らなかった。いや、手に取れなかったと言った方が正しいだろう。
 柄を握る行為。それが“試練”なのだ。
 単純な柄を握るという行為が、正式に竜神の宿り主となる条件だ。
 握るのに何も代償が無いわけではない。
 宿り主になるということは、宿らせる神の力を得るのと同じこと。そのため神は力を貸す代わりとして、一種の度胸試しを行う。
 セーランが傀神の正式な宿り主となり力を得る際、彼は感情を一つ失った。
 既に何かしらの感情が、セーランから消えてしまったのだ。
 同じように奏鳴が今、度胸を試されている。
 力を貸すに値する者なのかを。神から試されている。
「お前に竜神の力が扱えるならば使ってみせろ。神の力無しに私には勝てんぞ」
 挑発の言葉を央信は掛けてきた。
 天魔をまとい、奏鳴の前に立つ彼女もまた天魔の力を扱うために代償を払った。
 この身を天魔に捧げる。
 それが天魔の力を得る条件。
 身を捧げるということは、何をされてもいいということ。
 傷を付けられても、身体の部位を失っても、身体自体を支配されても文句は言えないということ。
 だからか、彼女は強かった。
 自身を捨てる覚悟と共に、守る存在が央信にはいた。
 その点の違いこそ、央信と奏鳴との力量の差だ。
 央信は意地でも守り通す強い信念を抱いている。そのために負けるわけにはいかないと。
 勝つことこそに彼女は価値を見出だし、逆に負けることに価値を見出だせないでいた。
 何時からか、央信は勝つことに執着していった。
 自分でさえも気付かぬまま。
「昔のままではない。そうだろ……」
 自分自身に語り掛ける奏鳴は、甲板に突き刺さった刀に視線を向けた。
 竜神の力を携えた刀。
 美しくも、奏鳴には恐ろしくも見えた。
 冷たく太陽の光を反射し、冷気を放っているかのように寒々としている。
『己の力、得るならば抜刀せよ。さすれば貴様を宿り主として認めよう』
 刀から脳裏に反響するかのように聴こえた。
 竜神の声。
 深く、力強い声。
 身体に流れる血が反応したかのように、血は熱を帯び、体温を高めていく。
 緊張と恐怖の二つの感情が沸き出し、煮えるかのような感覚を生む。
 額に浮かぶ汗が、それを証明していた。
『だが、もし抜刀すること叶わなければ、己を保つ糧として命を貰い受ける』
 容易に命を口にした。
 神にとって人間とは、その程度の存在なのだ。
 人間は人間を管理するための道具に過ぎない。
 そんな神であっても奏鳴には竜神という存在のみに力があり、彼女自身には何も無い。
 今はただ試練を乗り越える。
 抜刀出来無かったことなど考えるなと言い聞かせ、必死に震えを堪える。
 セーランに心配は掛けられない。一人で、一人でやらなければ意味が無い。
「見くびるなよ竜神。何時までも大人しいままだと思われては困る」
 強くあるためにはどうしたらいいのか、ずっと迷っていた。
 髪を伸ばしたのは強そうに見えると思ったから。男のような口調なのは相手を威圧するため。
 しかし結局、どんなことをしても強くはならなかった。
 剣術を鍛えても、精神を太くしても。
 でも、ある時気付いた。
 自分には寄り添える者がいないのだと。
 弱さを見せ、共に強くなろうとする者がいないと。
 かつて家族がいた時は父に憧れ、兄を越えるため日々競い合い、姉と妹とで息抜きをし、母には悩みを話していた。
 急に途絶えた当たり前だった日々。
 失った日々が、奏鳴が変わるための勇気を奪っていった。だが今は違う。
 独りだった彼女には寄り添う者が出来た。
 彼の共にあるため、そしてこの辰ノ大花を守り通すため。
 この命を賭ける。
「意思の力と言うものを見せてやろう!」
 竜神へ、央信へ向かって発言する。
 今の自分を見せ付けるかのように、竜神の力を手に入れ、勝つ。
 迷いは無かった。
 後ろで待っているセーランが支えてくれているのが、無言であっても分かっていたから。
 掴む。
 空から落ちし刀を。
 離さないように力強く、甲板から引き離すように引いた。
 重い。
 ずっしりと手に来る重みと、極度の緊張状態に感じる重圧が身体を襲った。まるで体重が数十倍も跳ね上がり、空気抵抗が強くなったかのようだ。
 それと同時に後から来たもの。幾度も、奏鳴にはこの感覚に覚えがあった。
 暴走状態へと向かう時の感覚にそっくりだ。
 誰かを憎むような邪悪な力に身体が支配される、家族を殺めてしまった時と同じ状況。
 いけない。
 このまま刀を握り続けてしまうと、身体を支配されてしまう。それでは昔と同じだ。
 違う筈だ。抗いの意思を奏鳴は忘れなかった。
 まだ強くは無い。しかし、弱いままでも無い筈なのだ。
 ちょっとだけでも強くなれた気がしていた。
 少し、昔とは違っているような。
「私は……私は……!」
 思考は抗う。身体を支配しようとする力に。
 ただ甲板に刺さった刀を抜くだけの、簡単な動作だ。なのに今、奏鳴は額に汗を浮かばせ、力の込もった声を吐いている。
 過去の自分と決別する思いを胸に、柄を握る。
 負けない。負けるわけにはいかない。
 自身の弱さゆえに散った家族のためにも。
 迷惑を掛けてしまった皆のためにも。
 一番は彼のため。
 長い間想い続け、傷付き、されど来てくれたセーランが見ているこの場では。

「負けるわけには、いかないのだ――――!」

 青い閃光が放たれる。
 流魔光による光だ。
 その一振りは風を生み、穢れを洗い流すかのように吹く。走る一閃は迷いを断ち、過去と今との境界線をつくる。
 流れた一瞬の時は迷いを払い、信念を貫く強い意志を目覚めさせた。
 ある日止まっていたものが、今この時再び動き始めた。
『己の試練、こうも容易く越えた者は久し振りだ。過去を越え、今を受け入れる強い思い。気に入ったぞ……委伊達・奏鳴。いいだろう、貴様を正式な宿り主として認め、己が力を貸そうぞ』
 姿の見えない竜神は何処か笑うような口振りで、刀を振り抜いた奏鳴に告げる。
 奏鳴が握る刀。
 甲板から引き離され、同時に離す際の衝撃のみで華空の船首がぱっくりと切り落とされた。
 鉄の塊と化した船首が地面に落ち、重量を感じさせる大音を放つ。しかし周囲の者、それ以外の者も落ちた船首ではなく。甲板上に立つ宇天の長、奏鳴を見た。
 刀を握り、詠む。
「崩壊世界より来たれり一つ目の竜。命変え、この創生の世に廻り来よ」
 その刀の名を叫んだ。
 奏鳴と竜神は呼応するかのように、重なり合った声が響いた。

「神具――竜神刀・政宗!」
『神具――竜神刀・政宗!』

 独眼竜を名乗りし、遠い過去の魂が刀となってこの世に姿を現した。
 懐かしき者の名を幾年振りに口にした竜神。
 遠く記憶が蘇る。
 皆は見た。
 誰もが目を再び見開き、驚きの連続でものが言えない。
 唖然でも呆然でもない。
 単純に何も言おうとしなかった。
 衝撃的過ぎて、天魔さえも震えだす。
 セーランさえも同じく、奏鳴の後ろからそれを見た。
 奏鳴の背後に、長いその身体を曲げ。
 ――竜神が現れたのを。 
 

 
後書き
 奏鳴ちゃんも今回で、正式な宿り主となりました。
 主人公とヒロイン共に神を味方に付けたようなものなので、もう無敵なんじゃないかと思ってしまいます。
 そして今回は「神具」という言葉が出てきましたが、覚えている人は覚えているでしょう。
 第一物語の第三十章にてレヴァーシンクが説明していましたね。
 改めて、同じ説明をさせていただきます。
 セーラン君達が生きるこの創生世界には、三種類の武器が存在します。
 武具、宝具、神具の三種類です。
 武具は広く一般的に使われている、特別な能力を持たない武器のことです。剣や銃、槍などと言ったものですね。
 宝具は人工的に能力を付け加えたもの。作中では魅鷺が姉から渡されたけど使われていない「黒風」と、清継が使う双槍「右鎖」、「左矢」が出てきました。実力者達が数多く持ってる武器。
 神具は神の力や驚異的な力を持つ武器のことです。今回出てきました「竜神刀・政宗」や、繁真が使っていた妖刀「蛆虫」がそれに当たります。刀しか出ていないのはたまたまです、気にしないでください。
 強力な能力を持つ反面、神具は使用者を選んだり、代償を背負う形で扱えます。これは一部の者のみが使っています。
 以上で三種類の武器の説明は終わりにします。
 最後の最後で、まさかの竜神降臨となって終わってしまったわけですが。普通に考えてかなりヤバいです。
 現実に神が来たとか、さすがに神の存在が認知されている創生世界で生きる人類もビックリ仰天。
 では、今回はこれにて去らばです。
 また会いましょう。 
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