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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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決勝トーナメント一回戦第一試合~第四試合

『昨日、大狩流派祭決勝トーナメント一回戦第一試合~第四試合が行われました。』
ついに始まりました。
大狩流派祭決勝トーナメント。
一回戦も半分が土曜日と日曜日に行われました。
結果は私の予想通りなのですがニュースを見て結果を伝えようと思います。
『一回戦第一試合は強豪、白河女子高等学校と九州中央高等学校の対決でした。』
分かっているよ。
九州地区で数少ない大狩流傘下の高校。
ほとんどが西住流の傘下の九州地区では大狩流派祭参加校は少ない。
だから出場した九州地区の学校と言うことで頑張って欲しかったのだが運悪く、一回戦から白河女子高に当たってしまった。
結果は言わなくてもわかると思うが
『殲滅戦にも関わらず30分以内に終わらせ、白河女子高等学校が圧勝しました。』
と言うわけである。
『本年度の最優秀校候補の白河女子高等学校は今大会の優勝候補です。』
それはそうだろうね。
だって強敵の黒森峰女学院がいないんだから。
『続いて第二試合ですがヴェネツィア高等学校と鎌倉歴史高等学校ですが、大言うの予想をひっくり返し鎌倉歴史高等学校が激戦を勝ち取りました。』
そう。
これは以外だった。
いくら鎌倉歴史高等学校が強いとはいえヴェネツィア高等学校に勝てるとは思ってはいなかった。
精々、いい試合をするくらいしか思っていなかったのです。どちらにせよお気の毒です。
二回戦には白河女子高と当たってしまうのですから。
『第三試合は昨年の全国大会優勝校であるプラウダ高等学校とアンツィオ高等学校の一戦でした。』
ある意味で見所のある試合だよね。
両校ともに全国大会の常連校。
期待のできる一戦であったが、
『プラウダ高等学校の作戦に見事はまったアンツィオ高等学校は形成を逆転させようと試みましたが隙をつかれて全滅。試合はプラウダ高等学校の作戦勝ちでした。』
本当に期待はしていました。
そのため少し残念です。
『第四試合はサルバー大付属高校と鹿島女子学園の試合ですが、日本指折りの隠れた名門こと鹿島女子学園が今年も市街地を有効に活用し、サルバー大付属高校の戦車を取り囲みました。』
隠れた名門ねぇ~。
確かにその言い方はあってるよ。
『そして鹿島女子学園は降伏するように促しましたがサルバー大付属高校も誇りを守るため頑張りましたが、鹿島女子学園のほうが一歩上手でした。』
ここまで来ると鹿島女子学園も戦車道推薦枠を設けてもいいと思うんだけどね。
でも活躍のわりには有名じゃないんだよね。
それに次の相手はぴプラウダ高等学校だし。
勝率は低いだろうね。
『以上が先週末に行われた大狩流派祭決勝トーナメント一回戦の結果です。今週末は一回戦第五試合、大洗女子学園と聖グロリアーナ女学院、第六試合、多治見大付属高校とルール女子工業高等学校、第七試合、修善寺高等学校サンダース大付属高校、第八試合、青葉女子学園と北海学園です。』
そう。
私たちは第五試合。
つまり今度の土曜日の一試合目であります。
しかも対戦校は一度戦ったことがある聖グロリアーナ女学院。
私としては嬉しい相手なのであるが、学校全体で考えるとサルバー大付属高校のほうがよかった。
『私としては第五試合の大洗女子学園の活躍に期待したいと思っています。』
それはそれは嬉しいことです。
でもテレビで言われるとなんか恥ずかしいかも。
『そして第八試合の北海学園も数々の成績を持つ実力校なので北海学園も目が離せませんね。以上、戦車道のコーナーでした。続いては高等学校冬季体育大か』
もういいや。
私はリモコンを使ってテレビを消した。
私は高等学校冬季体育大会なんて興味ないもんね。
今は次の試合だけ考えていたい気分であった。
ブーブー。
「あっ。もしもし。」
『梨華か?山河です。』
あ~あ、ほのか先輩か~。
「一体なんのようですか?これでも私は忙しいのですけど。」
次の試合の動き方について考えないといけないから嘘ではない。
『そういうな。お前たちにとっていい話なのだからな。』
「いい話とはなんですか?」
『明日、大洗女子学園の学園艦が停泊中の横浜港に1日停泊することになったのでな、模擬戦でもしてやろうと思ってな。』
防衛高校の戦車チームに戦車道選択者が集まっただけの大洗女子学園が勝てるわけないじゃん。
ここは丁寧にお断りしなければ。
「あの~。ほのか先輩。明日は試合前なので基礎でも練習したいのでお断りしたいのですが。」
『あーー、ごめん。もう角谷生徒会長には話をつけちゃったんだ。』
さすがほのか先輩。
行動が早すぎる。
話をつけていたなんて、私ですら予想してなかったよ。
でも私たちなんかと模擬戦しても防衛高校にはなんの利点もないはず。
なのにどおして?
『あのね、明日の模擬戦の時に私の後輩に有ってくれないかしら。』
「どおしてですか?」
「その子、梨華の大ファンらしいのよ。」
なるほど。
その仲間のためか。
まあ、生徒会長が認めたなら仕方がない。
「分かりました。それでは明日、お会いしましょう。」
『そうだな。お休み。』
さーて、明日は忙しくなるな。 
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