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万華鏡

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第四十八話 文化祭の準備その七

「さもないと本当に間に合わないからな」
「部活の方もね」
 そして今いる場所のこともだ、里香が言う。
「急がないとね」
「何か高校の文化祭って忙しいのね」
 琴乃は首を傾げさせながら述べた。
「クラスも部活もね」
「そうね、けれど楽しそうね」
「楽しいことは楽しいわね」
 琴乃は里香に応えて笑顔で話す、そしてだった。
 景子と彩夏も場に入って来た、それで五人でも話すのだった。
 その話はだ、どうかというと。
 部活の話だった、今からだというのだ。
「今からね」
「もう本格的な準備の開始でね」
「もう凄いみたいよ」
「修羅場みたいよ」
「修羅場なの」
 琴乃は二人の話を聞いて述べた。
「そんなになの」
「そう、だから顧問の先生も総出じゃない」
「総出で出て来てるでしょ」
「ああ、先生達もね」
 確かに先生達もいる、そして皆にあれこれと指導していた。
 その中の茶色がかったロングヘアの先生がだ、プラネッツの五人に言ってきた。
「あっ、貴女達もね」
「はい、何ですか?」
「何かあったんですか?」
「ステージ衣装持って来て」
 用事だった、それをしてくれというのだ。
「倉庫からね」
「あっ、演奏の時に着る」
「それをですか」
「ええ、そうよ」
 それを持って来いとだ、先生は言うのだ。
「今のうちに持って来て、それでね」
「他にもですか?」
「まだあるんですか?」
「くれぐれも火には注意してね」
 先生が言うのはこのことだった。
「飲む時もね」
「じゃあインスタントラーメンもですか」
「ガスコンロ使ったら駄目なんですね」
「カップ麺にしてね」
 火を使う袋麺は駄目だというのだ。
「乾物ならいいから」
「わかりました」
「それじゃあ」
「ええ、火気厳禁よ」
 飲むことはいい、しかしだというのだ。
「そこはしっかりとしてね」
「はい、じゃあ火にも気をつけて」
「やっていきます」
「そうしてね」
 このことは念を押す先生だった。
「お湯は電気ポットがあるから」
「それで作るんですね」
「あれだと火を使わないからね」
 電気を使う、それだけだ。
「いいのよ」
「じゃあ他のおつまみは」
「コンビニとかで買って来たものか家から持って来たものよ」
 そうしたもの限定だというのだ。
「それ以外はね」
「駄目なんですね」
「ええ、我慢してね」
 こうしたことはというのだ。 
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