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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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大狩流派祭本選
  2学期期末試験。

本選を一週間後に控え、本来なら練習しないといけないはずなのに、私たちはテーブルを囲い勉強に力を注いでいます。
なぜこんなことになったかと言うと・・・。




予選トーナメントが終わった次の日。
「ここ期末試験に出すぞ。・・・大狩。大丈夫か?」
「zzz・・・。」
「不味いな。これは新たな学習要領として文科省から送られてきた事なのに。」
そう。
私は知らなかった。
いや、私たちは知らなかった。
新たな学習要領が追加されていたなんて。前も話したと思うが、私は白河女子高校に通っていたので一般高校の授業内容を一年生のうちに行っている。
ではなぜ私がこんなことになっているかと言うと、今回の学習要領の追加分を白河女子高校でも二年生で行うものであったからである。
「先生。木島さんも起きてませーん。」
「中橋せんもグッスリ寝てまーす。」
「高林さんがいませーん。」
「大上さんは教室の後ろで布団を引いて寝てます。」
こんなわけで誰一人起きていなかったのである。
ちなみに一組の人たちも・・・。
「牛目さんが来てませーん。」
「山元さんが倒れてまーす。」
「神下さんが焦げてまーす。」
「木島さんが西住さんに膝枕されながら寝てまーす。」
とまぁ。
色々とヤバかったらしい。
ちなみに前日は一対一をして遊んでました。
もちろん戦車でね。




そんなわけで勉強をしています。
現在の時刻は4時ちなみに6時過ぎにお姉ちゃんが来て勉強を詳しく教えてくれるそうです。
それまでにある程度知識をつけておかないと罵倒を浴びてしまう気がする。
それだけは避けないと・・・。
「り~か~。分かんないよ~。ヘルプミー。」
「私も・・・無理。」
「梨華は人気だね~。」
こんなことがあるためいっこうに勉強は進みません。
そもそも学習要領なんか変えないでよ。
私は全員に理解した範囲を教えながら進めることに決めた。
一々聞かれるのがめんどくさいから。


一時間後
「梨華。ちょっと勉強教えて。」
「みほ・・・。これ以上、私の負担を増やさないでーーー。」
「駄目・・・なの?」
ヤバい。
駄目なんて言えるような感じではない。
一体どうすればいいんだろう。
断ってなんか言われたくないし・・・、これ以上教える人が増えると私の勉強が捗らないし・・・。
これは本当に困った。
「別にいいじゃん。みほ。入っておいでよ。」
ちょっと絵里。
勝手に入れないでーーー。
「ありがとう。それじゃあ失礼します。」
こうなったら出来るところまでやってやるわよ。

またまた一時間後
「梨華。来たぞ。」
「お姉ちゃん。ありがとう。私は大体覚えたからここにいる九人をお願い。」
「それは構わないが・・・、それよりどうしてそんなに疲れている?」
それはもちろん無理をして教えていたからだよ。
でもそれはいいわけにしかならないだろう。
「自分の未熟さを感じたからかな。」
「未熟さ、か・・・。」
「それじゃあ私は休憩させて下さい。」
もう無理。
起きてられない。
短時間でこんなに頭を使ったのは始めてかもしれないよ・・・。
「わかったよ。ゆっくり休め。」
私はお姉ちゃんの許可が出たからベットに飛び込みそのまま熟睡した。

「さて。今から教えるがここまでは勉強したな。」
「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」
「それではここから教える。質問があるときは手をあげろ。いいな。」
「「「「「「「「「わかりました。」」」」」」」」」
それから私以外はお姉ちゃんの指導のもと勉学に励んだ。
それは寝ている私も分かることだった。
お姉ちゃんは人に物事を教えるのがうまい。
それは戦車道や勉強。
さらには運動を含まれる。
ある意味、完璧な人間だと思う。
そして私が知らないうちにお姉ちゃんは今回のテスト範囲ではないところまで進めていた。
それはいいことなのかは私には分からなかった。
そして私たちはテストを迎えた。

私は自分自身で勉強したからそこそこ自信があった。
学習要領変更の科目以外は本当に簡単だった。
問題があったのは学習要領が変更された科学と数学だった。
分かるには分かるのだが問題を解いていると少しずつ不安になっていった。
私にも試験で不安になることがあるのか~。
と感じた。
しかし問題はすらすら解けていく。
奇妙な感じだった。
そして答案返却が怖く感じた。



「この前のテストの結果を配るぞ。成績の高い順に渡すからな。先ずは大狩。」
「はい。」
私は自信をもって試験の結果を取りに行くことができた。
答案を返却されて安心できるものだったからだ。
全科目合計は1200点。
つまり全てが100点だったのです。
「よく頑張った。」
「ありがといございます。」
当然のことながら学年主席である。
そして絵里達が私の次に呼ばれていた。
白河勢はやればできるのだと私は思ったのであった。 
 

 
後書き
試験科目については『えっ。中間試験?』を参照にして下さい。 
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