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木漏れ日色の記憶。

作者:音無咲夜
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LoveRabirinnsu~迷宮ラブソング~

「と、言う訳だ。」
俺は三年前の2月14日の話を話終わった。
「・・・・・・慧くんにそんなことが・・・・・・」
「まぁ、あいつも昔とは変わったとは思うがな。」
「尾行しますか!」
「めんどくさい。」
「なんですかね」
「気が進まん。」
「だめ!ほら、早くいくよ!」
夜空はやる気がない俺と寝てる三咲を部屋から引きずり出して一階に降りていった。

////////////////

「俺らって何回尾行とかストーカーとかやってんだろうな。」
「ストーカーって言わないでくださいよ先輩・・・」
「しゃっきりして!みんな。」
夜空はスマホで位置確認しながら追っていた。
夜空のスマホの慧の印が俺達の印が30㍍ほどに近づいたとき。
「いた!」
三咲が声をあげて指を指した方向に目線をむけてみると慧と三咲は駅前通りを歩いていた。

////////////////

「瑞希、どこに行くの?」
「秘密です」
瑞希はイタズラに笑った。
僕達が公園まで行くと瑞希はここに行こう!と言い出した。
「疲れたのかい?」
「まぁそんなとこ♪」
僕はニコッと笑った瑞希を見ながら
ベンチに座った。
(よしっ!この辺で渡そうか!)
「あっあの・・」
「そうだ!瑞希、ちょっと待っててくれないか?」
「えっ?あ・・はい」
僕は走っていった。
(もぉ~!タイミングが悪い!)
僕が走っていった先は自動販売機だった。
「ココアにしよう・・・って一本分しかお金ない・・・」
しかたない、と一本だけ買ってベンチまで戻った。
「ごめんごめん、待ったかい?瑞希。」
僕は一本のココアを渡すとベンチに座った。
「うん、おいしいよ、ありがと♪」
「いいよ」
「はい。」
瑞希はココアの缶を僕に渡してきた。
「飲まないの?」
「だって・・間接・・」
すると突然瑞希が顔を近づけてきて
慧の唇と重なった。
「!?」
「ほら!気にしないでココア飲めるでしょ?」
「・・・うん!」
「ほら!早く行こう!あっそれとバレンタイン渡しとくね♪」
瑞希がハート型の箱を投げた。
「うわっ危ないな!」
「置いてくよ!」
瑞希はニコッと笑って振り返った。
「わかった!待ってくれよ!」
そして僕は走り出した。

////////////////

「いやぁ~、良いもの見ちゃったねぇ~」
「積極的だなあいつも。」
「瑞希先輩、さすがです!」
俺達はストーカーの帰り際に買い出しをして星空荘に帰ろうとしていた。
「でも見てたってわかったら俺ら殺されるな。」
「先輩だけですよ。」
「まじか!」
「そうだ!巻き込まないでくれないかこーはいくん!」
「どわっ!突然登場しないでください!佑香先輩!」
「俺もいるぞ。」
「悟さん!いつから見てたんですか!?」
「部屋から引きずり出されたところから。」
「最初からじゃねーか!」
「大丈夫、キスシーンを撮影は数十枚位しかしてないから。」
「凄い撮影したなぁおい!」
「後で私の携帯に送ってください。」
「じゃ、俺もお願いします」
「突っ込みが乗ってどうすんですか!」
「しかたないだろ三咲。」
「どこからどこまでが仕方無いのかが私には理解できません。」
星空荘の住民は今日も賑わっている。

////////////////

「奏先輩・・・」
「なんだ?」
部屋で休んでいた俺に三咲が訪ねて来た。
「バレンタイン。どーぞ♪」
「おう!ありがとう。」
「私、ホントに先輩のこと好きですから!」
三咲はそう言って部屋を出てった。
「・・・・・・・・」
俺は、恋をすることは出来ない。 
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